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COLUMN

ガイソーグループ
代表レポート

Vol.16   2016年4月
立場の変化による気づき

ここ最近は私事で様々な変化があり、父から始まり兄が経営していた塗装工事店を 3 代目として承継 することになりました。外壁塗装には長年携わってきましたが、自社に職人が在籍する工事店を経営す ることは初めてです。正直に申しますと「どうにでもなる」と楽に考えていました。しかし、オペレーショ ンを始めてすぐに困ったことが発生したのです。当面は仕事を確保しているのですが、予定していた現場 が 1 日早く終わったり、雨で施工ができない場合に他に行く現場がないという事態が発生します。職人 の予定が空いても人工は常に発生します。遊ばせておく余裕はありません。どうしても現場が無い場合は、 倉庫整理や車両清掃もやむを得ませんが、頻繁に行うわけにもいきません。また、お施主様のご都合や、 天候による急な変更はよくあることなので仕方のないことですが、営業マンの段取りミスや、発注ミスに よって自社の職人の手が空いたりロスが発生した場合には、補償してほしいと思うほど大きな損失となり ます。このように不測の事態で職人の手が空いてしまった場合のリカバリーを上手く段取りできるかどう かが年間を通じて大きな差を生みます。そう考えると、営業マンが事前にしっかりと段取りを組み、雨 天以外にロスが出ないよう緻密に考えられた工程表を作成する必要があります。

現場で改めて実感したこと


施工を進めるにあたって重要なことの一つとして、仕様決めがあります。例えば、附帯部などちょっと した部分を塗装する際に、具体的な材料や色番の指定があった場合、発注の度に材料購入費が跳ね上 がります。材料によってはかなり高額な物もあるので、あらかじめ通常の仕様を決め、在庫の流用が可 能な状況を作っておかなければ施工会社は大変でしょう。わかってはいましたが、自分でお金を出して 材料を購入する時に改めて仕様決めの重要性を実感しました。特に、木部や鉄部などにおいては具体的 な仕様決めが求められ、下塗り材においてはサビ止めやプライマーなども定番化することで材料ロスを 激減させることができると気づきました。

立場を変えた視点で現場の見直しを


先日、養生道具や当面の資材購入のために地元の塗料販社に行きました。塗料販社の店頭では価格が 不明のまま購入後に請求書が送られてくるケースが未だにあるようです。私が行った塗料販社では陳列さ れた商品にプライスタグは一切ありませんでした。購入側は値段が分からないままに注文し、店は値段を 告げないまま商品を納品するので、料金は請求書が来るまでわからないのです。商売は信用が大切と言 いますが、今の時代にこのシステムが成り立っていることが驚きでした。更に、私の地元に最近できたプ ロ用の工具専門店に行ってみたのですが、塗料から塗装施工備品など細かなものまでが陳列されていまし た。このお店で気づいたことは、こうした工具ではある程度価格競争力がありそうだという点です。塗料 はもちろん、小さな備品一つに至るまで同じものであれば 1 円でも安く購入したいと経営者は考えていま す。例え養生シート1m分であっても費用がかかっていることを営業マンや職人は自覚しなければいけま せん。そんな細かな意識の積み重ねが強い会社を作るのです。実際に現場に立ってみると建築業のオペ レーションは 20 年時代遅れだと感じます。立場を変えた視点に立ってみると様々な気づきを得ることが できますので、作業効率や時間の活用の仕方、材料や資材の使い方に至るまで一度自社の現場の末端か ら見直すことをお勧め致します。

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