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COLUMN

ガイソーグループ
代表レポート

Vol.63   2020年3月
日本の生産性向上は待ったなし

 今年は記録的な暖冬で私達外装リフォーム事業者は業績が好調な人が多いのではないでしょうか。
オリバー本拠地である北陸の富山・石川においても今日現在まだ一回も雪が積もっていません。
北陸はこの時期、雪かみぞれが毎日降る季節ですが今年は晴れの日も多く気温も高い。
冬に普通に塗装工事ができることが幸せに感じます。

改善への取り組みの必要性

さて、日本は国際的に生産性の低さが問題視されているわけですが、2018年の労働者一人当たりのGDPランキングにおいては世界で29位と低迷しています。
国際比較統計では3位と誇れる数字を出しているにも関わらず、労働者一人当たりで集計すると前述のとおりです。
労働者比率の減少は日本の社会保障制度を維持するにあたり大きな不安を抱かざるを得ない状況であり、待ったなしで率先して私達事業者が改善に取り組む必要があります。
そのためには、従来の慣習を見直しロスの洗い出しから考える必要があるでしょう。
まず、私達工事事業者と製造業との大きな違いは在庫を持てないということを理解しておくべきです。
要するに、24時間365日稼働して作り置きをすることができないため、年間の稼働予定日の中で効率よく仕事をして利益を上げるしかありません。
次のセンテンスでは、それを踏まえて容易に改善できる3つのポイントを考えたいと思います。

生産性向上のための3つの改善ポイント

1つ目のポイントは季節要因。これが一番大きな問題です。雨や雪を言い訳にしていてはいけません。
閑散期と繁忙期をいかに作らないかということ、一年を通して一定水準の利益を上げることが大切です。
閑散期の分をオンシーズンで取り戻そうとしても生産性には限界があります。
閑散期のショート分は取り戻すことができず、繁忙期の過剰な無理は利かないということです。
ホテル業界では、フロント・レストラン・客室係とセクションは異なりますがその壁を壊してマルチタスク化に取り組んでいるそうです。
それぞれの忙しく混み合う時間に違うセクションの人が応援に行くことで少ない人員でも運営が可能になります。
1つ目のポイントのヒントになるような取り組みですね。
2つ目のポイントは人のレベルによる問題です。新人とベテランの仕事の技量には大きな差があります。
できない人にできないことをさせることは生産性を下げることになります。
人の向き不向きなどタイプを考えて仕事にあたらせる必要があります。
何事も練習と考えて仕事をさせることはありますが、何をするかということ以上にどれだけ早く仕上げるかが最も重要です。
3つ目のポイントは無駄な仕事を徹底的に排除することです。最も大きな無駄は営業マンによる失注ロスであり、0か100ではなく0かマイナス100であることを強く心に刻みましょう。また、過剰サービスが当たり前の日本においてはサービス残業やサービス工事が当たり前のように横行します。
これは、自らの労働価値を下げる行為ですので改めていくべきでしょう。
誤解している人が多いですが、生産性の向上は早く会社から帰ることではありません。
時間内の生産性を高めて労働者自身の賃金水準を高めることが目的です。無駄な長時間労働ではなく既定の時間内は必死に仕事に取組み多くの利益を生み出すことです。
企業の収益を高めて労働者の賃金を高める。
税収を上げ消費も高まれば世の中が活性化します。
中小企業の私たちの変化が必ず日本を変えるものと信じて改革の狼煙を上げましょう。

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