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コンクリート塗装は必要?塗装時期の見分け方や方法、費用相場について解説

2023.05.13
コンクリートの地肌をむき出しのままにする「打ちっぱなし」は、スタイリッシュで都会的な印象となることから、外壁に採用したいと考えている方も多いでしょう。

しかし、
「コンクリート外壁って塗装が必要なの?」
「コンクリート外壁に塗装が必要な場合、どうやって見分けるの?」
など、塗装について疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、コンクリートに塗装が必要なのか、費用相場やポイントなどを解説します。
ぜひ最後までご覧ください。

コンクリートに塗装が必要な理由


結論として、コンクリートには塗装が必要です。

コンクリートに塗装が必要な理由は以下の2つが挙げられます。
●美観の維持
●劣化を防ぐ

ここでは理由を詳しく解説します。

美観の維持

おしゃれな風合いで人気の打ちっぱなしのコンクリートですが、吸水性が高くシミや汚れが発生しやすい素材です。

塗装の効果が失われていくにつれて、黒いシミができる、カビやコケが発生するなど、美観が損なわれていくうえに、汚れやホコリが付着しやすくなります。

そのため、コンクリートらしい美観を維持するために、定期的な塗装が必要です。

劣化を防ぐ

コンクリートは時間が経過するとともに劣化していきます。

とくに、外壁の素材として使用するといった場合、常に紫外線や雨風などの外的要因の刺激を受け続けることから、劣化症状としてひび割れ(クラック)が発生することがあります。

ひび割れを放っておくと見た目が悪いだけでなく、クラック部分から雨水が侵入して構造躯体や断熱材を腐敗させたり、住宅内に雨漏れを発生させたりする可能性があります。

ただし、コンクリートにひび割れが発生した場合、塗装で補修することはできません。モルタルで隙間を埋めるといった補修が必要になります。

外壁のコンクリートの塗装時期の見分け方


外壁材としてコンクリートを採用する場合、美観の維持や劣化防止のために塗装が必要です。

しかし、
「コンクリートの塗装時期っていつが最適なの?」
という疑問が浮かぶでしょう。

ここでは、コンクリート外壁の塗装時期の見分け方を解説します。

耐用年数で判断する

コンクリート外壁の塗装時期を見極める基本的な方法は、耐用年数に注目することです。

一般的に、コンクリート外壁の塗装は約10〜15年ほどの耐用年数が期待できるとされています。そのため、前回の塗装時期から10年以上経過している場合は、再塗装を検討しましょう。

しかし、耐用年数はあくまで目安であり、使用される塗料の種類や建物の立地条件、気候によって変わります。たとえば、海岸近くの塩害がある地域では、耐用年数よりも早く塗装が劣化する可能性が高いといえます。

劣化症状で判断する

より正確な塗装時期は、耐用年数よりも、コンクリート外壁の劣化症状をチェックするのがおすすめです。

劣化症状が表れているということは、塗膜の防水性能が失われている状態であるといえるため、塗装が必要であるとわかります。

コンクリート外壁の
代表的な劣化症状は以下の通りです。
●ひび割れ
●カビやコケの発生
●鉄筋の露出・サビ
●剥離・欠損

一つひとつの劣化症状を詳しく見ていきましょう。

ひび割れ

コンクリート外壁の劣化症状の中で、代表的なものがひび割れです。

コンクリートは圧縮に強く、引っ張られる力に弱い性質があることから、地震や地盤沈下、住宅の前を車が通るときの振動などの引っ張る力が加わった時に、ひび割れが起こることがあります。

ただ、ひび割れは程度によって、深刻さが違います。
・ヘアークラック:幅0.3mm以下、深さ0.4mm以下のクラック
・構造クラック:幅0.3mm以上、深さ0.4mm以上のクラック

