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COLUMN

ガイソーグループ
代表レポート

Vol.22   2016年10月
経営のトップダウンと合議制について

東京豊洲市場の盛り土問題が日々ニュースを賑わせています。誰が何の目的で建物の仕様を不正にい じったのか。莫大な都の予算を使っている工事だけに不正は許されません。また、恥ずかしながら私の 地元 富山市では、領収書の不正により沢山の議員の辞任問題が続いています。世の中の様々なことが 効率よく整理される時代になり、今までグレーで済まされてきた事が許されなくなってきました。そんな 時代ですから、今後は資料や記録が長期に渡ってきちんと保存されていきますので、自分にとって目先 の都合や利益を優先させるために本来あるべき正しい姿から外れる特例ばかりを作っていると、必ず後 で問題になるでしょう。「覚えていません...」「うっかりしてました...」では許されない事を、様々な事 例を知ることから理解する必要があります。

トップダウン経営のメリットとデメリット

ガイソーの加盟店様の中でも特に目立って伸びている会社を見ていると、必ずと言っていいほど力強 い優秀な経営者がいます。力強い経営者のトップダウンによる経営判断や指示には何の迷いもなく爽快 な気持ちよさを感じます。そのようなトップダウン経営者における組織では、いかにその判断や指示に 対して従順に正確に実行されるかが問われます。部下にとっては、速やかに行動に移さなければその責 任を追及されることになるからです。そして、全ての責任は経営者にあり、大きな責任とプレッシャーが のしかかります。実行している事が上手くいかないと判断すれば、素早い朝令暮改により方向性の修正 もあり得るでしょう。このように、社員数が30人以下の組織においては、トップダウンにより経営者に 権限や責任を集約し経営判断のスピードを上げ実行力を増していくことが会社の短期での成長に繋がり やすいのです。しかし、トップダウンにはデメリットもあります。権限や責任が経営者に集約しているので、 幹部の責任が薄くあまりモノを考えないために、結果として幹部やマネージャーの成長が遅くなるという 点です。このツケはいずれ組織自体に必ず回ってくるので予め自覚をしておく必要があります。

トップダウンと合議制

では、合議制はどうでしょう。複数の人間で意見を出し合い、すり合わせることであらゆることを慎重 に決断することができ、間違いのない堅実な経営をしていくことができます。また、担当ごとに責任を按 分することで、高いレベルで仕事をする社員が増え、多くのプロジェクトをこなしていけるようになります。 とは言え、中小零細企業には経営やマネジメントを理解し、実力も兼ね備えた人材がなかなかいるもの ではありません。また、社歴が長いからとか、営業成績が良いからといってマネジメントに関わる資格が あるとは限りません。経営における合議に参加する資格のない者が参画することによって経営判断に時間 がかかる上に結局何も結論が導き出すこともできず、実行すらできなくなってしまうこともあるでしょう。 しかしながら、長期的に考えると経営ブレーンとしての経験を積ませることはとても大切であり、失敗の 中から人は成長していくとも言えます。経営におけるトップダウンと合議制は経営者やリーダーの性格にも よりますが、時期とバランスを見極めながら上手に進めることが肝要でしょう。経営者としての仕事を考 えてみると、ほとんどは経営者の絶え間ない努力があれば解決できる事なのです。中小零細企業の経営 者は失敗を恐れずに、まずはゴリゴリとトップダウンの辣腕を振るうべきだと考えます。

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