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お気に入りの外観をそのままに!クリヤー塗装の特徴

2021.07.28
 目次
 
 「そろそろ外壁のメンテナンス」とお考えのみなさま、元の模様や質感を新しい塗料で塗り潰すのは気が進まないな・・・。
と思ってはいませんか。

特に意匠性の高いサイディングや凹凸の外観が美しい吹き付けタイルなどは、上から新しく塗装して、今の模様を塗り潰すことに抵抗感があるでしょう。

現状のお気に入りの外観や外壁の模様などの質感を損なわず、新たに外壁塗装メンテナンスを行いたい場合は、「クリヤー塗装」と呼ばれる塗装を検討されてはいかがでしょうか。

無色透明の便利な塗料ですが、クリヤー塗装を行うためには、知っておかなければならない注意点がいくつかあります。
クリヤー塗装の特徴や性質、クリヤー塗装するメリットやデメリット、またクリアー塗装が向く外壁と向かない外壁や材料などについて説明します。


クリヤー塗装とはどのような塗装か?


クリアー塗装は名前が示すとおり、透明な塗料を使って施工します。
乾くと無色透明になる塗料なので、元の外壁の素材感や色、柄の美しさを活かしたまま塗装によるメンテナンスを行うことが可能です。
既存塗膜の保護やツヤ出し、質感を良くする、防水性の向上といった目的で利用されます。

最近の住宅は意匠性が高い窯業サイディングを貼った外壁が多く、窯業サイディングには複雑な模様や色合いを持った美しいデザインの製品が多くあります。
窯業サイディングもモルタル壁の塗装と同じように定期的に塗り替えが必要になりますが、単色の塗料で窯業サイディングを塗り潰してしまう事は、なんとも味気ないのっぺりした外観になってしまう可能性があります。
これではせっかくの外壁塗装なのにガッカリしてしまいますよね。
また、吹き付けタイルなどの複雑で美しい模様も、上から塗料で塗り潰してしまうと、高級感漂う素晴らしい質感が損なわれてしまいます。
こんなときに活躍するのが、クリヤー塗料です。建物の外観や風合いのある質感を損なわずに、新たに外壁塗装ができるからです。
クリヤー塗料にも通常の外壁塗装と同じように、塗膜で外壁全体を保護して家を守る効果があります。
クリヤー塗装に使われる塗料の種類は一般的な塗料と同じく「アクリル系」「ウレタン系」「シリコン系」「フッ素系」などがあります。
耐久年数の目安としては、アクリル系で約5~7年、ウレタン系で約8~10年、シリコン系で約10~15年、フッ素系で約12~20年です。
その他に、耐候性に優れた無機質系の塗料や、紫外線に強い特殊なクリヤー塗料もあります。
さらに大きく分類すると「水性」と「弱溶剤」があり、水溶性は臭気が少なくで扱いやすいが耐久性が弱用剤より劣り、弱用剤は耐久性が高いが多少の費用がかかるといった特徴があります。




