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屋根
2023年05月13日
瓦屋根の修理費用、相場はいくら?葺き替えなど工事方法も紹介
古くから屋根材として使われている「瓦」は、ほかの屋根材と比べると耐久性が高く寿命も長いと言われています。しかし、瓦屋根も決してメンテナンスフリーというわけではありません。台風や地震などの自然災害の影響により、瓦がズレたり劣化したりすると雨漏りにもつながる可能性があります。
この記事では、瓦屋根の修理を検討している方に向けて、代表的な修理方法とそれぞれの費用相場について解説します。また、費用を安く抑える方法や、瓦屋根の雨漏りを予防する方法などもあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
決して寿命が来るまでメンテナンスをしなくて良いというわけではなく、劣化状況やタイミングに応じて適切に修理を行うことが大切です。まずは、よく見られる瓦屋根のトラブルや劣化サインを知っておきましょう。
経年劣化により瓦を固定する力が弱まったり、強い風などの影響を受けたりすると瓦のズレが生じます。また、瓦は耐久性の強い屋根材ですが、台風や地震などの自然災害で瓦に飛来物が衝突し、ひび割れが発生するというケースも少なくはありません。
こうした瓦のズレやひび割れは、雨漏りの原因となりますので注意してください。
屋根の最も高い部分を棟と呼び、そこに使われている瓦が「棟瓦」です。棟はもっとも雨漏りしやすい箇所でもあるため、棟瓦は屋根を守るうえでも重要なパーツです。
そのため、強風や地震の影響によって棟瓦にズレや歪みが生じると、そこから雨水が入り込んでしまうため注意が必要です。
瓦屋根には、瓦と瓦のすき間を埋めて屋根をしっかり固定する目的で漆喰が使われています。
雨風や紫外線の影響により漆喰が劣化すると、割れや剥がれといった症状につながり、そのまま放置しておくと棟瓦の歪みやズレ、雨漏りの原因となります。
代表的なものが、瓦の下にある「ルーフィング」と呼ばれる防水シートの劣化です。防水シートが劣化すると、雨漏りの原因となります。瓦や漆喰部分に損傷が見られないのに雨漏りしている…という場合にはルーフィングが劣化している可能性が高いでしょう。
・瓦の差し替え
・棟瓦の取り直し
・漆喰の詰め直し
・瓦屋根の葺き替え
・瓦屋根の葺き直し
瓦屋根の修理方法と、それぞれの費用相場をご紹介します。
また、瓦にズレが生じている場合、差し替えとあわせて並べ直して修理を行うケースもよくあります。
棟瓦にズレや歪みが生じている場合は、「取り直し工事」を行う必要があります。「巻き替え工事」と呼ばれることもあるこの工事は、既存の棟を解体し、内部の漆喰や土などもすべて撤去します。その後、新しく漆喰を詰めて土台を作り、棟を積み直していくといった工事内容です。
棟の積み直しは1mあたり1万~2万円が相場。漆喰の詰め直しや、足場の設置代などとあわせると40~60万円程度かかります。
これに諸経費や、足場設置代10~15万円程度が加算され、おおよそ20万円前後となります。
ただし、漆喰の痛みが激しい場合には、棟瓦の取り直し工事を行い、新しい漆喰を使用して棟を積み直す必要があります。棟瓦の取り直し工事の方が施工費用は高くなるため、漆喰の痛みが軽いうちに補修を行うようにしましょう。
費用としては150~200万円程度が相場。必ずしも既存の屋根材と同じものに張り替えないといけないわけではないため、どのような屋根材を使用するかによっても費用は異なります。
屋根の葺き替えは、今まで紹介したような部分修理と比べて費用がぐっと上がりますが、その分下地の補修もあわせて行うことができたり、屋根の耐久性を上げることができたりというメリットがあります。
葺き替え工事について、詳しくは「屋根葺き替え」とは?費用相場やカバー工法との違いについての記事もご覧ください。
葺き替え工事と似ていますが、古い瓦を再利用するかどうかが異なります。葺き直しの場合は古い屋根の撤去費用や、新しい屋根材の費用がかからないため、葺き替えに比べて費用を抑えることができるのがメリットです。費用相場は80~170万円程度が一般的です。
ただし、葺き直しの場合は既存の瓦屋根がまだ寿命がきておらず、比較的良い状態であることが条件となります。
瓦屋根の損傷の原因が、台風や地震など自然災害によるものであれば、火災保険を適用することができます。たとえば、台風の日に飛来物が衝突して瓦にひびが入った……といったケースは、火災保険の適用対象になります。