たとえば、構造クラックと呼ばれる大きなひび割れが発生しているときは、ひび割れているところから雨水が侵入するリスクがあるため、早急に補修しなければなりません。

カビやコケの発生

湿度が高いところに面している外壁や、塗膜の防水効果が切れているといった場合、コンクリート外壁の表面にカビやコケが生える劣化症状もあります。

カビやコケが生えると美観を損ねるだけでなく、外壁が常に湿ったままの状態となるため、塗膜の劣化や剥がれを早める原因となります。

緊急度が高い劣化症状ではありませんが、放置しても状態がよくなることはないため、再塗装を検討しましょう。

鉄筋の露出・サビ

コンクリートは弱アルカリ性の物質です。しかし、外壁材として使用していると、酸性の雨や紫外線の影響を受け、次第に中性に変化していくことがあります。

コンクリートが中性に変化することで、鉄筋にサビが発生するという劣化症状につながるため注意が必要です。

というのも、コンクリートを外壁として使用する際、調度を高めるために鉄筋が使われています。鉄筋は弱アルカリ性には化学反応を起こしませんが、中性の物質に対しては化学反応が起こり、劣化症状としてサビにつながることがあるのです。

また、コンクリートの劣化によってひび割れや剥離が進むと、内部の鉄筋が露出し、酸素や水分に触れることでサビが生じることもあります。

鉄筋がサビてしまうと、コンクリートの強度を維持できなくなるため、補修が必要です。ただし、鉄筋の露出・サビは外壁塗装では補修できないため、セメントによる補修が必要になるでしょう。

剥離・欠損

経年劣化でコンクリート外壁が中性に変化すると、強度が弱まって剥離や欠損といった症状が起こることもあります。

コンクリート外壁の欠損や剥離が起こると、近隣の住宅や車を傷つけたり、通行人に怪我を負わせたりするリスクがあるため、再塗装しなければなりません。

しかし、コンクリートが中性になっているかどうかは見た目では判断できず、鉄筋のサビや剥離・欠損といった症状が出て劣化に気が付くケースが大半です。

ただ、欠損や剥離は、飛来物がぶつかったなどでも発生する可能性があるため、まずは専門業者に点検を依頼し、外壁の状態をチェックしてもらうことをおすすめします。

コンクリート塗装に使用する塗料と耐用年数


ここでは、コンクリート塗装で使用される塗料の特徴と、塗料の種類ごとの耐用年数について解説します。

撥水剤

コンクリート塗装では、撥水剤を塗布する方法があります。

撥水剤とは、水を弾いてコンクリートの防水性を保てる塗料のことであり、透明であるためコンクリートの素材感を活かせることが特徴です。

撥水剤を塗布すると、コンクリートに防水機能を持たせられるほか、中性化が進むのも防げます。ただし、透明な塗料であるため、既存の汚れや補修箇所を目立たないようにできるわけではありません。

なお、撥水剤は1㎡あたり1,500〜2,000円が費用相場であり、耐用年数は3〜7年とされています。

カラークリヤー

カラークリヤーは、撥水剤の上から塗布する塗料です。

撥水剤のみで塗装を行うことも可能ですが、カラークリヤーを塗布することで、撥水剤だけの場合よりも外壁塗装の耐用年数が長くなります。

また、カラークリヤーは色がついていますが、クリヤーと呼ばれる透明な塗料もあります。カラークリヤーは、補修跡や汚れを目立ちにくくしたいといった場合におすすめです。

ただし、カラークリヤーは1㎡あたり3,000〜5,000円が費用相場となっているため、撥水剤だけで施工する場合と比較して施工費用が高くなることが注意点です。

弾性塗料

コンクリート塗装に弾性塗料を使用する場合もあります。

弾性塗料とは、塗料に伸縮性(弾性)がある塗料のことです。コンクリートはひび割れしやすい素材ですが、仮にひび割れが生じても、弾性塗料の伸縮性のある塗膜がひびに追従し、表面化するのを防いでくれる効果が期待できます。

