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COLUMN

ガイソーグループ
代表レポート

Vol.70   2020年10月
コロナ禍での戦い方②


 
先日、今年の第二四半期における日本の国内総生産(GDP)が、前年同期対比で27.8%減少したと報じられました。やっぱりかと思えるほどの減少ぶりです。緊急事態宣言が発令され、世の中全体が外出への自粛を推進したのですから、当たり前と思える数字です。住宅リフォーム業界も厳しい時期があったものの、その反動で6・7月が好調に推移した為、コロナの影響は少ないと楽観的に考えている方も多いと思います。壊滅的なダメージを受けた業界は、観光・宿泊・自動車・服飾・飲食・小売といったところでしょうか。製造業はほとんど影響を受けていません。ダメージを受けたのは全体の中で一部だけという見方もありますが、経済は繋がっていますので、中長期的に見ると影響が順に広がってくると考える方が無難です。今はわき目を振らず健全な経営に努めることが大切です。私の考えは直近2~3年は引き合いも多く景況感が良すぎただけであり、仮に今後2~3割引き合いが少なくても、しっかりと業績を維持できる状態を作ることが大切と考えます。景気のいい時には社内の体制が緩くなります。無駄な経費が多かったり、原価の構築が甘くなっていたりするものです。景気の悪化に向かう今は、社員一人当たりの生産性向上を図り、無駄な経費を抑え、強い個々人を作り、高い収益体質を作る必要があります。経営者としての手腕が試されるやりがいのある時期と考えましょう。

住宅リフォーム業界には追い風の人材採用

政府はコロナ解雇による失業者が大量に発生することを防ぐために、雇用調整助成金により大量の休業者を生み出しました。結果、8月時点では世の中は悲惨な状態にこそなってはいませんが、コロナ倒産やコロナ解雇が秋から年末に向けて増えていくのは間違いなさそうです。最初に仕事を切られるのは、派遣社員にフリーランス、パートタイマーです。ここ最近自由な生き方を謳歌する風潮もありましたが、しっかりとした企業に勤めることが自身を守ることに繋がると明確になりました。住宅リフォーム業界では、この数年間人材不足に悩まされてきました。今までは需要がある反面、人材が不足している為に業績拡大が難しかったのですが、今後私たちにとっては人材採用の大きなチャンスとなることでしょう。新卒採用において大企業は2020年も採用人数を減らしており、2021年はさらに大幅に減らすことになるでしょう。そして、既に内定を得ている学生も内定を取り消されたり、自主的に就活を再開させ就職する業界や企業を見直している学生も多いことから、秋採用が十分に可能な状態となっています。不況の時期には良い人材を雇用することができますので、千載一遇のチャンスと考え、キャリア採用や新卒採用に動くべきでしょう。


先を見据えた取引先の見極めを 

主要な取引先も変化を見せている会社があることでしょう。コロナを理由にイベントや催事への参加や協力を断るメーカーや商社があります。コロナ禍だからと言ってコンプライアンスを優先し、感染リスクから逃げて協力しない取引先も出てくるでしょう。私はこのような時だからこそ、一緒に汗をかいて行動を共にする取引先が本当の同志であると思います。経営を停滞させてはいけません。この様な混乱時に自社の都合を押し付けてくる取引先は、この際見直しをかけることも重要ではないかと思います。先は長いですから。

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