先日、品川での全体総会を無事終えることができました。150人超という過去最大のご参加をいただ き盛大に開催しました。ガイソーグループは総会をこなすごとに成長し強くなっています。ご参加いただ いた多くの方からも素晴らしい会であったと称賛いただき、半年間準備してきた本部スタッフの一番の労いになったことでしょう。

市場の大きな水回りリフォーム

今回お招きした 2 組の講師の講演内容も好評で、なかなか外装だけの業界では聞けない世界観のお 話を聞かせていただきました。ニッカホームの榎戸会長とラン・リグの渡邉氏のトークセッションではニッカホーム社のこれまでの軌跡と成長のポイントをご披露いただき、共感する部分も多くありました。私の 印象に残ったことは「一番市場の大きいところをやってきたから」という部分です。水回りというのは生 活のライフラインに直結します。お風呂・キッチン・トイレ・洗面・給湯器は住宅設備機器と呼びますが、 水道設備と電気設備は現代の生活には欠かせない部分と言えるでしょう。特に水回り設備はトラブルが 起きやすく緊急性が求められます。また、営業マンからしても一点突破全面展開がしやすくお客様が配 管を通じてまとめて工事されることも頻繁にあります。しかし、水回りリフォームと外装リフォームでは売 り方が全く異なるので容易に参入できるほど甘くはありません。現実にニッカホーム社も外装工事では大 きな事業展開は成功されていません。

外装リフォームが総合リフォーム化するには

では、外装リフォーム専門店が総合リフォーム化をするにはどうしたらいいのでしょうか。住宅で必ず定 期的に工事するものは 3 つあります。屋根・外壁の外装と床下の防蟻工事、それから給湯器の交換です。 それ以外の工事は贅沢品という見方もできますが、前述した 3 つは住宅を維持する上で避けては通れない工 事です。そして、外装リフォームは築後 10～15 年の家がターゲットになるため給湯器の交換時期とも一致 します。まず手始めに外装リフォーム時の給湯器交換から取り組んでいくことをお勧めします。要領は同じ なのでトイレの便器交換や洗面化粧台の交換なども容易に取り組めます。しかし、お風呂・キッチンの交 換となると複数の工種が絡むために訓練を繰り返す必要があり、家の中に入る工事なのでお客様対応をしっ かりできる配管工と大工や電気職人も必要になります。競争力をつけるには、ニッカホーム社のように熟練 した多能工職人の育成にトライしなければなりません。対して、外装リフォームのついでの工事であれば価 格の比較検討などにはなりにくいため容易に受注できるということです。実のところ、オリバーも15 年位前 に塗装専門の訪問販売業者から総合リフォーム店へと転換しました。外壁塗装工事でとにかくお客様に喜 んでいただけるようにと対応していたら、勝手に様々な工事の追加依頼が増えた結果です。苦手意識を持 たずに社長が率先してトライすれば水回りも受注できる総合リフォーム店への進化も可能でしょう。ご興味 がある方には、同社が推進する水回りの VC である「センリョク」へのご加盟が様々な情報をもたらしてく れるのではないかと思います。 最後に、榎戸会長の「子供でもおかしいと思うことはやらないほうがいい」、「社員が嫌がることはやらな いほうがいい」などシンプルで道理を得た言葉には短期間で300 億まで成長できた理由をうかがうことがで きます。我々も日本の住宅を守るというミッションを持っていますが更なる高みを目指して頑張りましょう。