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COLUMN

ガイソーグループ
代表レポート

Vol.52   2019年4月
基礎から住宅の耐久性を考える

 先日、秩父コンクリート工業の熊谷工場へ視察に伺いました。同社の社長以下管理職や技術者の皆様 に手厚くご対応いただきました。そしてこの度、ガイソーのラインナップで基礎コーティング材をリリース することになったのですが、コンクリートのメーカーであり基礎用コーティング材のパイオニアである同社 と業務提携し商品化が決定しました。

「基礎コンクリートの中性化」問題

ここ最近になり基礎コーティング材は重要性が広がりつつあります。
住宅リフォーム業界で関心を持つ人はまだ少ないのですが、今後必要となってきますのでその辺をお話しします。
基礎表面のモルタルがクラックを起こしていることは多々ありますが、それは表面の保護モルタルでありあくまでも仕上げという位置づけで考えると改修する必要性がわきません。
しかし、現代では酸性雨の 影響を受けて、アルカリ性である基礎コンクリートが中性化しているという問題が騒がれています。それによりコンクリートの耐久性が低下するとともに中の鉄筋が錆びて爆裂を起こしてしまいます。
日本の住 宅を60 年もたせる事が大切と考える我々ガイソーとすれば放置することはできません。
屋根と外壁だけではなく基礎のコーティングを外装リフォームに取り入れるのは決して難しいことではありません。
事実として、ここ最近の新築市場を見ても大手ハウスメーカーが基礎コーティング材を新築時から標準仕様で導入しているケースを見かけます。
その流れを受け、地場の工務店も導入が始まっています。引き渡 した後に表面のモルタルにクラックが発生し施主と大きなトラブルになることを防ぐという目的もあるでしょうが、ハウスメーカーは基礎コンクリートの中性化対策に本気で乗り出しています。
通常の住宅の 基礎であれば 20 ~ 30 m²程であり、基礎コーティング材を施工しても材料によりますが施工手間は1~ 2 人工といったところでしょうから、全体の工事からすると付帯塗装の一部分ととらえることができます。 私たちは細部まで外装リフォームのプロとしてお客様にしっかりと情報提供を行いその必要性を説いていく責任があるのです。

リスクを伝えることが重要

また、防蟻に対しても同じことが言えるでしょう。
これから春に向けてシロアリが活発に動き出す季節に 突入します。
先日、東京都足立区内で二階にまでシロアリの被害がおよび住宅の耐震性能を著しく損なった家の改修工事を行いました。
非常に難しい工事で、お客様が相談された数社から断わられた理由もよく分かるほどです。
何かトラブルが起きたとなれば後から触った会社に責任が問われます。
この案件については、社内建築士と計画を練り、念のために富山本社から社員職人部隊を出張させ慎重に施工に入りました。
被害箇所を解体する前には倒壊防止のためにジャッキアップし梁と支柱で支えをしてから改修工事を行うと いった大規模な改修工事となりましたが、その原因はモルタル外壁部のクラックを長期間放置した結果、 壁内が常に濡れた状態となったことでした。
この事例からは壁表面だけの調査でなく、必要であれば壁の 内部まで調査することの重要性を感じました。
日本全国に分布するヤマトシロアリはあまり高いところには 登れませんが、太平洋側や西日本に分布するイエシロアリは 2 階や天井裏にまで被害を及ぼすので壁内に被害が及んでいるケースは頻繁に起こり得ます。
このことからも基礎が布基礎なのかベタ基礎なのか、また蟻道などの被害がないか外壁リフォームの際に調査することはとても価値の高いサービスと言えます。 その家のリスクをお客様にしっかりと伝えることが重要と考えます。

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