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外壁張り替え工事前に知っておくべきことは?費用やほかの工事との違い、助成金を解説

2023.02.08
 新築で建てた当初は綺麗だった外壁も、年数が経つごとに劣化が気になってくるもの。外壁の痛みや破損などの劣化症状が目立つようになってくると、リフォームとして張り替え工事を検討するようになるのではないでしょうか?

そうは言っても、外壁張り替えにかかる費用や、そもそもどのような工事なのかよく分かっていないという方も多いかと思います。この記事ではそんな方に向けて、外壁張り替えにかかる費用相場や、塗装工事やカバー工法と呼ばれるほかの工事との違い、また外壁張り替えに活用できる助成金の制度について解説します。

外壁張り替えは決して安い工事ではないため、正しい知識を身に着けたうえで進めるようにしましょう。

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外壁張り替え工事の費用相場

外壁張り替え工事の費用は、劣化状況や外壁の面積によって異なりますが、一般的な2階建て戸建て(30坪程度)の場合160~250万円が相場と言われています。

張り替え工事にかかる費用総額と見積もり項目

外壁の張り替え工事の見積書に記載される項目と、それぞれのおおよその金額は以下のようになっています。

各項目の単価は塗装会社によって差があり、また施工面積によっても金額に差は生じますが、ざっとこのような費用がかかるものだと知っておくと良いでしょう。
項目 単価 数量 単位 金額
外壁材(窯業系サイディング) 5,000 120 600,000
既存外壁の解体 1,500 120 180,000
足場設置代 700 200 140,000
養生シート代 500 200 100,000
土台(透明防水シート) 300 120 36,000
土台(水切り板金) 1500 120 180,000
土台(胴縁) 1500 120 180,000
シーリング 800 250 200,000
運搬費・諸経費 150,000
小計 1,766,000
消費税 141,280
合計 1,907,280

各項目について簡単に解説します。

材料費

新しく張り替える外壁材の材料費です。代表的なものは窯業系サイディング、金属系サイディング(ガルバリウム鋼板)ですが、ほかにもタイルやALCなどさまざまな外壁材があります。

使用する外壁材によって費用や耐用年数が異なるため、どの外壁材にするかは業者とよく相談して決めるようにしましょう。

足場設置代

外壁の張り替え工事では、職人さんが安全に施工を行えるように必ず足場を設置します。足場代の相場は500~800円/㎡です。工事を行う面積よりも少し大きめに組むことが多いため、例では120㎡の外壁面積に対して200㎡に足場を設置する想定で計算しています。

養生シート代

足場の設置にあわせて、その周りに養生シート(飛散防止ネット)も設置します。こちらも材料の飛散や、近隣トラブル防止のために必要な工程です。

土台

もともとの外壁を取り外した後、新しい外壁材に張り替える前に土台の設置を行います。土台の設置は防水シートの設置、胴縁の設置、水切り板金の設置と3つの工程に分かれており、それぞれで見積もりをとるのが一般的です。

シーリング代

外壁材同士の緩衝材や防水などの仕上げとして、シーリング(コーキング)工事も重要な工程です。相場は600~900/mほどで、つなぎ目の長さに応じてm単位で計算します。

運搬費・諸経費

外壁材や足場の運搬費用のほか、現場管理費や廃材処理費用などの諸経費がかかります。

工事費用の10~15%が相場と言われており、万が一この費用があまりにも高い場合は一度内訳を確認してみると良いでしょう。悪質業者の場合、内訳が曖昧であるのを良いことに費用の上乗せをされている可能性もあるので注意が必要です。

部分張り替えの場合は40~60万円程度が相場

状態によっては全面的な張り替えではなく、部分的なリフォームで解決できる場合もあります。その場合、施工面積にもよりますが40~60万円程度が相場となり、全面的な外壁張り替えと比べてかなり金額を抑えることが可能です。

できるだけ費用を抑えて張り替えを行いたい場合は、「本当に全面張り替えが必要か?部分張り替えで解決ができないか?」と一度業者に相談してみると良いでしょう。
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外壁張り替え工事の依頼前に確認すること

