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COLUMN

ガイソーグループ
代表レポート

Vol.50   2019年2月
購買の価値観の変化を考察する

 先日東京ビッグサイトで開催された建材の見本市へ視察に行ってきました。
私としては何か取り扱える 面白い建材や技術がないか情報収集の一環として行ったのですが、結果は残念ながら今現在で自社もしくは個人的に取り扱いたいと思えるものはありませんでした。
しかし、その中で一つ大きなことに気が 付きました。建材の見本市にも関わらず「モノ」を展示している企業は本当に少なく、IT企業や IOT に関 するサービスが大半であったという点です。
働き方改革の元、業務効率を上げるためのシステムは様々 な企業が競い合っています。
解決しなければいけない課題に対して洗練されたシステムを導入すること は結果的に大きな時間短縮になるでしょうし、自社だけで解決しようとせずに専門業者にアウトソーシン グすることも事業経営においては有効です。
このように組織が大きくなった会社は何かしら必ず業務効 率を上げることを実現するための手段を考えるべきでしょう。

「モノ」から「 コト」へ

建材見本市で大きなブースでひときわ派手な演出をしていたのはスマートハウスの IOT 関連の企業でした。
日本を代表する大企業から前衛のベンチャー企業まで様々な企業が参入しています。
世の中が凄まじい勢いで変化し人の生活が変わることを感じました。
「モノ」から「コト」へ。ただ単なる「モノ」の価値は衰え、何かをするための「コト」が価値を持つ時代に変わりつつあります。
確かにモノは世の中に溢れ、日本のリサイクル品や不用品は海外にまで運ばれ売られている時代です。
モノ余りの日本で売れるためには、消費者が求める「コト」にまつわる商品やサービスが必要と言えます。
外装リフォームにおいても、誰でも売っているどこにでもあるような工事にはいずれ消費者は喰いつかなくなり、工 事をすることによって得られる付加価値の創出が必要になります。
例えば、光熱費削減や断熱効果などの環境意識、半端ない耐久性を実現しランニングコストを半分にするなど、明確なパッケージがあれば 興味が湧きます。
また、圧倒的な意匠性の違いで「かっこよさ」を売ることもできます。
防犯という「安全」 のカテゴリーでも外装に付随するサービスが様々に存在します。
リアルタイムに確認できる防犯カメラが もうすぐ当たり前になりますから、会社や商店だけではなく個人の住宅においても「安全」に対してお金を払う時代になります。
その他にも工事から生まれる「コト」の創出は多岐にわたり、消費者の隠れた 悩みに対応できる付加サービスを積み重ねることが選ばれるための入口になります。

消費者の購買レベルの高度化

塗料など分かりにくい商品の場合は、買いやすさを重視しなければいけません。
このことからも、売り方の研究も今後ますます必要になってきます。
そして、売る時代から選ばれる時代にシフトしていること も忘れてはいけません。
私の小学4年の息子は既にスマホや ipad を日常的に使いこなし、興味のある動画を検索して楽しんでいます。
小学6年の長男はLINEを使いこなし、仲間たちと情報を共有してモバイル 端末を駆使したネットワーク型ゲームで会話をしながら遊んでいます。
私が子供の頃と言えば、虫を捕まえたり野原を走り回って遊んでいました。
少し意識を変えなければ世の中の消費者の購買レベルや要望は ますます高度化していきます。
事業経営の在り方自体のブラッシュアップを繰り返していかなければ、明るい未来はないと危機感を感じています。
 

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