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外壁塗装で光触媒を使うメリットとは?押さえておきたい注意点も解説

2023.03.19
外壁塗装にはさまざまな塗料の種類があり、中でも「光触媒塗料」がよいと聞いたことがある方もいるでしょう。
 
ただ、光触媒塗料がよいことはわかっていても、
「具体的にどのような特徴があるのか」
「一般的な塗料よりも高額であるものの、採用する価値はあるのか」
など気になるポイントも多いのではないでしょうか。
 
そこで今回は、光触媒塗料による外壁塗装について解説します。価格相場やメリット、押さえていきたい注意点などを解説しますので、これから外壁塗装を検討されている方はぜひ参考にしてください。

光触媒塗料とは?


光触媒塗料は、数ある外壁塗装の塗料の中でも高級ですが、どのような特徴があるのでしょうか。
 
ここでは、光触媒塗料の特徴と耐用年数について解説します。
 

光触媒塗料の特徴

光触媒塗料は、セルフクリーニング機能を持っていることが最大の特徴です。
 
光触媒塗料の原料には酸化チタンという成分が含まれており、この酸化チタンが紫外線と化学反応を起こすことで塗膜表面の汚れを分解する効果があります。
 
さらに、酸化チタンに紫外線があたることで、「親水性」が高まるのも光触媒塗料の特徴といえるでしょう。親水性とは、撥水性と相反する性質で、いわば水に馴染みやすい性質のことです。親水性の高い外壁は、外壁に水がかかると全体に水の膜ができるので、付着した汚れを浮かして洗い流してくれます。
 
つまり、光触媒塗料は汚れを付着しにくく、さらに親水性によって汚れを洗い流す「セルフクリーニング効果」のある塗料なのです。そのため、光触媒塗料を使用した外壁は長期間美しい状態を維持できます。
 

「紫外線型」と「可視光型」の2種類がある

光触媒塗料は、「紫外線型」と「可視光型」の2種類があります。
 
• 紫外線型:紫外線があたると効果を発揮する

• 可視光型:紫外線でなくとも、光が当たるだけで効果を発揮する

 
より防汚性の高い外壁を求めるなら、可視光型の塗料がおすすめです。
 

光触媒塗料の耐用年数

光触媒塗料の耐用年数は15〜20年とされています。一般的な塗料よりも高額なものの、耐用年数が長いので、一度施工すると再メンテナンスまでの期間が長くなります。
 
以下に塗料の種類ごとの耐用年数をまとめてみました。
 
  塗料の種類   耐用年数
  アクリル塗料   4~7年
  ウレタン塗料   6~10年
  シリコン塗料   8~10年
  ラジカル反応制御型塗料   8~15年
  光触媒塗料   10~15年
  フッ素塗料   15~20年
  無機塗料   15~20年

 
 
耐用年数はあくまで目安であり、周辺環境や外壁材の種類などによっても劣化の進み具合が変わります。とはいえ、光触媒塗料は耐用年数の長い塗料に分類されるので、できるだけ長く外壁の状態を維持したいという方に適した塗料といえるでしょう。

光触媒塗料の価格相場         


光触媒塗料が高機能で耐用年数が長いことはわかったものの、気になるのが費用面についてではないでしょうか。
 
光触媒塗料は塗料の単価自体が高く、一坪あたり25,000円が目安です。そのため、一般的な塗料で外壁塗装をする場合と比較すると1.5倍ほど施工費用が高くなる傾向にあります。
 
以下に、住宅の坪数に応じた光触媒塗料の費用をまとめています。
 
【光触媒塗料 費用相場】
  坪数(平米数)   費用
  ~10坪(約33㎡)   ~25万円
  11~20坪(約36~66㎡)   27.5万円~50万円
  21~30坪(約69~99㎡)   52.5万円~75万円
  31~40坪(約102~132㎡)   77.5万円~100万円
  41~50坪(約135~165㎡)   102.5万円~125万円
  51~60坪(約166~198㎡)   127.5万円~150万円
 
 
こちらはあくまで塗料にかかる費用のため、足場代や施工費などを含めると30坪程度の住宅で100万円ほどはかかるでしょう。また、外壁の劣化状況や建物の形状によっても費用が変わるので、詳細な費用を確認したい場合は、施工店に見積もりを依頼しましょう。
 
ただ、こちらの費用相場を目安に、相場よりもかけ離れている場合は慎重に検討することが重要です。

光触媒塗料の費用対効果は?

