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COLUMN

ガイソーグループ
代表レポート

Vol.21   2016年9月
常に目的を明確にする

皆さん、夏休みはどのようにお過ごしになられましたか。株式会社オリバーでは 9 日間の夏季休業日を 設けました。しかし、私が経営するもう一つの塗装会社ではなんと、たったの 3 日間でした。ビジネスモ デルの違いと企業力の差があるにせよ、3 日間の休暇にも関わらず暑い中働いてくれる職人には感謝の気 持ちで一杯です。日給月給の職人の世界でも健全な経営をして、社員の待遇を良くするために努力してい かなければならないと感じます。この夏は私も 4 ~ 5 日程ゆっくりとさせてもらいましたが、休暇明けは 完全に頭が鈍っていました。もちろん、大切な家族と沢山の想い出を作ることができましたが、その反面、 溜まりに溜まっている経営者としての仕事を考えると、後ろめたい気持ちを感じずにはいられません。

会社の躍進に必要なこと

私の尊敬する経営者の一人である日本電産株式会社の永守会長は、仕事を休むのは元旦の一日だけだ と聞いたことがあります。それ以外は誰よりも早く出社し、仕事をしていらっしゃるそうです。誰しもが「自 分は頑張っている」と思いがちですが、上には上がゴロゴロといるものですね。会社の躍進は経営者の 燃えるような仕事への熱意なくして成しえることができないということです。 どの会社にも目標や計画、そして長期的なビジョンがあるかと思います。しかし、どれだけ本気で追い かけているかは会社によって千差万別でしょう。口先で時々言っているだけの目標ではすぐに忘れてしま い、四六時中目標を追いかけていなければ日常の行動を司る潜在意識まで落ちていきません。そうした 目標はほんの少し壁にぶつかったり、他に楽しそうなことが見つかるだけで、すぐにぶれてしまいます。 本来、人間の信念というものは余程のことでぶれるものではありませんし、そうあるべきでしょう。経 営者に限らずプロのビジネスマンとして事を成すためには、強い信念と実行力が必要であり、長期的に それを継続する力も必要です。プロスポーツの話しに例えると分かりやすいですが、スポーツというのは 努力した分だけ結果が出ます。様々な厳しい節制の中で強くなることだけを目標に努力を繰り返し、ど れだけ多くの稽古を積み重ねてきたかによって強さが違うのです。

経営者・リーダーの役割とは

スポーツの世界同様にビジネスの世界においても、常に目標を明確にし、定期的な軌道修正を繰り返 しながら最後には確実に最終目標地点に到達しなければいけません。そして、経営者・リーダーは多く の仲間を率い、時には鼓舞し、励まし合いながらもしっかりと結果を出すことが求められます。他の誰 かから何をするべきか教えてもらえるわけでもなく、手を抜いたところで誰かに叱られるわけでもありま せん。自分の信じた道を計画通りに歩み続けるしかないのです。誰もができる事でないが故に、自分が 行動しなければただ計画が遅れるだけです。経営者・リーダーにとって、更には自分に人生をゆだねる 社員にとってリセットの効かない一度しかない人生なのですから、このように孤独な戦いを続ける重要な 役割を担っていくのです。 -------反省の日々の中より想ったこと。

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