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外壁塗装の耐用年数は?再塗装の時期を判断する方法や寿命を伸ばすポイントを解説

2023.03.15
外壁塗装には、再塗装の目安を示すための「耐用年数」が決められています。

実際に外壁塗装を検討している方の中には、
「そろそろ外壁塗装が耐用年数を迎えるため、再塗装をすべきか知りたい」
「外壁塗装を行ううえで、耐用年数を考慮して塗料を選びたい」
など、耐用年数を意識しつつ、再塗装や塗料選びを行っている方も多いでしょう。

そこで今回は、外壁塗装における耐用年数とは何か、耐用年数の目安や長持ちさせるポイントなどを解説します。

わたしの家の外壁塗装はいくらかかる?

外壁塗装の「耐用年数」とは?


外壁塗装は、単に住宅の美観を維持するだけでなく、雨風や紫外線といった外的要因から住宅を守る役割を担っています。しかし、常に屋外で外的要因にさらされているため、少しずつ塗膜が劣化し、次第に防水効果などが失われてしまいます。

このように、外壁塗装で外的要因から住宅を守れる期間のことを「耐用年数」と言い、耐用年数を目安に外壁塗装が寿命を迎えているか判断可能です。

しかし、耐用年数はあくまで目安であり、塗料と外壁材の組み合わせや周辺環境によっても左右されます。

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外壁塗装の耐用年数の目安


外壁塗装の耐用年数は10年が目安となります。

耐用年数を迎えた外壁塗装は、見た目で劣化がわからなくても、塗膜が劣化したり、ひび割れが発生していたりして、雨水が侵入しやすい状態になっている可能性があります。

ただし、耐用年数はあくまで目安であり、必ずしも耐用年数を迎えたからといって外壁塗装が寿命を迎えていると言えるわけではありません。反対に、耐用年数を迎えるまでに劣化するケースもあり、耐用年数だけで再塗装のタイミングを判断するのはむずかしいといえます。

というのも、外壁塗装では、塗料のグレードによって耐用年数が異なることに加え、下地材や外壁材との相性、湿気が溜まりやすい、日があたりにくいなどの周辺環境などによっても変化するからです。

塗料メーカーでは、促進対候性試験という実験環境をもとに耐用年数を算出しており、実際に塗装すると変動するケースも多くある点には注意しましょう。
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外壁塗装の耐用年数を判断するうえで抑えておくべきポイント


外壁塗装の耐用年数はあくまで目安であることを解説しましたが、実際にどのようなポイントで外壁塗装の耐用年数が変化するのでしょうか。

ここでは、外壁塗装の耐用年数がどのようなポイントで変動するのか解説します。

塗料のグレードごとに耐用年数が異なる

外壁塗装の耐用年数は、シリコン塗料やフッ素塗料など塗料のグレードに大きく左右されます。

外壁塗装の塗料の種類に置けるグレードとは、耐用年数の長さを差し、耐用年数が長くなるほどグレードの高い塗料となります。

後ほど詳しく解説しますが、グレードの低い塗料であるアクリル塗料の耐用年数は5年前後であるのに対し、高グレードの塗料である無機塗料の耐用年数は20年以上となっており、塗料のグレードで耐用年数に大きな差があるのです。

外壁材と塗料の相性によって耐用年数は変わる

塗料のグレードで耐用年数に大きな差が生じやすいですが、同じグレードの塗料でも塗装する外壁材との相性によって持ちが変わります。

たとえば、10年程度の耐用年数が期待できるシリコン塗料でも、モルタル外壁に塗装するのか、窯業系サイディングに塗装するのかによって、耐用年数に差が出るのです。

塗料のグレードほど大きな差が出にくいとはいえ、外壁材と塗料の相性が悪ければ、予想よりも早いタイミングで再塗装が必要になるでしょう。

施工工程や方法によっても耐用年数が変わる

外壁塗装の耐用年数は、施工工程や方法によっても変化します。

というのも、外壁塗装は単に塗料を塗るだけでなく、高圧洗浄で外壁の汚れを取ったり、下地処理をしたりしたうえで塗装を行います。高圧洗浄や下地処理など、塗装前に行う工程がどれほど丁寧に行われているかをはじめ、塗料を適量塗り、十分に乾燥させているかなどによっても、耐用年数まで外壁塗装が持つかどうかが変わってきます。

実際の施工工程を細かく確認することはむずかしいため、信頼できる外壁塗装業者に依頼することが、外壁塗装を長持ちさせるうえで重要です。
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【部位別】外壁塗装の耐用年数


