私塾として「経営道場」という勉強会を開催していましたが、昨年末をもって終了致しました。
１年で6講座、受講は１回限り。
経営の重要なフレームを集中してお伝えする勉強会でしたが、参加者からは非常に評判が良く、結果的に5期生までのべ50人以上の方に受講いただきました。
次期も受講したいと懇願いただくことも多々あり嬉しくも感じました。
振り返るとよくぞ5年も継続したなぁと感心する程です。
受講後、成長を加速した会社もあればそうでない会社もあります。
終了した理由は私自身も未来に向けた経営ノウハウを学ぶ側としてもっと勉強しなくてはいけないと考えたからです。
そして、世の中の概念が物凄いスピードで変化する現在に過去の古いノウハウを伝えることに違和感を覚え始めたことも理由の一つです。

組織化の壁　第一弾を突破するために

そもそも経営道場を始めたのは、外装事業者は1億円に満たない規模から3億円までの事業規模の会社が多く、組織化の壁を越えてしっかりとした成長軌道に乗せるためには別途特別な支援が必要になると考えたことがきっかけでした。
経営者一人で売上を上げて休みなく仕事に忙殺されながら獅子奮闘し、忙しさのあまり目の前の事しかできていない方が多いのです。
優秀な方であれば社長一人の頑張りでも売上が3億円まで行くケースもあるのですが、それ以上伸びるのはなかなか難しいのが現実です。
２〜３億円で停滞し社員数も増えない。
建築・リフォーム業界において、実はそんな会社がほとんどなのです。
それを超えていくには採用と教育で組織を作っていかなければいけません。
採用できた社員が安心して仕事をできるようにするため、公平な評価制度を策定し、明確な賃金規定を作ることが必要になります。
人が増えてからやるのが先か、制度を整えてから人を増やすのか悩むところではありますが、会社として社員を受け入れる土壌を整備するという意味では先に制度を作る必要があるでしょう。
しかし、いざ様々な制度を作ろうとしても、社長一人で片手間に１億を売り上げる様なスーパーマンが多いですから、なかなか一般社員の感覚が理解しづらいことも課題になります。
まずは目標を立て、それをいつまでに達成するか納期を決め、それによって計画を逆算して考えると組織作りのために人を増やすことの大切さが分かります。
私たちのような労働集約型の建築・リフォーム業においては人の数が増えるだけ掛け算で売上が増加していきます。
人が増えて定着していくことに成功した会社が組織化の壁の第一弾を突破することが可能となります。

マネージャー育成の重要性