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COLUMN

ガイソーグループ
代表レポート

Vol.47   2018年11月
職人への投資が必要な時代を考える

 ここ最近ガイソー店舗の開設が増え、多治見店、郡山店、横須賀店、大和店、平塚店と続々とオープンしています。
オープンイベントが当たることも多く、順調に売り上げが拡大しているお店が増えてきています。
チラシに関しては当たり外れがありますが年間スケジュールをしっかり立てて着実に販促を実行していっていただければと思います。

建築板金職人の減少問題


さて、今年は初秋頃から想定外といわれる大型の台風が連続して日本列島を縦断しました。
特に西日 本は大きな被害に遭われ、心よりお見舞い申し上げます。
大阪・京都を中心とした関西地区の屋根の被 害はひどく、私も電車内から何度も見ましたが見渡す限りの屋根にはブルーシートがかかっていました。
台風後、大阪・京都の業者では 1 日 100 本以上の問い合わせ電話が鳴り対応に苦慮されたそうで、9月現在で年末まで仕事が埋まっている業者がほとんどと聞きました。
ただでさえ板金や瓦職人が減少している中、大量の工事が一度に発生したわけですからこなせるわけがありません。
ましてやハウスメーカー などの新築の駆け込みラッシュで元々忙しい最中の風災ですから更に大変な状況です。
職人の減少については既に周知の事実ですが、建築板金の職人の減少率を調べてみました。
あるデータ では今から10 年前と比較すると3 割の板金事業者が減少しており、20 年前と比較した場合ではなんと半 減するまでになっています。
世の中からいかに建築板金業者が減ったかがわかります。窯業系サイディングボードやスレート屋根による近 代 的 な建材の普及とともに建築板金職人が減ってきたとも言えますが、ちょうど2000年頃からIT 等の普及により3Kと言われた建築職人という生き方が嫌悪された時代背 景とも重なります。
しかし、建築板金業には明るい未来はないのでしょうか。



自社施工力が求められる時代へ


私は屋根・外壁はオールメタルの時代がやってくると10 年ほど前から提唱していますが、予想通り外 装のメタル化が増えてきています。
施工職人不足が足かせになっているため、普及速度はゆっくりとした ペースではありますが、建築板金職人の育成と確保がこれからの外装リフォーム業界には必須科目とな ることでしょう。
この問題は今後、リフォーム会社にも影響を及ぼし発注先を探すことが困難になると 予想されます。
できることであれば 職 人を自社で社 員として育成することが望ましいですが、無理であ れば常用職人を雇用し自社内でコントロールが効く施工力の確保が必要になります。
自社が専門工事店 となることで下請業者など外注先の信任を得やすい状態を作っていくべきでしょう。
弊社でも月給制で ホワイトカラー並みの待遇の職人が稼働していますが、待遇面を見直し社員職人制度を構築することで 社員職人の育成はさほど難しいことはないと思います。
来たるべき5 年後 10 年後の未来でも地域でイニ シアティブがとれる事業者として君臨するためには目先の売り上げだけではなく自社の施工力を作り上げ ていくことが大切です。
営業マンについても「セールスエンジニア」や「エンジニアセールス」という施 工もできる半分職人的な営業マンが求められる時代がやってきます。
工事を販売する私たちだからこそ 工事することに対しもっと深く掘り下げて考えてみるべきではないでしょうか。


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