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COLUMN

ガイソーグループ
代表レポート

Vol.86   2022年2月
マクロ的視点で考える

 コロナの影響で昨年より様々な物の値上がりが続いています。
建築業界では、木材から始まり鉄の値段も高騰し、さらには半導体やフッ素関連製品が入手困難となっています。
半導体不足により給湯器やエアコンなど設備機器関連の事業者は大変な状況になっています。

現状から変化を想定する

私達外装リフォーム事業者にとっても、塗料の価格高騰や金属サイディングが入手困難になれば大問題です。
ご存じの通り既にフッ素関連の金属サイディングや金属ルーフは入手できない物も増えてきました。
ガイソー直営店やオリバーリフォームでは年間に金属サイディングのカバー工事を500件は施工していますので、今後は会社の業績の良し悪しに直結する事態になるかもしれません。
また、原油価格高騰により全産業の価格に影響しています。
この基調が更に進行すると経済的な影響は大きく私たちの事業経営の在り方にも及ぶことでしょう。
オイルショックのような事態には引き続き警戒が必要です。
現在の状況ではコロナ以外にも国家間の紛争など何が起きても不思議ではない状況が続いていますので最悪の事態を想定して計画を立てることが重要と言えます。
ギリギリの経営ではなく余裕を持った経営を心掛け何が起きても対応できるような財務対策が必要です。
もう一つ大きな要素として、じりじりと人件費の上昇が続いています。
職人の人工も上がっており、気が付けば一時期に比べると1.5倍ほどになっている職種もあります。
元々、職人の高齢化による職人不足の問題はありましたので売り手市場であったことに加えて、この原材料費の高騰を受け人工賃や工事費に転嫁する状況になってきています。
今までは元請事業者など仕事を持っている者が優位な傾向にありましたが、これからは仕事を請け負い施工する側のポジションが優位になるかもしれません。

マクロ的視点で未来に備える

これまで30年もの間、私達はデフレに慣れきっておりインフレ基調の経営経験がありません。
デフレの経営に比べてインフレ下の経営は3倍難しいと考えます。
と言うのも、常に仕入れ原価が上昇を続けることに対応していかなければならないからです。
さらに激戦区などは供給過多な状態で、しかも原価や外注費が高騰してもお客様に対しての売価に転嫁しづらいのです。
他社との競争もありますから値上げも地獄、現状維持も地獄という図式になるのです。
そうなると、より緻密な原価管理と臨機応変に対応できる多様な仕入れ力が必要になります。
もちろんある程度の適正な粗利は必要ですから最後は価格に転嫁しなければいけないのですが、値上げが一年の間に幾度も必要になったり、長期に渡って上がり続ける可能性もあるのです。
取り扱う商品に関しては、そのジャンルやそれぞれの商品の違うメーカーで上手にリカバリーをしなければいけないこともあるでしょう。
常に幅広く勉強をして取り扱いメーカーや、問屋などの仕入れ先を増やしておくことも大切でしょう。
こんな機会にこそ、施工職人も内製化を推進することや、日頃から様々な職人と交流を持って助け合えるグループを作ることも有効です。
一般的なビジネスモデルの寿命が3年~5年と言われる時代です。
私達建築に携わる者は大きな変革なくここまで来ましたがこの先はどの様に変化していくのか。
マクロ的な考え方や長期的に変化の想定をして未来に対して備えていきましょう。

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