費用相場のほかにも、外壁の張り替え工事で押さえておくべきポイントはいくつかあります。

外壁張り替えのメリット・デメリット

まずは外壁張り替えのメリットとデメリットです。

外壁張り替えの一番のメリットは、痛みや劣化症状を根本的に解消できる点です。築年数が経過した家は、見えないところにもダメージが蓄積されています。これらのダメージを放っておくと雨漏りなど生活に支障をきたす危険性がありますが、外壁を張り替えることで内部のトラブル発見にもつながります。

また新たに外壁材を選びなおすことができるため、家の雰囲気を大きく変えられるのもリフォームの観点ではメリットと言えるのではないでしょうか。新築で建てた頃はモルタルが主流だったけど、デザインを重視して窯業系サイディングに変えたい、より耐久性のあるALCにしたい……などの希望を叶えることができます。

一方デメリットは、ほかの工事に比べて費用が高額になる点です。外壁のリフォームには、張り替えのほかに「外壁塗装」や「カバー工法」と呼ばれる工事も存在します。詳しい工事内容はこのあと解説しますが、外壁の張り替えはこれらの工事よりも大がかりな作業になるため、その分費用も高くつきます。

また、2004年以前に建てられた物件の場合、外壁材にアスベストが含まれている可能性があります。もともとの外壁材にアスベストが使用されていた場合には特殊な撤去作業が必要になり、追加費用が発生するため注意しましょう。

外壁塗装やカバー工法との違い

外壁の張り替え工事以外のリフォーム手段としては、「外壁塗装」と「カバー工法」の2つが挙げられます。それぞれの特徴について知っておくことで、劣化状態や築年数に応じて正しいリフォームを行うことができます。

外壁塗装

外壁の上から塗料を重ねて塗っていく施工方法です。外壁のリフォームのなかでは手軽に行いやすいのが特徴で、汚れや多少のひび割れ(クラック)であれば補修することができます。

工事は下塗り、中塗り、上塗りの3工程で行うのが一般的。各工程で乾燥時間を守りながら施工を行う必要があるため、梅雨や雪の時期は工期が長くかかる傾向にあります。費用は塗料のグレードや施工面積によって異なりますが、30坪の家で60~100万円が相場です。

外壁カバー工法

カバー工法は、既存の外壁材の上から新しい外壁材を重ねて施工する方法です。建物に負担がかからないように軽量の金属サイディングを使用するケースが主流。外壁材全体の経年劣化や、広範囲に破損がある場合にはカバー工法が用いられます。

張り替えと違って、既存外壁の廃棄にかかる費用と工期を削減できるのがこの手法のメリットです。工事費用は30坪の家で120~200万円程度が相場と言われています。

外壁材別の張り替え時期(耐用年数)

外壁材は一般的に30年が寿命とされていますが、厳密には外壁材の種類によって耐用年数は異なります。住宅に使われている外壁材とそれぞれの耐用年数を一覧にまとめましたので御覧ください。

外壁材 耐用年数
モルタル 約30年
窯業系サイディング 20〜30年
金属系サイディング 20〜30年
木質系サイディング 15〜25年
樹脂系サイディング 20〜30年
タイル 40年以上
ALC 40年以上

ただし、これらは定期的なメンテナンスを行った場合の耐用年数です。メンテナンスを行わない場合は劣化が進みやすく、外壁材そのものの寿命も短くなるため、張り替え時期も早くなるものと頭に入れておきましょう。

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外壁張り替え・外壁塗装・カバー工法…どれを選べばいい?

