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外壁
2023年03月15日
30坪の家にかかる外壁塗装の費用相場はいくら?内訳まで詳しく解説!

外壁塗装を検討しはじめると、「いくらかかるのだろう?」と費用が気になる方も多いのではないでしょうか。
外壁塗装は業者ごとに材料の仕入れ方や運営方法などが異なり、同じ条件で見積もりを取ったとしても見積もりが完全に一致することはありません。そのため、見積もりが妥当なのか判断しかねる場合が多い傾向にあります。
ただ、業者と契約する前に外壁塗装の相場を知っておくことで、悪徳業者にだまされたり、失敗したりするリスクを軽減できます。
そこで今回は、30坪の住宅にかかる外壁塗装の相場について解説していきます。内訳や高額になるパターンなども解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
30坪の家にかかる外壁塗装の費用相場

一般的な30坪2階建ての戸建てで必要な外壁塗装の費用相場は90~140万円が中心の価格帯です。こちらの金額は足場代や養生、高圧洗浄などの付帯工事を含んだ金額で算出されているため、総額でいくらかかるのかが目安としてわかります。
ただし、相場といってもどのような種類の塗料を採用するのかによって金額に差が生じるため、あくまで参考程度に考えるのがおすすめです。
ここでは、30坪の住宅の外壁塗装において、
・塗料の費用相場
・塗料以外にかかる費用の相場
の2つにわけて解説します。
塗料の費用相場
まずは、30坪の住宅の外壁塗装で必要になる塗料の費用相場について解説します。一口に塗料といってもさまざまな種類があり、基本的に塗料のグレードが上げるごとに単価もアップしていきます。
塗料の種類 | 塗料の単価(1㎡あたり) | 30坪の住宅を1回塗装するのに必要な塗料の費用(塗装面積118.8㎡あたり) | 塗料の総額(中塗りと上塗りの2回分) |
アクリル塗料 | 1,000~1,200円 | 118,800円程度 | 237,600円程度 |
ウレタン塗料 | 1,800~2,000円 | 213,840円程度 | 427,680円程度 |
シリコン塗料 | 2,500~3,500円 | 297,000円程度 | 594,000円程度 |
フッ素塗料 | 3,500~4,500円 | 415,800円程度 | 831,600円程度 |
無機塗料 | 5,000~5,500円 | 594,000円程度 | 1,188,000円程度 |
こちらの表では、30坪2階建て、外壁材にサイディングを使用した住宅に対し、外壁塗装をしたときの塗料の価格表です。
外壁塗装で使用する塗料は、塗装面積分の費用が必要になります。外壁塗装の塗装工程は「下塗り」「中塗り」「上塗り」3回塗りが基本なのですが、下塗りでは下地を作る専用の下塗材が使用されるため、塗料は中塗りと上塗りの2工程に使用されます。
シリコン塗料でみると、1㎡あたりの塗料の単価は2,500円程度なので、30坪の住宅の塗装面積約118.8㎡で換算すると297,000円が1回の塗装にかかる塗料の費用だとわかります。ただし、中塗りと上塗りの2工程で必要になるため、297,000円×2=594,000円が塗料にかかる合計金額となります。
なお、同じ30坪の住宅でも、住宅の形状や階数によって必要な塗装面積が変わるので、あくまで参考程度にご覧ください。
その他の項目と費用相場
先に塗料の費用について解説しましたが、外壁塗装で必要なのは塗料代だけではありません。代表的なものでいうと、足場代や養生代、高圧洗浄代などが挙げられ、一つひとつの工程・材料にも費用が発生します。ここでは、30坪の住宅を想定し、塗料以外にかかる費用を解説していきます。
項目 | 計算過程(単価×外壁面積) | 合計 |
足場代 | 600円×118.8㎡ | 71,280円 |
養生 | 300円×118.8㎡ | 41,580円 |
飛散防止ネット | 700円×118.8㎡ | 11,880円 |
高圧洗浄 | 200円×118.8㎡ | 23,760円 |
シーリング | 10万円程度 | |
下地補修 | 2万円程度 | |
下塗り | 600×118.8㎡ | |
合計 | 339,780円 |
※118.8㎡とは、30坪の住宅の外壁面積の概算
このように、30坪の住宅に外壁塗装をする場合、塗料以外にかかる費用はおおよそ35万円だとわかります。先ほど計算した塗料の費用をプラスすると、外壁塗装でかかる費用の総額がわかります。
たとえば、シリコン塗料代594,000円と付帯工事代339,780円を合算すると、594,000円+339,780円=933,780円が総額としてかかる費用の相場だと算出できます。
塗料の単価はもちろん、足場代や養生代などの価格設定が業者によってことなること、住宅の状態や階数、周辺環境など、料金の算出にはさまざまなポイントが関係するため、あくまで目安として考えるのがおすすめです。
ただし、おおよその相場を把握しておくことで、悪徳業者にだまされたり、失敗したりするリスクを軽減できます。
外壁塗装が相場よりも高額になる4つのパターン