弾性塗料は、シーラーと呼ばれる下地材を塗布した後に重ね塗りして施工します。

ただし、弾性塗料は機能性に優れている反面、分厚い塗膜が形成されるため、コンクリートの風合いを損いやすいことがデメリットです。

なお、弾性塗料は1㎡あたり2,000〜3,000円が費用相場であり、耐用年数は10〜20年です。

再現工法

コンクリート塗装では、再現工法が行われることもあります。再現工法とは新築のときと同じような外観・性能に戻すことです。

劣化を補修して状態を良くするのはもちろん、コンクリート
特有の模様やくぼみ、目地などを塗装で再現するため、高度な技術が必要です。

なお、再現工法に使われるとりょうはメーカーや塗料の種類によって費用相場や耐用年数に差があり、単価は1㎡あたり5,000〜7,000円、耐用年数は5〜15年となっています。

外壁のコンクリートを塗装するときの費用相場


コンクリート外壁の塗装を行う際の費用相場について見ていきましょう。

先に解説したとおり、塗料ごとの費用相場は以下のとおりです。

●撥水剤:1,500〜2,500円(1㎡あたり)
●カラークリヤー:3,000〜5,000円(1㎡あたり)
●弾性塗料:2,000〜3,000円(1㎡あたり)
●再現工法:5,000〜7,000円(1㎡あたり)

たとえば、30坪2階建ての住宅の平均的な塗装面積は218.4㎡程度であるため、塗料代は以下のとおりになります。

【30坪2階建ての住宅の外壁塗装を行ったときの塗料代の相場】
撥水剤 33〜55万円
カラークリヤー 66〜109万円
弾性塗料 44〜66万円
再現工法 110〜153万円

塗料の種類によって、単価が異なるのはもちろん、特徴や耐用年数が異なります。コンクリート塗装でどのようなポイントを優先したいか考えて、最適な塗料を選ぶようにしましょう。

コンクリート外壁を長持ちさせるために注意すべきポイント


最後に、コンクリート外壁を長持ちさせるための注意点を見ていきましょう。

DIYによる塗装はやめる

コンクリート外壁を長持ちさせるためには、専門知識と技術を持つプロに塗装を任せることが大切です。

DIYでの塗装は施工費用を抑えられるかもしれませんが、適切な下地処理や塗料の選定、均一な塗装がむずかしく、結果的に外壁の劣化を早めることになりかねません。さらに、不慣れな状態で作業することで、怪我を負うリスクもあります。

専門業者による塗装は、安全性が高く、耐候性や耐久性を考慮した適切な材料選びと施工方法で行われるため、
長期的に見てコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。

10年に一度は再塗装を行う

コンクリート外壁の耐用年数はカラークリヤーを使用した場合で6〜8年、弾性塗料で10〜12年の耐用年数となっています。

そのため、塗料の種類がわからないといった方も、10年に一度を目安に再塗装を検討しましょう。前回の塗装から10年以上経過している場合、外壁塗装が劣化している可能性が高いからです。

また、定期的に再塗装を行うことで、劣化の初期段階でメンテナンスすることにつながります。「外壁塗装を後回しにしていたら、大規模修繕が必要になってしまった……」という状況を回避できる可能性が高まることもメリットでしょう。

劣化症状が見られたら早めに補修を行う

コンクリート外壁の塗装は高額な費用がかかるため、工事のタイミングを後回しにしがちです。

しかし、外壁の劣化症状を放置すると、時間とともに損傷が進行し、より大きな修繕が必要となります。ひび割れやカビやコケの発生など、劣化の兆候が見られたら、早めに専門家に相談し、適切な補修を行うようにしましょう。

早めに再塗装することで、一回あたりの補習費用も安く抑えられるうえに、建物の寿命を延ばすことにもつながります。

まとめ


今回は、コンクリート塗装について解説しました。

外壁材などに使用されるコンクリートは、スタイリッシュでモダンな印象から人気があります。しかし、時間の経過とともに劣化していくため、外壁塗装が必要です。

また、打ちっぱなしという工法で素地がむき出しになっているコンクリート外壁でも、撥水剤などの塗料で塗装が行われています。

ぜひ今回の記事を参考に、コンクリートの塗装を検討してみてください。
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