火災保険を適用するには、「被害を受けてから3年以内の申請であること」「工事費用が免責金額を上回っていること」など、ほかにもいくつか適用条件があります。自分の家の瓦屋根修理に火災保険は使えるんだろうか?と気になった場合は、一度屋根の修理業者にも相談してみると良いでしょう。
火災保険を適用する方法や申請の手順は、外壁塗装に火災保険が活用できるって本当?適用条件と注意点を紹介の記事でも詳しく解説しています。
理由しては、次の通りです。
瓦のひび割れや傷は素人でも分かりやすいですが、こうした下地周りの損傷状態はぱっと見では分からないことも多く、見過ごしてしまい雨漏りしてから気づくなんてこともあり得ます。瓦屋根が破損している場合、下地などの内部もダメージが浸食している可能性が高いと考えておきましょう。
それならはじめから業者に依頼しておいた方が安く済んだ……と後悔しないためにも、よほど腕に自信がある方以外は、DIYはおすすめしません。
ガイソーでは瓦屋根の修理にも対応しています。無料でお見積りやメール相談も受け付けていますので、屋根の修理を検討している方はぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
この記事では、瓦屋根の修理を検討している方に向けて、代表的な修理方法とそれぞれの費用相場について解説します。また、費用を安く抑える方法や、瓦屋根の雨漏りを予防する方法などもあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
瓦屋根を修理すべきタイミングは?よくあるトラブル
瓦屋根自体の寿命は比較的長く、40~50年と言われています。しかし、雨風を受けやすい環境では飛来物によって瓦にひびが入ったり、寒冷地や多湿地では下地の腐食が進みやすかったりと、さまざまなトラブルが考えられます。決して寿命が来るまでメンテナンスをしなくて良いというわけではなく、劣化状況やタイミングに応じて適切に修理を行うことが大切です。まずは、よく見られる瓦屋根のトラブルや劣化サインを知っておきましょう。
瓦のズレ・ひび割れ

経年劣化により瓦を固定する力が弱まったり、強い風などの影響を受けたりすると瓦のズレが生じます。また、瓦は耐久性の強い屋根材ですが、台風や地震などの自然災害で瓦に飛来物が衝突し、ひび割れが発生するというケースも少なくはありません。
こうした瓦のズレやひび割れは、雨漏りの原因となりますので注意してください。
棟瓦のズレ・歪み

屋根の最も高い部分を棟と呼び、そこに使われている瓦が「棟瓦」です。棟はもっとも雨漏りしやすい箇所でもあるため、棟瓦は屋根を守るうえでも重要なパーツです。
そのため、強風や地震の影響によって棟瓦にズレや歪みが生じると、そこから雨水が入り込んでしまうため注意が必要です。
漆喰の割れや剥がれ

瓦屋根には、瓦と瓦のすき間を埋めて屋根をしっかり固定する目的で漆喰が使われています。
雨風や紫外線の影響により漆喰が劣化すると、割れや剥がれといった症状につながり、そのまま放置しておくと棟瓦の歪みやズレ、雨漏りの原因となります。
ルーフィング(防水シート)の劣化
また、目に見えないため気づきにくい劣化サインもあります。代表的なものが、瓦の下にある「ルーフィング」と呼ばれる防水シートの劣化です。防水シートが劣化すると、雨漏りの原因となります。瓦や漆喰部分に損傷が見られないのに雨漏りしている…という場合にはルーフィングが劣化している可能性が高いでしょう。
瓦屋根の修理方法と費用相場
先ほど紹介したような瓦の劣化症状やトラブルに対して、どのような修理を行えばよいのでしょうか? 修理方法としては次のようなものがあります。・瓦の差し替え
・棟瓦の取り直し
・漆喰の詰め直し
・瓦屋根の葺き替え
・瓦屋根の葺き直し
瓦屋根の修理方法と、それぞれの費用相場をご紹介します。
瓦の差し替え
瓦にひびが入っていたり、大きく破損している部分があったりする場合、破損している瓦を新しい瓦に差し替えることで補修が可能です。屋根瓦の差し替えは1枚から対応可能であり、1枚あたり5000円~3万円程度が相場。瓦の種類や、下地部分の補修も必要か否か、などで金額が左右されます。また、瓦にズレが生じている場合、差し替えとあわせて並べ直して修理を行うケースもよくあります。
棟瓦の取り直し

棟瓦にズレや歪みが生じている場合は、「取り直し工事」を行う必要があります。「巻き替え工事」と呼ばれることもあるこの工事は、既存の棟を解体し、内部の漆喰や土などもすべて撤去します。その後、新しく漆喰を詰めて土台を作り、棟を積み直していくといった工事内容です。
棟の積み直しは1mあたり1万~2万円が相場。漆喰の詰め直しや、足場の設置代などとあわせると40~60万円程度かかります。
漆喰の詰め直し
