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COLUMN

ガイソーグループ
代表レポート

Vol.8   2015年8月
会社は力でなく想いで束ねる

会社経営の一番の目的は事業を継続することです。しかしながら、起業してから10年後まで存続し ている会社の割合は統計上でたったの6.3%です。実に約93%の会社は倒産もしくは廃業に追いやられているのです。起業時に倒産を想定する経営者などほとんどいないと思いますがが、厳しいのが現状です。ほとんどの会社が毎日の資金を回すために日々必死に戦っているのです。言い換えれば、自分の家族や社員を守るために必死に営業活動に明け暮れているのです。

力だけでは組織の長期存続は難しい

ここで注意しなければならないことがあります。必死に日々の戦いを繰り返すことは、存続維持する ためには必要なことです。しかし日々の仕事の中で、その目的や目標、また社会的意義を見失ってしま うことがふと起こります。経営者はもともと実力があり、鍛えられている人も多いので、どんな過酷なハー ドワークにも耐えられますが、会社組織全体はそれだけでは継続できるものではありません。起業の時 には絶大な力(エネルギー)が必要になりますが、ある程度立ち上がったあとは力だけでは組織は束ね られないのです。短期間であれば力で組織を束ねることもできますが、それだけで何年も続くものでは なく、どこかのタイミングで仕事の目的や目標、仕事の社会的価値を理解し、やりがいを感じられるよ うにならなければ長期間の継続は難しいと言えます。

共感を与える想いが発展に繋がる

私も起業してからの数年間、この問題に直面しました。抜群の販売力で営業活動をし、営業マンのキャ リア採用と育成を繰り返していました。私の営業力と実績、そして圧倒的な力を誇示し、そのノウハウを 毎日一生懸命に営業マンたちに伝授しました。しかし、その努力の甲斐なく高い離職率のまま3 年間で 100 人以上の離職者を出したのです。日々の売上を維持し会社を維持するため、死に物狂いで奮闘しま したが、それはあくまでも社長から社員への仕事の押しつけでしかなく、生涯この仕事をやりたいと思 えるような社会的な意義や価値を感じられるような会社・職業とは程遠い運営の仕方だったのです。 「地元のために本当に喜ばれる仕事をするいい会社を作ろう!」 そう思って起業したにも関わらず、結果的には売上至上主義に陥っていました。これがラーメン屋だとす れば、お客様が一人も来ないことを理由にして、出前を勝手に持ち込み無理やり食べさせてしまうような ものでしょう。お客様のために商品力やサービスを磨き、本当にいい仕事をしていればお客様は評判を 聞きつけて探してでも買いに来てくれるものです。そして、自分たちの仕事に社会的意義や価値を感じ ることができて初めて、組織やそこで従事するスタッフはやりがいを持ってイキイキと働き出すのです。 そのためには会社の仕事や役割、お客様に対する想いを明確にすることが重要です。その想いが沢山の 人に共感を与えるものであれば会社は繁栄し、長きに渡り存続しうる素晴らしい企業に成長すると考え ますが、いかがでしょうか。  定期的に自社の理念を見直し、常により良いものに磨き続けていくことが必要です。理念の浸透は一 朝一夕にはできませんが、粘り強く諦めずに行うことが経営者の仕事なのです。

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