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外壁にサビを見つけたら?原因や対処法を知って長く暮らせる住まいを維持しよう

2023.05.28
 

サビは外壁の劣化症状の一つであり、ふと見たときに発生しているケースも珍しくありません。実際にこちらのページを見ている方の中で外壁にサビを発見し、慌てて対処法などの情報を調べている方もいるのではないでしょうか。

サビは一度発生すると自然に状態がよくなることはなく、放置し続けるとどんどんサビが進行してしまうので早めに対処することが重要です。

そこで今回は、なぜ外壁にサビができるのか、放置するとどのようなリスクがあるのかを解説したうえで、最適な対処法を解説します。

外壁に発生するサビは4種類


外壁にできる主なサビは以下の4種類です。
  • 赤サビ
  • 白サビ
  • 青サビ
  • 黒サビ

サビの種類によって発生する原因や場所、特徴などが異なるため、一つひとつ解説していきます。

赤サビ

外壁にできるサビと聞いて最もイメージしやすいのは赤サビでしょう。

赤茶色っぽい見た目をしており、鉄が水や空気に触れて酸化することで発生します。水に溶けやすくもろい性質をしており、劣化が進むと触れただけで外壁を粉々に崩せる状態になったり、穴があいて雨水が侵入するようになったりする厄介なサビです。

また、赤サビは一度発生すると拡大するスピードが早い性質があるので、見かけたら早めに対処することが重要です。

白サビ

白サビは亜鉛やアルミニウムの表面にみられやすいサビで、亜鉛めっきの表面が空気中で酸化することで発生します。

白サビはチョークの粉のような白い粉末状の見た目をしており、赤サビとは見た目が異なるほか、鉄ではなく亜鉛が錆びている点が違いといえるでしょう。

赤サビほど侵食具合が深刻でないケースが多いものの、早めに対処する必要があります。

青サビ

赤サビと白サビは外壁にとって悪影響を及ぼす存在ですが、青サビは外壁にとってプラスの効果をもたらす「良いサビ」の一つです。

青サビは銅が酸化することで発生するサビで、抗菌力や耐食性に優れています。そのため、発生するとその部分の保護膜となって腐食を遅らせる働きがあり、人体にも安全なサビであることが確認されています。

黒サビ

黒サビも良いサビの一つであり、自然発生しない点が特徴です。

鉄表面を高温で熱するなどして発生させるもので、発生箇所の保護膜となって酸化を防止します。また、黒サビは硬くて密着度が高いため、黒サビが発生している部分は赤サビが侵食しないメリットもあります。

そもそもサビはなぜ発生する?


外壁に限らず、サビはさまざまなところに発生しますが、そもそもなぜサビが発生するのか知らない方も多いのではないでしょうか。

サビの原因は金属の酸化現象のことであり、たとえば金属の一種である鉄(Fe)に空気中の酸素(O)や水(H2O)が結合すると水和酸化鉄(Fe2O3(H2O))という物質に変化しますが、これがいわゆる赤サビになります。

また、金属が水に濡れると錆びやすくなるのは、水に濡れた金属は酸素と水に結合しやすくなるのが原因です。ちなみに、水と酸素が存在しない真空の中では錆びが発生しません。

酸化した金属は電子を失って元の強度や形状を保てなくなるため、手で触れただけで粉々に崩れる、穴があくといった「腐食」につながります。

外壁にサビが発生する原因


外壁材に金属を使用しているとサビが発生しやすいのは理解できますが、モルタルなど金属ではない外壁材を採用していてもサビができるケースがあります。

というのも、サビは金属が酸化することで発生するものですが、外壁材の種類のほか、周囲の環境などでも発生する可能性があるのです。

ここでは外壁に発生するサビに関して、どのような発生原因があるのか具体的に解説していきます。

もらいサビ

金属製の外壁でなくてもサビが発生するのは、もらいサビによるケースが大半です。

もらいサビとは名前の通り、他からもらってしまったサビのことです。外壁近くにある金属製の何かにできたサビが付着する現象を指し、たとえば、雨樋の金具や自転車のパーツ、窓枠などの金属が錆びて、雨風によって外壁に付着するケースが多くみられます。

窯業系サイディングやモルタル外壁など、金属製でない外壁にサビが見られたら、もらいサビが原因である可能性が高いでしょう。

外壁材に金属を使用している

金属製の外壁材を使用している場合、経年劣化とともにサビが発生する確率が高いでしょう。

金属製の外壁は以下の通りです。
金属サイディング
トタン

サビを発生させないためにコーティングが施されているものの、経年劣化とともに被膜が剥がれたり、傷が入ったりして鉄部分が露出すると、サビが発生する原因となります。

施工不良

可能性は高くないものの、施工不良によってサビが発生するケースもあります。

サビを落とす・防止する目的で外壁塗装を行なう場合、金属部分以外は10年ほど、金属部分は5年ほど効果を持続できるのが一般的です。そのため、外壁塗装をして3年以内にサビが発生した場合、手抜き工事や施工不良である可能性が考えられます。

耐用年数よりも大幅に短いタイミングでサビが発生したら、再修繕できないかなどを業者に問い合わせてみましょう。

外壁のサビを放置するとどうなる?


