Requires a javascript capable browser.

COLUMN

ガイソーグループ
代表レポート

Vol.75   2021年3月
権限委譲と報連相

 年明け早々、北陸では35年ぶりの記録的な大雪に見舞われました。
平野部では1mを超える積雪があり、想像を絶する事態に追い込まれ、大変な状況となりました。
近年、地球温暖化が問題となっている中、このようになるとは誰が予想したでしょうか。
交通が麻痺したため、車で会社から帰宅するのに翌朝になってしまった社員が数名いたようです。
誰のせいでもないことではありますが、想定を超えることが社員の命にかかわる事態に陥る可能性もあり得ます。
その場合、責任の所在を求められることになりますので、社内でも危機管理対策をあらかじめ十分に整備しておく必要があると思います。
昨今、頻発する大雨による水害や地震、火山の噴火などにも警戒が必要です。
非常時には、平時の規則やルールなどは意味が無くなります。コロナウイルスにおいても同様です。
感染対策が明確になっていない会社であれば、いつ甚大な被害が発生してもおかしくありません。
緊急事態宣言下とは言え、夜な夜な飲み歩いていても罰則規定はありません。
しかし、会社全体にとってクラスターの発生だけではなく、コンプライアンス上大きなリスクとなることは間違いありません。
大雪やコロナウイルス感染対策において、社員の命を預かる以上、あらゆる事態を想定し、対策を講じておくことが大切であると再確認しました。

リーダーに権限委譲を行う必要性 

 会社は成長と拡大の中で、あらゆる業務や責任が社長に集中します。
もちろん社長は多忙を極めるため、仕事を部下や後輩に渡していかねばなりません。
膨大な仕事量を休みなくこなす社長には頭が下がりますが、会社を拡大成長させていくためには権限委譲を進める必要があります。
社長は社長でしか出来ない仕事に注力しなくてはいけませんから、社員でも出来ることは、どんどん権限委譲をしていく必要があります。
社長が社員でもできる仕事に忙殺されている状況は、決して会社にとっていい状態ではありません。
それは作業に追われているだけであり、本当の意味では仕事が出来ていないことになります。
社内にリーダー格の社員がいれば、リーダーに仕事を権限委譲して任せましょう。
その際よくある失敗例としては、権限委譲を受けたリーダーがその権限を行使し、自分の思うままに好き勝手やってしまうことです。
そうならないためには、決まった仕事の流れを変更するときやイレギュラーな事案が発生した際には、必ず権限を委譲された上司に事前に報告や相談を行うことです。
事前に了解をもらう根回しをしておかなければ、全く問題のないケースであっても権限委譲を理由に自分で判断したり、事後報告になってしまいます。
そのため、権限委譲と報連相は常にワンセットであることを理解することが重要です。


 

迅速かつ円滑な会社組織を作り上げよう

 組織の中でも中間管理職者は、下はよく見えていても上を全く見ていないケースがあります。
また、逆のケースも問題です。
組織の拡大やバランスの変更の度に、個々の役割や責任を明確にし、その役割の中の仕事の進め方に至るまで、定期的に話し合って取り決めておくことが重要です。
意外に役割や責任が曖昧なまま仕事を進め、お互いに不満をためているケースも多いです。
平時から役割や責任を明確にし、職務を正しく遂行していくようにしましょう。
報連相を迅速かつ円滑に行える会社組織は強いです。
非常時や緊急時に備え、日頃から様々な事態に対応できるように組織を鍛えていきましょう。

お電話でのお問い合わせはこちら

ガイソー サポートデスク

[受付時間] 10:00~17:00 土・日・祝も受付

VCへのご加盟は、エリア制であり事前審査が必要なことから、ご加盟を希望 していただいてもご期待に添いかねることがございます。 あらかじめご了承ください。

Copyright (c) GAISO GROUP. All rights reserved.

arrow_drop_down_circle