新年あけましておめでとうございます。
2024年も宜しくお願い致します。
人間の慣れる能力とは凄いものですね。
あれだけ驚いた値上げや物価高もいつの間にか慣れています。
ラーメン屋さんのライスセットも気がついたら1,500円、カレー屋さんでもトッピングを付けていたら1,500円ということも当たり前になっています。
あらゆるモノがここ30年で感じたことのないスピードで値上げを始めました。
私たちの商売においても値上げは必至の時代です。
地域の競合他社との熾烈な価格競争も続く中で如何にして値上げするかは経営者の腕の見せ所といったところでしょうか。
値上げのタイミングを逸すると気がついた時には経営状況が悪化していることでしょう。
物価高の中で様々な固定費が上昇していることに気がつかねばなりません。
投資すべきところには思い切って投資することが大切ですが、不採算なことや費用対効果の悪いことは思い切って廃止することも肝要です。
水道でいうと蛇口の開け閉めになりますが、経費の支出に例える蛇口の開け閉めもしっかり経営者が行う必要があります。
今の努力が未来の強みを作る
先日、たまたまPCのデータ整理をしていたら、私が2021年に外装業界の未来予測をするために箇条書きした原稿が出てきました。
実に7割ほどの予測が当たっており、その中にとても重要な事案も混ざっていたことに驚きました。
予測した未来に、ある程度沿った経営ができていることにひと安心できました。
今後の未来予測の中で私たちの業界における重要なポイントを以下に3つ紹介します。
①外壁塗装の競争の激化と受注価格が低下する
②従来型の外壁塗装営業会社は淘汰される
③今後3~5年で屋根カバーバブルが終焉する
今後の未来予測は前回よりも明るい材料が少ないと思います。
変化無くしては熾烈な価格競争に巻き込まれるだけです。
一昔前のように簡単に収益を残せる時代ではなくなります。
営業会社ではなく施工者側に近いポジションを作れるかどうか。
また、専門領域を拡大することも大切です。
得意分野を拡大し複合工事全体の中で利益を確保する。
また、今まで手がけていない分野を開拓し事業の柱を増やすことなどがあげられます。
オリバーでもオールメタルの時代を想定し屋根や外壁のカバーを得意工事としてきたことが現在の大きなアドバンテージとなっています。
今の強みは過去の努力によるもの。
今の努力が未来の強みを作ります。
しかし、まだまだ未成熟なままやみくもに領域を広げることもよくありません。
しっかりと今の事業を深めながら新しいことにチャレンジすることが大事です。
2024年の過ごし方でこの先5年が変わる
ちなみに業界の成熟が進んでいますが、私は今でも外装リフォーム事業で勝てない人は他の何の事業に新規参入しても勝てないと思っています。
隣の芝は青く見えるモノですがしっかりと今の事業を高めつつも未来への投資をしてもらいたいと思います。
もちろん新しいことを始める際には部下任せせずに一番力のある社長が自ら勉強して取り組むことが必要です。
2024年をどんな風に過ごすかによってこの先5年間が大きく変わるほどの大きな岐路に立っていると感じています。
変化の多いタイミングだからこそ、地に足を付けて着実に前進しようじゃありませんか。