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COLUMN

ガイソーグループ
代表レポート

Vol.56   2019年8月
プロとして構造の違いの地域性に触のあり方を考えさせられる良い機会

 今年のガイソーアワード2018の表彰旅行では台湾に行ってきました。
南国リゾート地に行くのが毎年の恒例となっていましたが少し志向を変えてみました。
リアンコーポレーションの五嶋社長からは「ゴルフしたくないんでしょ?」と突っ込みがありましたが南国ばかりが続くと新鮮味に欠けてしまいますからね。
私個人としては4回目の台湾でしたが、初めて渡航される方も多くとても満喫されていた様子でした。台北観光だけでも2泊3日では時間が足りないと感じました。
料理もおいしいので来年も台湾でもよいかもしれないと感じるくらいでした。

海外で感じる住宅の違い

 
台湾の観光中もついつい私たち外装リフォーマーは外壁をチェックしてしまいます。
日本の建物と違い、ほとんどの外壁は仕上げられていません。コンクリートやブロック積みのままで放置されています。
木造住宅と異なり寿命も長いため丁寧な防水は不要で雨漏りさえしなければいいという感じでしょう。
また、建物にきれいな美観を維持するという習慣もないのでしょう。海外に行くと感じるのが日本住宅の木造建築文化の特殊性と汎用住宅の外装の脆弱さです。
住宅の寿命を延ばすために必要なメンテナンスとはいえ、丁寧に定期的に外壁を塗り替えてお手入れするのも日本人らしいとも言えます。

 

地域で異なるニーズ、共通する課題

 先月は沖縄の加盟店様を訪問し、こちらでも大きな学びがありました。
沖縄といえばコンクリート造の建物が大半ですが、なぜコンクリート造なのでしょうか?大半の方は台風や大雨により建物が破損するからと思うでしょう。
私もそう思っていましたが答えは違います。
戦後、建物が大幅に不足していた沖縄にアメリカ軍が木質パネルを大量に持ち込み2×4住宅を建てまくったのですが、ほとんどがシロアリ被害で大変なことになったそうです。木質パネルはシロアリの絶好の餌になったのです。
それから2×4住宅や木造が否定され一気にコンクリート造の建物が普及したということです。
沖縄の紫外線量については、本州の1〜2倍もありますので外壁の防水塗膜層は複利で考えると物凄い勢いで劣化します。
定期的な塗り替えはもちろんのこと、超高耐候な塗料が求められることでしょう。また、最近では沖縄はバブルに沸き建築ラッシュが続いています。コンクリート住宅を建てるには2年もかかり、鹿児島から大工を連れてきて木造で建てると8か月で建つそうで、湿気対策として木造住宅を積極的に販売している夢ハウス社など工務店グループが進出していることも注目しています。
対して北海道や東北地方では凍害により劣化が急激に進みます。外装材は金属サイディングと金属ルーフが主流となっており耐久性が高いといえます。
紫外線よりも雪や寒さから住宅を守る必要があります。以前に札幌の住宅地を視察した際に分かったのはほとんどの外壁に既に金属サイディングが施工されていて、美観や素材保護を目的とした金属サイディングの塗り替えのニーズが多いということでした。
ロシアでも日本製金属サイディングの販売が好調だそうなので、強い耐久性能を考えると理にかなっているのでしょう。
しかしながら、バブルに沸く沖縄、板金職人が年々減り施工に支障が出ている北海道。
全国的に言えることは、結局職人不足にいきつくという点なのでしょうか。
5年後10年後を想定し若者を惹きつけたり、外国人をうまく活用する工事店が地域の雄になることは間違いなさそうです。
 

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