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COLUMN

ガイソーグループ
代表レポート

Vol.12   2015年12月
企業体質を見直そう

旭化成建材の施工データ改ざん問題が表面化し、2005 年に起きた構造計算書偽造問題(「姉歯事件」) 以来の業界の信頼を損なう大きな問題となっています。いつからかこのようなデータの改ざんが当たり前 となり、気がつけば会社の存続に関わる大問題にまで繋がっています。企業は信用を築くまでに莫大な 時間と努力が必要であり、旭化成は40 年もの時間を掛けて築いた信用を一気に失ってしまいました。 旭化成側に立って考えると、子会社の失敗が原因でグループ全体が同様に不正を常態化しているという 悪質な企業イメージが付く事によって大打撃をくらう点に関しては同情する部分もあるわけですが、しっ かりと清算し膿を出し切ることが必要でしょう。未上場の中小零細企業では同種の問題が発生したとし てもここまで大きな問題にはならないでしょう。しかし、我々がこの問題から学ばなければいけないこ とは、旭化成同様にたった一つの不正や違法行為で顧客や社会からの信用を一度に失うということです。

トップに求められる強い姿勢


法令や社内の規則を遵守するということは当たり前ですが、逆の発想に陥ってしまうと、嘘をつく・ 騙す・欺くなど体質が全く変わります。嘘にいいも悪いもありません。小さな嘘であっても放置しておけ ばとんでもない不正に繋がります。法令をしっかりと学び、そむく事なく遵守するトップの強い姿勢が問 われるところなのです。近年、頻繁に問われていることのひとつとして飲酒問題があります。2006 年に 発生した「福岡3児死亡飲酒運転事故」が飲酒運転の撲滅運動のきっかけとなりました。それまでは「少 しくらいならいいだろう」とか「捕まらなければいいだろう」という風潮があったことは否定できません。 しかし、今では飲酒運転は当たり前に企業の解雇事由となります。「少しだけ」などと魔が差してしまう 習慣が命とりとなります。

決められたルールを当たり前に守る習慣を

経営者はもちろんですが、現場を仕切っている経営幹部やマネージャーの一人一人にも徹底した教育 が求められます。指導するだけではなく、それ以前に決められたルールを当たり前に守る習慣付けが必 要となります。「決められたルールは絶対に守る」「ルールを守らない人は絶対に許さない」そんな経営 者の強い意志が必要になることでしょう。企業体質とは、すなわち企業内の人の考え方や行動習慣のこ とを言い、一度正しく習慣化されれば放っておいても良い営みが続けられるものです。しかしながら、 経営者や経営幹部、現場のマネージャーは時々発生するイレギュラーな事案や慢心によって引き起こさ れた小さなミスに対しても厳しく対応することが求められます。 ーお客様に自社のサービスを喜んでいただけるよう、徹底して努力する企業体質であるか、そうでないか。 人の見ていないところでは手を抜く企業体質かどうか。怒られたことがないからと平気で産業廃棄物や溶 剤を不法に破棄し続けるのかどうかー 全てはそこで働く組織・集団がどのような状態で営まれているかで決まります。社会に必要ないと判断 されるような企業がたまたま業績を伸ばすこともあるでしょうが、いつまでも存続するはずはありません。 常に姿勢を正して日々を過ごしていきましょう!

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