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COLUMN

ガイソーグループ
代表レポート

Vol.90   2022年6月
自信をもって今この瞬間を生きる


 
ウクライナでの戦争の惨劇が毎日ニュースで流れています。
衝撃的な出来事を毎日聞いていると望もうが望むまいが日常のこととして流れているのが不思議に感じますが、対岸の火事とは思わずに自分たちがこの出来事から何を学び、今後どう備えなければいけないのかをしっかりと考えておくべきです。
何よりも心から平和な世の中を願います。

父の功績から学ぶこと

さて、私小川は父親が創業した有限会社小川塗装という会社も経営しています。
私の代で3代目となり創業50年にもなります。
先日会社に電話にてお見積り依頼がありました。
話をお伺いすると30年前に弊社でご自宅の塗装工事をさせていただいたそうです。
当時は工事が終わると私の母が集金に伺い、集金後はお客様に毛筆でお礼状を書いて送っていたそうなのです。
母は当時から書道をしていました。
母はこのお客様のことを覚えておらず、毛筆でお礼状を書いて送ったことも覚えていないとのことでしたが、お客様はこの毛筆のお礼状にいたく感激されずっと大切に保管されていたそうです。
お客様のご主人は既にお亡くなりになっていて、私の父も亡くなっています。
お客様は小川塗装がまだ事業をやっているのかも分からない中、まだ仕事をお願いできる様なら再び塗装工事をお願いしたいとお電話くださいました。
私はと言えば、大学入学から上京しそのまま首都圏で就職しました。
父との思い出のほとんどは18歳までのものですが、真面目で口下手で職人カタギの父親の背中はよく覚えています。
小学校5年生あたりから夏休みや冬休みなどはバイトを兼ねて小川塗装の現場に手伝いに出て、溶材の匂いが当たり前の環境でニッカズボンを履いて作業をしていました。
塗装業とは何か、職人とは何かを幼少から目に焼き付けてきた私は「親父の仕事を手伝い親父を楽にさせてやりたい」と考えていましたが、もちろんその根底にあるのは大好きな親父と一緒に仕事をしたいからに他なりませんでした。
しかし、父は交通事故で53歳で急逝。
大学卒業後、小川塗装に入社する前に営業の修行に出ていた私が抱いていた「父と一緒に仕事をする」という夢は潰えてしまいました。
その後兄が跡を継いだのですが、兄も不幸にも急逝しました。
私はオリバーを自身で立ち上げましたが、結果的に小川塗装を継承することになります。
それからは先代より続く、職人のいる工事店を続けることに価値があると考え、大きな発展はさせていないものの債務超過に陥っていた会社の借金を返済し今に至ります。
親父が亡くなり既に22年が経ちます。
父親の足跡を感じることはほとんどありませんが、前述の通り小川塗装が30年前に工事をさせていただいたお客様からご連絡をいただいたことで、小川塗装と親父の生きた証を感じます。
私の偉大なペンキ屋の両親のピッカピカな功績です。
きっと口下手で商売ベタの親父のことだから上手な営業もできず、いろいろなサービス工事をしてお客様のために尽くしたことでしょう。
職人の意地とプライドにかけて。

大切なのは”今をどう生きたか”の積み重ね

人生は永遠ではありません。
毎日の平凡な日常に意味を持つことは大切だと思います。
大切なのは、今をどう生きたのか。
その積み重ねが人生となり私たちの生きた証となります。
私もこの業界で活躍することが親父の生きた証を証明することであり、子孫に対しても残していく実績になることでしょう。
目の前にいるお客様と誠実に向き合い、仕事をひとつひとつ丁寧にこなしていくことが大切です。
自分自身としっかりと向き合い自信をもって毎日を送りましょう。

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