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COLUMN

ガイソーグループ
代表レポート

Vol.42   2018年6月
異業種に学ぶ定着率の高め方

先日、私の若かりし駆け出しの時代から20年間愛用したカシオの電卓が急に故障して使えなくなりました。
私のビジネスの世界の数字を刻んでくれた相棒であっただけにとても残念です。
経営者にとってビジネスの世界は戦いであり、趣味やライフワークなどと甘い感覚でできる世界ではありません。
365 日 休日もろくにとらず最低限の家族孝行くらいで、身を粉にして戦っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、経営者以外の労働者は経営者のがむしゃらな働き方を強要されてはたまったものではありません。
彼らはワークライフバランスを重要視し、持続可能なストレスのない環境を求めているのです。
もち ろん、遣り甲斐や仕事自体の楽しさも大切です。


異業種に学ぶ離職率

現在、市場の厳しい状況下でしのぎを削る業界として家電量販店があげられます。
ネット通販に押さ れ厳しい業績の中、販売ノルマも高まり労働環境が悪化し社員の離職率も高いようです。
そんな中、ケー ズデンキさんは「がんばらない経営」をスローガンに経営しており小売業には比較的珍しく待遇の良い会 社であり離職率低下を実現し業績も好調なようです。
ケーズデンキさんは会社側が設定した重点商品などの制約がなくお客様にあった商品を社員が提案し販売することができるそうです。
また、リフォーム事業など専門分野以外は扱わず家電に絞り込んだ経営をされています。
お客様に丁寧にヒアリングしご要望に沿った商品をおすすめするための提案力も高い。

これにはある程度の経験や知識が必要であり、スタッフの離職率が低く長期間勤続していることが提案力の高さを実現させているようです。
低い離職率のポイントとしては、決して所得自体は高くはないのですが、残業がなく休日も柔軟に取得することができる ことと、勤務にあたって社員がストレスなく働きやすい環境であることが要因のようです。

定着率の高め方のヒント

私たち建築・リフォーム業界も同様に離職率の高さに悩んでいる会社は多く、新規の採用にも苦戦を しています。
また、費用を沢山使ってせっかく採用したとしても長く安定的に働ける環境を作っていなければ結局離職してしまうことでしょう。
競争の厳しい世の中だからこそ長期的に勤続してもらい自社のビジネスや業界の経験を徹底的に高めていくことが、小手先の技術やテクニックよりもよほど安定的にパフォーマンスを展開できるのではないかと思います。

それから、ケーズデンキさんは販売する商品も専門 分野を決めるそうです。
あれもこれも対応するのでは知識が薄っぺらになり、業務の兼任が増え仕事自 体が大変になってしまいます。
大体の持ち場を決めてその道のプロになってもらうことがポイントではない でしょうか。

昨今、働き方改革のスローガンの元、労働時間は短くしても仕事量は変わらず社員の負荷が 高い状況の会社も多いのではないかと考えます。
「無駄な仕事をしない」
「できない仕事をしない」
「得 意な仕事のみスピード感を高めて行う」
平成に入り、スペシャリストからゼネラリストが求められるように なりました。
兼任・兼務でやることが多すぎて余裕がない。
こんなところに何かヒントがあるのではない でしょうか。
精一杯全力で走りながら利益を出す会社、頑張らなくても利益が出る会社。
社員ならばどちらの会社を選ぶでしょう。
是非、後者を作り上げていこうじゃありませんか。

※ちなみにたまたま小川はケーズデンキユーザーでありファンです。

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