漆喰の割れや剥がれが起きている場合には、既存の漆喰をすべて剥がして詰め直す「漆喰の詰め直し」工事での補修が行われます。漆喰の詰め直し工事の費用としては、1mあたり4000~6000円程度が相場です。たとえば、棟の長さが15mの場合は4000円(/m)×15m=60,000円
これに諸経費や、足場設置代10~15万円程度が加算され、おおよそ20万円前後となります。
ただし、漆喰の痛みが激しい場合には、棟瓦の取り直し工事を行い、新しい漆喰を使用して棟を積み直す必要があります。棟瓦の取り直し工事の方が施工費用は高くなるため、漆喰の痛みが軽いうちに補修を行うようにしましょう。
瓦屋根の葺き替え
屋根全体が破損していたり、瓦が寿命を迎えている場合には、屋根全体を新しいものに交換する葺き替え(ふきかえ)工事が適しています。既存の瓦屋根や、下地であるルーフィングなどもすべて撤去し、下地と屋根を新しいものに張り替えます。費用としては150~200万円程度が相場。必ずしも既存の屋根材と同じものに張り替えないといけないわけではないため、どのような屋根材を使用するかによっても費用は異なります。
屋根の葺き替えは、今まで紹介したような部分修理と比べて費用がぐっと上がりますが、その分下地の補修もあわせて行うことができたり、屋根の耐久性を上げることができたりというメリットがあります。
葺き替え工事について、詳しくは「屋根葺き替え」とは?費用相場やカバー工法との違いについての記事もご覧ください。
瓦屋根の葺き直し
屋根の葺き直しとは、古い瓦を取り外して、ルーフィングや野地板などを新しいものに交換してから、取り外した瓦を再利用して葺き直す工事です。葺き替え工事と似ていますが、古い瓦を再利用するかどうかが異なります。葺き直しの場合は古い屋根の撤去費用や、新しい屋根材の費用がかからないため、葺き替えに比べて費用を抑えることができるのがメリットです。費用相場は80~170万円程度が一般的です。
ただし、葺き直しの場合は既存の瓦屋根がまだ寿命がきておらず、比較的良い状態であることが条件となります。
瓦屋根の修理に火災保険は使える?
瓦屋根の修理費用は決して安い金額ではないため、なんとか費用を抑える方法を知りたいという方も多いのではないでしょうか。瓦屋根の損傷の原因が、台風や地震など自然災害によるものであれば、火災保険を適用することができます。たとえば、台風の日に飛来物が衝突して瓦にひびが入った……といったケースは、火災保険の適用対象になります。
火災保険を適用するには、「被害を受けてから3年以内の申請であること」「工事費用が免責金額を上回っていること」など、ほかにもいくつか適用条件があります。自分の家の瓦屋根修理に火災保険は使えるんだろうか?と気になった場合は、一度屋根の修理業者にも相談してみると良いでしょう。
火災保険を適用する方法や申請の手順は、外壁塗装に火災保険が活用できるって本当?適用条件と注意点を紹介の記事でも詳しく解説しています。
瓦屋根の修理のDIYはおすすめしない
瓦や棟のズレ程度あれば、自分で修理できるのでは?と思う方もいるかもしれません。確かに、決して不可能というわけではありませんが、できるだけ専門業者に依頼することをおすすめします。理由しては、次の通りです。
屋根修理の場合、足場設置が必須になる
屋根の修理は高所の作業なるため、足場の設置が必要になります。足場の設置は基本的に素人では難しく、不安定な状態では大事故につながりかねません。下地部分の状態を正しく判断することが難しい
屋根の修理時には、ルーフィングや野地板などの下地部分もあわせて交換したり、漆喰の詰め直しといった作業も発生します。瓦のひび割れや傷は素人でも分かりやすいですが、こうした下地周りの損傷状態はぱっと見では分からないことも多く、見過ごしてしまい雨漏りしてから気づくなんてこともあり得ます。瓦屋根が破損している場合、下地などの内部もダメージが浸食している可能性が高いと考えておきましょう。
施工不良が起こると、結果的に高くつく
DIYで修理をする際の理由としては、やはり費用を抑えたいという方が多いでしょう。しかし、自分で施工したものの補修がうまくできていなかったり、瓦と瓦の間にすき間が空いてしまったりすると、雨漏りにつながり、結果的に業者に依頼することになります。それならはじめから業者に依頼しておいた方が安く済んだ……と後悔しないためにも、よほど腕に自信がある方以外は、DIYはおすすめしません。
ガイソーでは瓦屋根の修理にも対応しています。無料でお見積りやメール相談も受け付けていますので、屋根の修理を検討している方はぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
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