外壁にサビを見つけたら劣化していると判断できるものの、
「急いでメンテナンスする必要があるの?」
と疑問に感じる方もいるでしょう。

結論として、早急に対処する必要があります。

サビは放置しても自然に状態がよくなることはなく、補修しない限り症状は悪化する一方です。

サビが進むと外壁に穴があいて雨漏れを発生させたり、構造躯体にまでダメージが及んだりと二次被害に発展する可能性もあり、結果的に住宅の寿命を大きく縮めることにもなりかねません。

サビを放置すると外壁の張り替えが必要になるケースもある

軽度のサビなら腐食しているところを部分的に補修するだけで済みますが、重度のサビだと外壁の張り替えが必要になるケースもあります。

部分補修なら数万円で済むことが多いですが、外壁の張り替えとなると少なくとも数十万円以上はかかるでしょう。また、外壁に穴が開いて雨水が侵入しているなど、他の部分にも影響している場合、外壁の張り替えの他に構造躯体や断熱材などの補修も必要になるかもしれません。

外壁のサビを放置することで住宅の寿命を縮めることになるばかりか、大規模な修繕工事が必要になるリスクがあるのです。

外壁のサビは自分で落とせる?業者に依頼すべきかの判断基準


外壁のサビは進行具合によって適切な対処法が異なり、軽度のサビなら業者を呼ばずに対処することも可能です。

「可能な限り補修費用を抑えたい」
「業者を呼ぶと手間がかかるため、できることなら自分で対処したい」
と考えている方もいるでしょう。

ここでは、自分で対処できる状態なのか、業者に依頼すべきなのかの判断基準を解説します。

自分で対処可能なケース

外壁の表面だけにサビが発生しているなら、サビ専用の洗剤などを使って自分で対処できるでしょう。

ただ、見えている部分のサビを落とすだけでなく、発生源となっている箇所も忘れず補修することがポイントです。とくにもらいサビの場合、外壁にできたサビとは離れたところが発生源となっているケースもあるので注意しなければなりません。

また、表面だけにできているサビでも、2階の外壁部分などは高所作業となり、落下や怪我の危険が伴います。自分で対処できるのは手の届く範囲のみとし、高所作業の場合は軽度のサビでも業者に依頼しましょう。

業者に依頼すべきケース

サビが大きく進行している場合は業者に依頼しましょう。

業者に依頼すべきケースは以下の通りです。
表面以外にもサビが発生している
高所作業になる
サビの発生源がわからない

軽いサビのように見えても症状が進行しているケースもあるため、自己判断がむずかしいと感じたら業者に依頼するのがおすすめです。

DIYでできるサビの落とし方と用意するもの


外壁のサビは表面だけの軽い症状なら自分で対処でき、いくつか方法があります。

最も簡単な対処法は、家庭用ホースの先を指でつぶして勢いよく水が出るようにして、サビを直接洗い流す方法です。表面だけの軽いサビなら、こちらの方法で錆びを落とせるケースがあるでしょう。

家庭用ホースだけではサビを落とすのがむずかしい場合、サビ専用の洗剤を使って落とす方法があります。

【用意するもの】
  • サビ専用の洗剤
  • ブラシ・スポンジ(やわらかいもの)

サビが発生しているところに専用の洗剤を塗布し、ブラシ又またはスポンジで擦って落とします。

自分で作業する場合、表面のサビは落とせても内部のサビまでは落とし切れないケースが大半なので、すぐに再発する可能性があると認識しておきましょう。

業者によるサビ落としの方法


自分では対処しきれないほどサビが進行している場合、「ケレン」という方法で業者にサビを落としてもらうのが一般的です。

ケレンとはディスクサンダーやサンドペーパーなどの工具でサビの発生箇所を研磨し、サビを根本から除去する方法です。

ただ、ケレンを行なうと外壁の素地がむき出しになるので、ケレンが終わったらサビ止め塗料を塗布し、さらにその上に外壁塗装を行なう工程が必要になります。ケレンをしないまま外壁塗装を行なっても、耐用年数より短いスパンでサビが再発する可能性が高いため、重要な工程といえます。

まとめ

今回は外壁のサビについて解説しました。

外壁のサビは主に4種類あり、赤サビと白サビを見つけたら早めに対処する必要があります。

金属製の外壁はサビが発生しやすいのはもちろん、窯業系サイディングやモルタルなど金属を使用していない外壁でも、もらいサビによってサビが発生する可能性があります。放置していると症状が悪化する一方なので、補修を検討しましょう。

なお、サビの状態によってはDIYで補修できるケースもありますが、症状が進行している場合はケレンという補修をする必要があるので、専門知識のある業者に依頼するのが安心です。

ぜひ今回の記事を参考に、外壁にサビが発生したときは適切な対処を行ない、長寿命の住宅を維持してみてください。

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