さて、外壁リフォームには張り替えだけでなく外壁塗装やカバー工法といった施工手段もあることをご紹介しました。「本当に張り替え工事が適切なのだろうか?」と、塗装やカバー工法などのほかの工事と悩んだときの考え方をお伝えします。

外壁材ごとに適切なリフォーム方法がある

一般的には劣化状況や築年数に応じてリフォーム方法を選びますが、外壁材によっても適切なリフォーム方法は変わってきます。外壁としてよく使われる窯業系サイディング、金属サイディング、モルタル外壁の場合でそれぞれご紹介します。

窯業系サイディング

新築住宅の70%以上で使用される窯業系サイディングは、耐水性が低いため定期的なメンテナンスを必要とします。定期的なメンテナンスとしては外壁塗装が手ごろですが、表面だけでなく劣化症状が進んでいる場合はカバー工法が適しています。

内部まで腐食が進行している場合や、雨漏りなどが起こっている場合は張り替えを検討してください。

金属サイディング

断熱性が高く軽量な金属サイディングは、建物への負担の少なさからカバー工法に多く使われている外壁材です。ただし、金属サイディングを使っている外壁の上からカバー工法でさらに重ねると、サッシ周りなどに厚みができやすく、段差によって雨漏りの原因にもなりうるためあまりおすすめではありません。

15年を目安に外壁塗装でのメンテナンスを行い、築30年を過ぎている場合は外壁張り替えでのリフォームが適切です。

モルタル外壁

30~40年前まで外壁材として主流であったモルタルは、セメントが原料のため耐水性が低い外壁材です。こちらも防水機能を維持するためには、定期的に外壁塗装を行うのがおすすめ。

高圧洗浄では落としきれないカビやコケが発生してきた場合は、金属サイディングによるカバー工法によるリフォームが適しています。

築30年以上なら外壁張り替え工事がおすすめ

外壁材ごとに向いているリフォーム方法はそれぞれですが、一般的な耐用年数は30年、長いものでも40年程度のため、それ以上経過している場合は張り替え工事を検討することをおすすめします。

そのほかの判断基準としては、雨漏りや全体的なクラックなど、具体的な劣化症状が出ている場合はカバー工法か張り替え工事になることが多いです。このあたりは現地調査でプロに見てもらい、適切なリフォーム方法を相談するようにしましょう。

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外壁張り替え工事に補助金・助成金は活用できる?

近年は各自治体から、住宅リフォームに対して補助金や助成金を受けられる制度も充実しています。助成金を受け取るための条件は自治体によりますが、断熱化や外壁耐火パネル設置などのエコやバリアフリーを意識したリフォームを促進する目的でさまざまな制度が設けられているのです。

たとえば、東京都品川区の「住宅改善工事助成事業(エコ&バリアフリー住宅改修)」では下記のような条件で工事費用の10%を助成金として受け取ることができます(上限額20万円)。

【申し込み条件】
・品川区民であること
・工事対象住宅(区内)の世帯主であり、現に居住していること。または、改修後に居住し、世帯主となること
・区内施工業者に発注して行う工事であること
・助成対象工事費用(消費税抜き)の総額が10万円以上であること
・助成対象工事について他の助成制度を利用していないこと

※令和4年度は予算の上限に達したため、すでに受付を終了しています。

また、自然災害による被害で外壁張り替えを行う場合、火災保険が適用できるケースもあります。加入している火災保険の適用条件を見直し、外壁張り替えの原因となった自然災害が適用範囲に含まれているか確認してみるとよいでしょう。

助成金や火災保険などを活用する場合、いずれにせよ事前の申請が必要になります。自治体のHPや保険条件で条件を確認したうえで、どの制度が活用できそうかを検討してから依頼を進めることをおすすめします。

助成金については、外壁塗装で助成金が出るって本当?助成金が出る条件と金額、調べ方を解説を参考にしてください。
火災保険活用については、外壁塗装に火災保険が活用できるって本当?適用条件と注意点を紹介を参考にしてください。
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外壁張り替え工事を検討する際はプロに相談しよう

外壁の張り替えは一般的な2階建て戸建てで200万円弱が相場であり、外壁リフォームのなかでも高額な工事です。依頼する際には外壁リフォームを行っている業者に相談し、見積もりを出してもらうようにしてください。

その際、2~3社に見積もりを依頼して比較することがおすすめです。相場に対して適切なのか、見積もり内容に不審な点がないかなどを確認しながら、優良な業者を見極めるようにしましょう。

ガイソーでは無料の見積もり依頼やメール相談を受け付けています。外壁に関する劣化症状などでお悩みの際には、ぜひ一度お問い合わせください。
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