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アスファルトシングルってどんな屋根材?

2021.06.11

マイホームを建てる時や古くなった屋根の葺き替えを検討している時には、我が家にはどんな屋根材が選べるのか、どの屋根材が良いのかを知りたいですよね。

近年ではアスファルトシングルという屋根材が人気上昇中で、アスファルトシングル葺きの新築住宅を希望される方や、既存のスレート(カラーベスト)屋根をアスファルトシングル葺きにリフォームされる方が増えています。

しかしアスファルトシングル葺きの屋根が演出する洋風のお洒落な外観が好まれる一方で、アスファルトシングルと言う屋根材の特徴やメンテナンス方法までを熟知して選んでいる方は意外と少ないのではないでしょうか。

アスファルトシングルは国内で少しずつ知られる様になってきたとはいえ、使用頻度はそれほど高いとは言えません。

そこで今回はアスファルトシングル屋根材の特徴やメリット、デメリットから価格相場、メンテナンスの方法までを詳しくご紹介したいと思います。

アスファルトシングルとは? アスファルトシングルがおススメの人は?

「アスファルトシングル」とは、カナダやアメリカなどで一般的に良く目にするもので、今から100年以上前に北米で誕生したといわれる海外では定番の屋根材です。

洋風の外観に非常に良くマッチするだけでなく和風住宅にもマッチしやすいため、次第に国内での注目度が高まりつつあります。皆さんも一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。

アスファルトシングルは、ガラス繊維(グラスファイバー)の基材にアスファルトを配合し、砂粒や石粒で表面をコーティングして着色したものが主流です。
耐用年数は10年~30年ほどといわれ軽量で安価、かつ施工性にも優れているため、近年は国内でも新築住宅ばかりでなく、スレート屋根のカバー工法などリフォームにも多く採用されています。


代表的な商品には、オーウェンスコーニングジャパンが販売する「オークリッジスーパー」や旭ファイバーグラスの「リッジウェイ」、田島ルーフィングの「ロフティ」、ニチハの「アルマ」など数多くの種類があり、様々な会社、メーカーから販売されています。

そしてアスファルトシングルは安価でかつ屋根の複雑な形状や勾配に合わせて施工することが可能なので、デザイン性を重視したい人向きの屋根材と言えます。
また軽量なため建物に負担がかかりにくく、耐震性を考慮した屋根のリフォームにも適しています。

ですから既存のスレート屋根にアスファルトシングル上貼りして、リフォームする事例も増えています。
したがって、洋風のデザインを維持したい、予算重視、現在の屋根材がスレート屋根、と言う方には、アスファルトシングルでのカバー工法工事が向いていると言えるでしょう。

アスファルトシングルのメリットとデメリット

多くのメリットがあるアスファルトシングルですが、住宅環境や求める性能によっては向かない場合もあるので、メリットとデメリットを良く理解しておくことが大切です。

〇アスファルトシングルのメリット
・加工しやすいため複雑な屋根の形状に合わせて施工することができる
・薄いシート形状のため柔軟性があって割れることが少なく、金属屋根の様に錆びることもない
・重量は屋根瓦の約1/5、スレートの約1/2と非常に軽く、建物に負担がかかりにくいため耐震性に優れている
・表面が石粒で覆われているため傷つきにくく、防水性に優れている
・屋根材の中では比較的安価である
・既存の屋根の上に重ね葺きする「カバー工法」のリフォームに適している

△アスファルトシングルのデメリット
・6mm程度の薄いシートで軽量なため強風に弱く、反りやすい
・水分や湿気、気温の影響を受けやすいため、カビ・コケの発生や熱による伸縮が起こりやすく、気温が低いと水分が内部で凍ってしまって劣化しやすくなる
・表面の石粒が剥がれやすく、剥がれた石粒が雨樋に流れ、溜まることがある
・勾配が緩い屋根(屋根勾配3.5寸未満)には施工できない
・取り扱う屋根工事業者が少ないため、施工会社によってはガイドラインに沿った施工方法が周知されていない可能性がある

以上のようにアスファルトシングルは薄くて軽量なことにより様々なメリットがある反面で、これが逆にデメリットになることがあります。

また劣化すると表面の石粒が剥がれて落ちてくることがあり、これを放置しておくと見た目が悪くなるばかりでなく、さらに劣化を早める原因になってしまいます。

経年劣化によって不具合が発生する場合もあるので、5年~10年を目安にきちんとメンテナンスを行う必要があると言えるでしょう。

 

アスファルトシングルの価格相場とメンテナンス方法

アスファルトシングルの価格相場は、商品や屋根の大きさによっても多少異なりますが、一般的に材工価格(工事費込みの価格)で1㎡あたり5,000円~6,500円程度です。
瓦屋根であれば8,000円~15,000円/㎡、スレート屋根なら5,000円~7,000円/㎡、最近人気のガルバリウム鋼板屋根が6,500~8,000円/㎡程度が相場なので、他の屋根材と比較しても安価であると言えます。

しかしアスファルトシングル葺きの屋根は風の影響を受けやすいので、台風などで強風を受けると屋根材が剥がれて飛散してしまうことも少なくありません。
また表面の石粒や砂粒が剥がれてしまうこともあるので、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。

屋根材の剥がれた(浮いている)箇所を部分的に補修したり、表面の石粒の剥離が酷い場合には屋根面全体を塗装して保護したりする必要があります。
ただし屋根面を塗装する場合には、水性塗料を使用する必要があるので要注意です。

また屋根全体の傷みが激しい場合でも下地が健全であれば、屋根の葺き替えではなく、既存の屋根の上に新しい屋根材を被せるカバー工法で対応することも可能です。

廃材処理費が発生しないので、葺き替えるよりも費用を抑えることができ、工期が短いのがメリットです。

軽量な屋根材だからこそ可能な改修方法と言えますね。

まとめ

アスファルトシングルはガラス繊維にアスファルトを浸透させたシート状の屋根材です。加工が簡単で曲面にも施工ができるので、北米ではスタンダードな屋根材として知られています。
釘と接着剤で屋根に固定しますが、柔らかく軽量と言う特徴があるからこそ、強風に煽られて飛散してしまう恐れもあるのでメンテナンスは定期的に行いましょう。早期に不具合を発見できれば、部分的に補修することも可能です。

アスファルトシングルは他の屋根材よりも安価ですが、軽微な補修が何度か必要になる可能性が高い屋根材なので、こまめに点検することが長持ちさせる秘訣です。

屋根材が剥がれれば自分で貼り直してリフォームしながら70年以上住宅を長持ちさせるという、北米のライフスタイルにマッチした素材といえるでしょう。


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