Requires a javascript capable browser.

COLUMN

ガイソーグループ
代表レポート

Vol.20   2016年8月
外装リフォームで多能工職人を育成

先日、東京ビッグサイトで開催されたリフォーム産業フェアにガイソーグループもブースを出展しました。 過去最高の来場者数を記録したそうで、大変な賑わいでした。住宅業界でリフォームブームと騒がれ始めて から既に 20 年近くが経つでしょうか。それほど前からブームと言われているにも関わらず、今が一番賑わっ ているということに不思議な感覚を覚えます。様々なメーカーや団体が出展していたのですが、最も目に留っ たのはシステム関連でした。「売り物」や「売り方」が熟成した市場では、業務効率化が話題になりやすい のでしょう。しかし、使い手に合ったシステムを利用することが基本であり、システムに合わせて仕事をし なければいけないのでは本末転倒です。ルーチンがまだ固まっていない会社はシステム導入を急ぐ必要は ないというのが私の考え方です。システムが自社の経営や管理をしてくれるわけではないのですから。

職人の多能工化とは

さて、もう一つのトレンドとして「職人の多能工化」が挙げられます。「多能工」とは字のごとく、一人で いくつもの工種を兼務できる職人のことですが、先行して進んでいるのは、水回りリフォームにおける多能 工です。浴室のリフォームであれば、解体・左官・電気・配管・大工・内装などの工種がほぼ半人工程度 ずつ順番に作業に入らなければいけません。しかし、多能工ならば一人で大体の仕事をしてしまいます。こ れは、工期の短縮や施工費の大幅な圧縮に繋がり、施工原価も3~ 4 割は圧縮できるのです。

多能工職人が当たり前になる未来は近い

これを外装リフォームに置き換えてみましょう。外壁リフォームにおいて塗装以外に頻繁に発生する付帯 工事はというと、コーキング、雨樋の修理、軒天や破風の大工工事、玄関サッシの取り換えや板金工事な どがあげられます。もちろん、出来る仕事と出来ない仕事はあると思いますが、コーキングや雨樋修理な どの板金工事、軽度な大工工事であれば DIY レベルの仕事も多く、単にコーキングの打ち替えはコーキン グ屋に依頼しないといけないと思っていてはみすみす利益を外部に放出していることになります。専門業者 も最初から専門家だったわけではなく、職人の習熟度も達人から見習いまで様々でしょう。例えば、住宅 塗装では 3 年もあれば一通りの仕事を覚える事ができます。仮にベテラン職人を求めるとしても 10 年も経 験を積めば充分であり、その後さらに 10 年の経験を積んだところで作業スピードや効率が 1.5~2 倍になる ことは有り得ません。また、モルタル壁が減ったことによる左官職人の激減や、瓦屋根の急速な減少によっ て廃業している会社の増加などに見られるように、建物の新築時に使用する建材や工法の進化によってほと んど出番がなくなってきた工種もあります。これらの事からわかるように現代においては、ワンカテゴリー 職人はプロとしての強みではなく、マーケットが減少に転じた際に大きなリスクを背負うことになるのです。 経験がないとか、自信がないと尻込みせずに何でも挑戦し、失敗しながら出来ることを増やしていくことが 必要です。まず、経営者が幅広く学ぶことで職人の可能性が大きく広がっていくでしょう。 塗装業界や外装リフォーム業界にはまだまだロスが多いのが現実です。競争が激化するにつれて近い未来 に多能工外装リフォーマーが当たり前になる日がやってくると私は確信しています。

お電話でのお問い合わせはこちら

ガイソー サポートデスク

[受付時間] 10:00~17:00 土・日・祝も受付

VCへのご加盟は、エリア制であり事前審査が必要なことから、ご加盟を希望 していただいてもご期待に添いかねることがございます。 あらかじめご了承ください。

Copyright (c) GAISO GROUP. All rights reserved.

arrow_drop_down_circle