外壁塗装の耐用年数について解説しましたが、住宅の外壁でおおよその耐用年数が決められている部位は「塗料」のほか、「外壁材」と「シーリング」があります。

部位ごとの耐用年数の目安を細かく見ていきましょう。

塗料の耐用年数

外壁塗装で使われる主な塗料の種類と、種類ごとの耐用年数の目安は以下のとおりです。

塗料の種類 外壁塗装での耐用年数
アクリル塗料 3〜5年
ウレタン塗料 5〜8年
シリコン塗料 8〜12年
フッ素塗料 15〜18年
無機塗料 20〜25年

このように、塗料の種類によって期待できる耐用年数に大きな差があり、耐用年数が長くなるほど塗料のグレードが高くなります。

なお、塗料のグレードが高くなるほど、塗料自体の単価がアップする傾向にあります。ただし、グレードが高い塗料であれば、塗り替えの頻度を抑えられるため、長期的なメンテナンスコストを考慮すると、アクリル塗料やウレタン塗料よりも、シリコン塗料やフッ素塗料の方がコストパフォーマンスが高くなる傾向にあります。

外壁材の耐用年数

外壁材にも耐用年数があり、仮に外壁塗装が耐用年数を迎えていなくても、外壁材自体が寿命を迎えていればメンテナンスが必要になります。

住宅の外壁材として使用される外壁材にはさまざまな種類がありますが、最も採用率の高い「窯業系サイディング」という外壁材の耐用年数は30~40年程度、次に採用率の高いモルタル外壁であれば30年以上の耐用年数が期待できます。

シーリングの耐用年数

サイディング外壁やモルタル外壁などの隙間を埋める際に使用されるシーリングにも耐用年数があり、5〜10年が目安となっています。

シーリングが劣化すると、ひび割れや破断などが発生し、そこから雨水が侵入する原因となります。一般的には外壁塗装を同じタイミングでメンテナンスを行います。

しかし、グレードの高い塗料を採用している場合などは、再塗装の時期よりも早くシーリングのメンテナンスが必要になるケースもあるため、定期的に劣化をチェックしましょう。
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外壁塗装のタイミングを見分ける方法


外壁塗装を行うのに最適な時期は、以下の2つをチェックするのがおすすめです。

・塗料の耐用年数
・外壁の劣化症状

次の項目で、「塗料の耐用年数」と「外壁の劣化症状」について詳しく解説していきます。

耐用年数で判断する

これまで解説したとおり、外壁塗装を行うタイミングは塗料の耐用年数で判断するのが方法の一つです。

ただ、外壁塗装を行うのが初めてであり、新築に採用されている塗料がわからないというケースもあるでしょう。

その場合、引き渡しから5〜7年が経過した段階で外壁塗装業者に点検を依頼し、再塗装が必要か判断してもらうのがおすすめです。

外壁塗装の耐用年数は10年が目安と解説しましたが、新築住宅の場合、こだわって選んでいない限りグレードの高い塗料を採用しているケースは稀であるため、10年を迎えるまでに点検しておくと安心です。

なお、2回目以降の外壁塗装の場合、前回の外壁塗装で採用した塗料のグレードを目安に検討するとよいでしょう。

劣化のサインをチェックする

塗料の耐用年数は外壁塗装の目安となるものの、周囲の環境や外壁材との相性などによって、耐用年数よりも早く塗り替えのタイミングを迎えるケースも少なくありません。

そのため、より正確な外壁塗装のタイミングを見極めるなら、外壁の劣化症状を見つけることが大切です。

また、外壁に劣化症状が表れていないか判断できるようになれば、「前回使った塗料の種類がわからない」「中古物件を購入しており、前回いつ外壁塗装をしたのかわからない」といった場合にも役立ちます。

チョーキング

外壁に触れた際、白い粉がつく現象をチョーキングと言います。

チョーキングは外壁塗装のよくある劣化症状の一つであり、塗膜に含まれる樹脂が劣化し、塗料の色を決める顔料がむき出しとなって粉化している状態です。

外壁に触れるだけで簡単にチェックできるため、こまめに確認してみましょう。

カビ

外壁塗装が劣化していない状態であれば、雨水の侵入を防止するために、防水効果があるはずです。

しかし、外壁塗装が劣化し始めると防水機能を失い、外壁塗装の表面に水分を含むようになり、カビが発生する原因となります。外壁塗装の防水効果が切れると、カビのほか藻やコケも発生しやすくなります。

とくに、北側の日当たりが悪いところや、隣の住宅と隣接しており風通しが悪いところに発生しやすい傾向にあるため、定期的に確認してみてください。

色あせ、変色

塗膜に含まれる樹脂が劣化し、塗料の色を決める顔料がむき出しとなって紫外線や雨風にさらされることで、色あせや変色が発生します。

塗装が寿命を迎えているため、放っておくと住宅の美観を損なうだけでなく、雨水が侵入する原因となります。

メンテナンスが必要なサインであるため、早めに塗り替えを検討しましょう。

ひび割れ

外壁塗装の劣化や地震や台風の自然災害などが原因で、外壁にひび割れが生じるケースがあります。

外壁のひび割れは、必ずしも外壁塗装が劣化しているとは言い切れないものの、ひび割れた箇所から雨水が侵入する可能性があるため、何らかのメンテナンスが必要な状態です。

ただ、一口にひび割れといっても種類があり、ひび割れの大きさによって緊急度が異なります。

・ヘアークラック:ひびの幅が0.3mm以下
・構造クラック:ひびの幅が0.3mm以上

ヘアークラックはひび割れのなかでも軽い症状であるため、緊急性はそれほど高くありません。一方、構造クラックは放置していると雨水が建物内に侵入し、雨漏りや構造躯体にダメージを与える可能性が高いため、早急に対処しなければなりません。