光触媒塗料が一般的な塗料よりも高額であるものの、耐用年数が長いため長期的にみると塗り直しの回数が少なくなります。そのため、一見高額に思えますが、数十年単位で考えるとコストパフォーマンスが高いケースもあります。
 
【30坪の一戸建てにかかる外壁塗装費用】
 
   5年  10年 15年 20年  25年  30年  35年  40年
10年ごとの塗り替え   塗り替え   塗り替え   塗り替え   塗り替え
15年ごとの塗り替え     塗り替え     塗り替え    
 

たとえば、耐用年数が10年程度の塗料を使って外壁塗装をすると、40年間で4回の塗り替えが必要です。一方、耐用年数が15年程度の光触媒塗料を使用すれば、40年間で2回の塗り替えで済みます。
 
耐用年数が10年程度の塗料で70万円ほどの施工費用がかかるとすると、40年間で70万円×4回=280万円のメンテナンスコストがかかるでしょう。一方、光触媒塗料の施工費を100万円程度とすると、100万円×2回=200万円が40年間で必要だとわかります。
 
このように、耐用年数の違いで塗り替えの回数が変わるため、一見高額に思える光触媒塗料も長期的に考えると費用対効果が十分高いといえるでしょう。
 

光触媒塗料のメリット


光触媒塗料には主に3つのメリットがあります。
 

セルフクリーニング効果がある

前述しているとおり、光触媒塗料はセルフクリーニング機能があります。
 
そもそも汚れが付着しにくいことに加え、汚れが付着したとしても雨水で洗い流せるので長期間美しい状態を保つことが可能です。
 
外壁は常に雨風や紫外線にさらされ、年数が経つごとに少しずつ劣化してしまいます。外壁は住宅の第一印象になる重要な要素なので、新築のような美観を維持しやすいのはメリットといえるでしょう。
 

耐久性が高い

紫外線は塗膜を劣化させる要因の一つですが、光触媒塗料は塗膜の敵になる紫外線を利用して美しい外壁を維持します。
 
そのため、一般的なシリコン塗料は耐用年数が約10年であるのに対し、光触媒塗料の耐用年数は約15年となっており、1.5倍ほどの耐久性があります。一度施工すると状態を長く維持できるのはメリットの一つです。
 
ただし、こちらの数値はあくまで目安であり、気候や周囲に家があるかどうか、光の当たり具合などによっても左右されます。耐用年数が必ずしも正確でないとはいえ、光触媒塗料は耐久性の高い塗料であることには変わりないといえるでしょう。
 

空気清浄効果がある

光触媒塗料と紫外線が作用することで、空気中に含まれる窒素酸化物を酸化させて大気中から除去する機能もあります。窒素酸化物とは、酸性雨や光化学スモッグの原因になる環境汚染物質のことで、車の排気ガスなどから排出されています。
 