ここまで30坪の住宅の外壁塗装の相場について解説しましたが、相場よりも高額になりがちなパターンがあります。
高額になるケースと理由を知っておくことで、該当する場合は相場より見積もりが高くても納得でき、トラブル防止につながります。
住宅の階数が増える場合
日本の一戸建てで多いのは2階建ての住宅ですが、30坪の住宅の場合は平屋だったり、3階建てだったりするケースもあるでしょう。外壁塗装には足場が必要ですが、住宅の階数が増えると足場代が高額になりがちです。というのも、高さのある住宅で安全な足場を確保するためには、パイプの組み方をより強固なものにしなければならず、それに伴って手間と多くの資材が必要になるのです。
足場代は1㎡あたり600円が相場ですが、3階建ての住宅だと1㎡あたり300~500円ほど単価がアップするでしょう。
「道路使用許可」「道路占有許可」が必要な場合
30坪の住宅だと、敷地を目いっぱい使って、道路ぎりぎりに建てているケースも多いのではないでしょうか。そのようなケースに多いのが「道路使用許可」「道路専有許可」の取得が必要になり、追加費用が発生するケースです。たとえば、足場の組み立てや解体を施主の敷地内で完結できれば問題ないのですが、立地によっては家の前の道路に路上駐車しなければならないこともあるでしょう。それが交通量の多い道路や駐車禁止区域の場合、「道路使用許可」が必要になります。
道路使用許可を取得するには、都道府県によって多少金額に差があるものの2,700円が相場であり、ガードマンが必要だと判断されれば人件費も加算されます。
また、足場がどうしても道路にはみ出してしまう場合は「道路専有許可」を取得しなければなりません。道路専有許可の費用は「占用料×専用面積(㎡)×期間(月)」で計算でき、占有料は市区町村によって金額が異なります。
家の形が複雑な場合
家の形が複雑な場合も、相場より高額になりがちです。外壁塗装では、延べ床面積ではなく塗装面積で費用が算出されます。正方形の住宅と、凹凸型をしている住宅を比較すると、同じ30坪の住宅でも正方形に近い形の住宅の方が塗装面積は小さくなります。
劣化が進んでいて外壁の状態が悪い場合
外壁塗装は住宅の外壁が劣化している場合も費用が高額になりがちです。外壁塗装は単純に塗料を塗って外壁に色を付ける作業ではありません。風や雨などの外的要因から住宅を保護する役割も担っており、外壁塗装の効果を十分に発揮するためには塗装前に外壁の補修を行なうことが重要になります。
たとえば、外壁のひび割れを埋めたり、欠けている部分の外壁を交換したり、さらには高圧洗浄で蓄積した汚れを落としたりする作業が必要です。この作業は外壁の劣化状態によって必要な工程が変わるため、劣化状態がひどければその分費用がかかります。
適正価格で外壁塗装をしてもらうためのポイント

相場よりも高すぎる外壁塗装業者は避けたいところですが、反対に安すぎても不安になってしまいます。
そこで、「適正価格」で外壁塗装を依頼するためのポイントを解説します。
現地調査をしてもらう
適正価格の見積もりを出してもらうポイントの一つは、現地調査をしてもらうことです。外壁塗装が塗装面積や周辺環境、外壁の劣化状態などさまざまなポイントによって費用が変動するため、適正な金額を算出してもらうには現地調査が欠かせません。
複数の業者から見積もりを取る場合、何度も現地調査してもらわなければならず時間がかかりますが、適正価格を判断し、なおかつ契約後に追加費用がかかるのも防止するためにも必要な工程だと考えましょう。
相見積もりを取って比較する
外壁塗装には決まった定価がなく、業者によって料金設定が異なります。まず、おおよその相場を把握しておくことで、あまりにもかけ離れている場合はあやしいと判断できます。ただし、相場を把握していたとしても1社だけの見積もりで決めてしまうのはおすすめしません。
複数の業者の見積もりを比較することで、適正な値段かどうかが判断しやすくなったり、値段交渉で値引きしてもらえたりすることもあり、納得のいく金額で契約しやすくなります。
「〇〇万円ポッキリ!」などの安すぎる広告を信用しない
「外壁塗装にかける費用はできるだけ安くしたい……」というのが本音の方も多いのではないでしょうか。その際、チラシや広告に「〇〇万円ポッキリ!」などと書かれていれば魅力的に感じるものでしょう。しかし、このようなチラシに記載されている金額は、足場代や養生代などの費用が含まれていないことが多く、想定していた金額よりも高くなりがちなので注意が必要です。
費用を抑えることばかりを意識せず、適正価格の見積もりを提示し、充実したサービスや安定した施工品質を実現している業者に依頼するのがおすすめです。
坪数ではなく平米数で見積もりを出してもらう
先に解説した通り、外壁塗装の費用は坪数ではなく塗装面積の平米数(㎡)によって決まるため、見積もりも平米数(㎡)で算出してもらうようにしましょう。同じ坪数の住宅でも、住宅の形状によって塗装面積の平米数は大きな差があります。
坪数で価格を提示している業者の中には、後から足りなかった分の費用を後から請求したり、塗料を薄く塗って調整したりするケースもゼロではないため、平米数(㎡)ベースの見積もりを出してもらうと安心です。
まとめ
今回は、30坪の住宅における外壁塗装の費用相場について解説しました。外壁塗装にかかるおおよその費用相場を把握しておくことは、相場とかけ離れた見積もりを提示してくる業者はあやしいと判断でき、依頼者側も安心して依頼できるようになる可能性が高いでしょう。
ただ、外壁の状態や立地、家の形などでも費用が変動するため、費用相場はあくまで目安として考え、複数の業者から見積もりを取って比較するのがおすすめです。
ぜひ今回の記事を参考に、適正価格で高品質な外壁塗装ができるようにしてください。
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