クリヤー塗装のメリット・デメリット


クリヤー塗装を使えば通常の外壁塗装は不要のように感じますが、実はクリヤー塗装にもメリットとデメリットがあります。
それぞれを詳しく見てみましょう。

【クリヤー塗装のメリット】

最大のメリットは、やはり「お気に入りの外観や外壁の質感を保つことができる」という点です。

窯業サイディングボードの壁を中心として、外観のバランスとデザインにこだわった住宅が増えています。

新築当初の美しくバランスの取れた意匠性を保ちながら、新たに外壁塗装のメンテナンスを行う場合にはクリヤー塗装がオススメです。

クリヤー塗装は透明のため、既存の外壁の色や柄・外観の風合いをそのまま活かし、さらに耐久性や防水性を高めることが可能です。

また、クリヤー塗装は窯業サイディングボードへ新たにツヤを付けることが可能です。

ツヤにもレベルがあり、使用する塗料によって設定は変わりますが全部で5種類あります。

ツヤ消し、3分ツヤ、5分ツヤ、7分ツヤ、ツヤありに分かれます。
ちなみにツヤありとは光沢度が70以上のことを指します。

もちろん、透明といっても塗料の一種であることには変わりないので、塗装することによって外壁の耐久性を高め、劣化を防止するといった機能性を高めることに繋がります。


【クリヤー塗装のデメリット】

サイディングなどの板状の外壁材は、継手部分の目地や窓周りにシーリング材を注入して雨水の侵入を防ぎます。
このシーリング部分にはクリヤー塗装ができません。
仮にシーリング部分にクリヤー塗装をしてしまうと、塗膜の汚れや剥がれ、最悪の場合は割れなどが発生する可能性があります。
クリアー塗装工事を行う場合は、必ずシーリング部分を保護した状態で塗料が付かないようにしっかり養生して作業を行わなければいけません。
また、目立つような補修の痕跡がある場合も要注意です。
激しい汚れやひび割れの補修した跡は、透明のクリヤー塗装を行うとそのまま見えてしまうという見た目の大きなデメリットがあります。
外壁の劣化やひび割れがひどい場合は、クリヤー塗装ではなく通常の着色タイプの塗料を採用した外壁塗装を行いましょう。


クリヤー塗装ができない外壁とは?

シーリング部分や傷跡などが目立つといったデメリット以外に、クリヤー塗装ができない外壁があります。
この章では、どのような外壁がクリヤー塗装に適しているのか、また適していないのかを紹介します。

【クリヤー塗装が向かない外壁】

塗装や外壁の下地の劣化が著しく、またひび割れが大きい場合などは、クリヤー塗装は適しません。

クリヤー塗料にはひび割れを補修する機能はありませんので、いくら塗装してもひび割れを塞いだり、防水機能を高めることはできません。

ひび割れを補修するためには、塗装前にシーリングや専用の下地材を利用して適切な処置を行う必要があります。

もちろん適切な補修を行ったあとも、補習した痕跡はしっかり見えています。
この状態でクリヤー塗装を行っても、補修した痕跡が残る見た目に変わりはありません。

そして、塗り替えメンテナンスの一つの判断基準とされる「チョーキング」が進行している場合もクリヤー塗装を行うことはできません。
外壁面を手で直接触ると、手に白い粉のようなものが付く現象がチョーキングです。

チョーキング現象が進行した外壁にクリヤー塗装を行っても、塗装後に白く濁ったような色合いに変色してしまうので、塗装した意味がありません。

また、最近のサイディングにはさまざまな機能があり、光触媒やフッ素といった特殊コーティングが最初から施されている製品にはクリヤー塗装ができません。

特殊コーティングの上にクリヤー塗料を塗っても密着力が保持されず、すぐに剥がれてしまう可能性があるからです。
さらに、ガルバリウム鋼板や金属系サイディングも、同じように塗装の密着が悪いため、クリヤー塗装はオススメできません。

また、意匠性を保ちたい場合は多彩色仕上げでの塗装という方法もありますので、詳しくは専門の塗装会社に詳しく調査を依頼してアドバ
イスをもらいましょう。



【クリヤー塗装が向く外壁】

ここまでのお話でもお察しの通り、一番クリヤー塗装に適しているのがセメントなどを主原料にした窯業系(ようぎょうけい)サイディングボードです。

ただし、光触媒やフッ素等の特殊コーティングがない製品に限ります。

サイディング特有の美しい色柄やデザイン性は、単色で塗装するとたちまち質感が別のもののようになってしまいます。

ですから美しいデザイン性や質感を保ったまま新しい塗装を行うためにはクリヤー塗装が最適です。

また、打ち放しのコンクリートにもクリヤー塗装はオススメです。

撥水剤などで表面を保護した後の打ち放しのコンクリート壁にクリヤー塗装すると耐久年数を長くすることが可能だからです。

さらに、外壁以外にもクリヤー塗装は利用することが可能です。

塗料の種類は違いますが、ウッドデッキなどの木部の塗装の仕上げとしてもクリヤー塗料は使われています。




まとめ


外壁塗装といっても、必ず着色しなければいけないわけではありません。

外壁を含めた家の外観を気に入っている場合や、建築当初の質感を大切にしたいときにはクリヤー塗装がオススメです。

ひび割れやチョーキングなどを起こすとクリヤー塗装が難しくなるため、クリヤー塗装を検討する場合は、劣化症状が出るより早めの塗装を行なうことが大切です。

また、サイディングの場合は、特殊なコーディングが施されているとクリヤー塗装ができません。

現在の外壁にクリヤー塗装が施工可能かの判断は、塗装工事会社に調査を依頼して、しっかり確認してから塗装工事を行いましょう。

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