一般的な一戸建てに光触媒塗料を塗装すると、12台分の車が一日に発する排気ガスを清浄できるため、環境負荷を低減する役割も担っているのです。
 
光触媒塗料は、セルフクリーニング効果があるだけでなく、空気清浄効果も併せ持つ高機能な塗料といえるでしょう。
 

光触媒塗料のデメリット


魅力の多い光触媒塗料ですが、デメリットも存在します。
 

初期費用が高い

光触媒塗料の最大のデメリットは、高額であることです。一般的な塗料と比較すると約1.5倍高いとされており、費用面がネックになる方も少なくありません。
 
高額である分、機能性が高く耐用年数も長いですが、できれば価格を抑えたいという方には不向きかもしれません。
 
ただ、初期費用は高額であるものの、耐用年数が長いため再施工までの期間を長くできます。長期的な視点で考え、最終的に必要な費用はいくらか考えてみるとよいでしょう。
 

場所によって効果を十分に発揮できない

セルフクリーニング効果のある光触媒塗料ですが、必ずしも汚れを落とせるわけではありません。
 
紫外線や雨水があって効果を発揮するため、日当たりが悪かったり雨水に接しなかったりする箇所では効果を発揮できないのです。
 

セルフクリーニング効果が働かない汚れもある

場所によって十分に効果を発揮できないと解説しましたが、そもそもセルフクリーニング機能が働かない汚れもあります。
 
たとえば、サビや黄砂、無機質系の汚れは分解できないため、紫外線や雨風が外壁に当たったとしても外壁が汚れてしまいます。
 

色が限定されている

光触媒塗料は酸化チタンが多く含まれており、この酸化チタンは白色原料のため、白をベースとしたカラーが多い傾向にあります。
 
白の影響を受けやすい分、鮮やかな色や濃い色を作れないので、色の選択肢が限られていることも懸念点といえます。
 

ひび割れに弱い

シリコン塗料などと比較して、光触媒塗料の塗膜は施工後硬くなりやすい性質があります。
 
塗膜が硬すぎると外壁にひび割れが生じやすくなるため、ひび割れから雨水が建物内に侵入してしまう可能性があります。
 
一見すると外壁がきれいでも、ひび割れがあるとメンテナンスが必要になるので、場合によっては耐用年数に満たないタイミングで修繕・再塗装を検討しなければなりません。
 

光触媒塗料を選ぶ前に押さえておきたい注意点


最後に、光触媒塗料を選ぶ前に押さえておくべき注意点を解説します。
 

絶対に汚れないわけではない

前述しているとおり、光触媒塗料はセルフクリーニング機能があるものの、絶対に汚れないわけではありません。
 
光や雨水の当たり具合、汚れの種類によってはセルフクリーニング効果が働かないので、「外壁が汚れない」ことだけに注目するとがっかりする可能性があります。
 
汚れないのではなく、汚れにくいという認識で、定期的な清掃やメンテナンスも視野に入れて検討しましょう。
 

塗料のなかではとくに高額

光触媒塗料は耐久性があって高機能であるものの、数ある塗料の中でも高額な部類に入ります。
 
そもそも汚れが目立ちにくい外壁ではそれほど効果を感じられない、気候や周辺環境によっては本来の耐用年数を維持できないといったこともあるので、費用をかける価値があるのか慎重に考えましょう。
 

外壁の種類にとっては塗装できない

光触媒塗料は塗膜が硬くなりやすいので、素材に合わせて伸縮する「追従性」がありません。
 
そのため、素材が伸び縮みする木材や樹脂とは相性が悪いといます。また、素材自体がひび割れやすいコンクリートなども、コンクリート自体にひび割れが生じると光触媒塗料にもひび割れが生じてしまいます。
 
このように、外壁に使用している素材によっては塗装できないケースがあることも注意点といえるでしょう。
 

まとめ

今回は光触媒塗料の特徴やメリット・デメリット、注意点などを解説しました。
 
光触媒塗料はセルフクリーニング機能があり、耐久性も高いですが、高額であることや色が限られているなどのデメリットもあります。ただ、初期費用は高額であるものの、メンテナンススパンを長くできるので長期的に考えると費用対効果が高いこともあります。
 
「光触媒塗料を検討しているものの、自宅に合っているのか不安」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
 
予算や外壁の状態、要望などを丁寧にヒアリングし、最適な塗料を提案いたします。
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