先日、ガイソー札幌店に訪問してきました。
周知の通り札幌店は昨年からセンセーショナルなデビューをして一気にトップを独走されています。
前回のブロックミーティングで齊藤社長が講演された内容によると、営業プロセス全体でかなり細やかな取り組みをされています。
店舗に訪問しても提案の工夫やこだわりを感じました。
内勤の女性スタッフ達のサポートやバックアップ体制も大きいのではと思います。
北の大地で鼻息荒く大暴れされている齊藤社長率いる札幌店から今後も目が離せませんね。

美味しいだけでは儲からない

さて、私は飲食店も経営していますが飲食店は想像よりも厳しくとても学びが多いです。
ただ美味しいだけで儲かるわけではありません。もちろん美味しくなければ儲かるわけもありませんが。
他店と明らかな違いを打ち出せるほどの味へのこだわりや追求。
沢山の客数を飲み込めるほどの席数を確保した店舗の開発。
その客数をスピーディーに回せる高オペレーション体制の構築。
平均単価を押し上げるメニュー構成や価値。
リピート率を高めるためにお客様を惹きつける魅力。
味以外に満足させられる店員のサービスレベルの向上。
飲食店は美味しくて当たり前であり入店から退店までノーストレスでお客様にお帰りいただけるかどうかが勝負です。
お客様はかなりシビアでありストレスを感じさせるとすぐに様々なSNSや評価サイトへ悪い口コミが反映されます。
最初から粗探しを目的にするレビュアーも多数存在します。
また、飲食店は沢山存在するので初回訪問で印象が悪くなかったとしても２回目は訪問されないことも多いです。
一度行けば「行った」という経験を得られるからです。
飲食店は地域ごとに回りきれないほどありますから、常に新規開拓をメインにする人も多いです。
もちろん気に入られなければ２度目の再訪はありません。
ですから、リピートを得られないお店は地域のお客様が一巡すると閑古鳥が鳴き短期で閉店に追いやられます。

時代遅れな会社にならないために

飲食店は「美味しくて当たり前」であり「サービスが良くて当たり前」の中で、日々目の前のお一人お一人のお客様と勝負しています。
商品開発から品質の維持、サービス力の向上などトータルに実力を身につける必要があります。
しかも、人材確保も難しい現在において入れ替わりの多い脆弱な学生アルバイトを中心に経営をしていくのです。
飲食店は美味しいだけでは人気店になれませんし儲かることもありません。
総合的に磨き抜かれたビジネスモデルを確立し人を管理しながら運営し続けるという厳しい戦いが日々続きます。
私たちは住宅のリフォームをしていると、価格や商品に偏重していることが多く、サービスや品質を磨くという作業を手抜きしていることが多いのではないかと思います。
営業職であっても職人のように作業が属人化されて再現性のない経営をされているケースもあります。
自社の中に埋没してしまったり、業界特有の慣習にはまってしまっていては時代から遅れていく可能性があります。
建築リフォーム工事をサービス業的な発想で展開していくのであれば自社よりも優れた会社であったり、他業界から学ぶ必要があります。
あなたの会社よりもシビアな世界でしのぎを削っている会社や業界もあるからです。
今後業界の競争が厳しくなっても優位性を確立できるかどうかは待ったなしなのです。