なお、外壁塗装の劣化が原因でない場合は、ひび割れた部分だけを補修するのが一般的です。

剥がれ

外壁塗装の剥がれも劣化症状の一つであり、早めに再塗装を行うのがおすすめです。

外壁塗装が劣化し、外壁材と塗膜の密着性が低下することで、剥がれが発生します。こちらの症状が見られると、防水性など外壁塗装としての機能を失っていると判断でき、放置すると雨水の侵入や外壁のひびわれなどを引き起こすリスクがあります。

ただし、剥がれは施工不良によって起こるケースも多いことが注意点です。たとえば、耐用年数が8〜12年程度のシリコン塗料を塗装したにもかかわらず、数年で剥がれが発生した場合、施工不良が考えられます。

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外壁塗装の耐用年数を長くするコツ


外壁塗装は決して安いものではないため、できるだけ再塗装までの期間を長くしたいと考えている方が大半でしょう。

ここでは、外壁塗装の耐用年数を長持ちさせるコツを解説します。

耐用年数が長い塗料を選ぶ

外壁塗装のメンテナンスサイクルをできるだけ長くしたい方は、耐用年数の長い塗料を選ぶことがポイントとなります。

たとえば、シリコン塗料で期待できる耐用年数は8〜12年ですが、フッ素塗料なら15〜18年、無機塗料なら20〜25年の耐用年数が期待できます。

耐用年数が長くなるほど塗料の単価が高くなる傾向にあるものの、メンテナンスサイクルを抑えられる分、将来的にかかるメンテナンスコストの総額を抑えられることもあります。

優良業者に依頼する

外壁塗装は耐用年数の長い塗料を採用することもポイントですが、優良業者に依頼することも大切です。

たとえグレードの高い塗料を採用しても、手抜き工事をされたり、施工不良が発生したりすると、数年で塗料が剥がれたり、ひび割れたりしてしまう可能性があります。

そこで、相見積もりを取って比較したり、提案内容や対応が丁寧かどうか確認したりして、優良業者かどうか慎重に見極めるようにしましょう。また、施工実績や口コミなどを確認するのもおすすめです。

定期的に外壁を掃除する

外壁塗装はついほったらかしにしてしまいがちですが、定期的に掃除することで外壁塗装を長持ちさせられます。

外壁表面に汚れが付着したままになると、汚れがカビや藻を発生させる原因となり、外壁塗装の劣化を招きます。一方、定期的に掃除をすることできれいな状態を維持でき、良い状態の外壁塗装を保つことにつながります。

また、外壁の掃除を行うことで、外壁塗装の劣化に気付きやすくなり、劣化症状が軽い段階でメンテナンスができることもメリットです。
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外壁塗装の耐用年数に関するよくある質問


最後に、外壁塗装の耐用年数に関するよくある質問について見ていきましょう。

耐用年数を迎えるまで劣化しない?

塗料の耐用年数が20年とされている場合、外壁塗装をすれば、施工から20年間は劣化しないというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、塗料メーカーが公表している耐用年数は、一般的な使用環境において、メーカーが保証できる限度のことを指します。そのため、耐用年数以内であれば、どこにも劣化が発生しないというわけではありません。

耐用年数が20年とされる塗料であっても、周辺環境や災害の影響などで早く劣化する可能性があることに加え、一般的な使用環境でも時間の経過とともに劣化します。

耐用年数を過ぎるまではメンテナンスがいらないの?

外壁塗装は耐用年数があるとはいえ、時間が経つごとに少しずつ劣化していきます。

そのため、耐用年数を迎えるまで再塗装が不要なケースもあれば、早い段階でメンテナンスが必要になるケースもあります。また、劣化症状が軽い段階でこまめにメンテナンスしておくと、大がかりな修繕が発生しにくくなります。

わたしの家の外壁塗装はいくらかかる?

まとめ

今回は外壁塗装の耐用年数について解説しました。

外壁塗装には耐用年数が決まっており、塗料の種類ごとの目安となる耐用年数は以下のとおりです。

塗料の種類 外壁塗装での耐用年数
アクリル塗料 3〜5年
ウレタン塗料 5〜8年
シリコン塗料 8〜15年
フッ素塗料 15年〜18年
無機塗料 20〜25年

ただ、目安となる耐用年数があるとはいえ、周辺環境や外壁材との相性などで変動するため、より正確な塗り替えのタイミングを見極めるなら劣化症状をチェックするのがおすすめです。

ぜひ今回の記事を参考に、耐用年数を踏まえて最適な外壁塗装を検討してみてください。
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