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屋根塗装の費用相場は?目安や内訳ごとの単価、費用が変わる要因などを解説

2022.11.22
住宅は年数が経つごとにさまざまな箇所が劣化しますが、とくに屋根は常に雨風や太陽光にさらされて劣化しやすい箇所であり、定期的に屋根塗装を行う必要があります。

とはいえ、屋根塗装は頻繁に行うものではないため、相場がわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、屋根塗装の相場や内訳、細かな単価などを解説します。費用がかわる要因や安く抑えるコツについても解説しますので、これから屋根塗装をしようと検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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屋根塗装の費用相場


まずは、屋根塗装・屋根リフォームでかかった費用の相場を見ていきましょう。

屋根塗装・屋根リフォームでかかった費用 割合
50万円以下 28.1%
51〜120万円 32.6%
121万円以上 39.3%
参考:価格.com『屋根塗装・屋根 リフォーム 費用・相場』

屋根塗装・屋根リフォームでかかった費用相場についての調査結果を見ると、121万円以上が最も多く、次いで51〜120万円、最も少なかったのが50万円以下となりました。しかし、どの価格帯でも大差がないといえます。

ただし、こちらの調査結果では、屋根塗装だけでなく、屋根の葺き替えやカバー工法などのリフォーム費用も含まれています。葺き替えやカバー工法などは100万円を超えるケースが多いため、121万円以上かかっている方の多くは、葺き替えやカバー工法を実施したと考えられます。

一方、屋根塗装の相場は、住宅の規模や塗料の種類などによっても変化しますが、50〜60万円が中心の価格帯となります。

なお、屋根は10年に一度を目安に塗装を行い、20年目で屋根材の状態に応じてカバー工法もしくは葺き替えを実施するのが一般的なリフォームサイクルです。
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屋根塗装でかかる費用の内訳


屋根塗装の見積もりを提示された際、もらった見積もりが「高いのか」「安いのか」を判断するうえで、相場を把握しておくことは重要です。

ただし、大まかに屋根塗装の総額の相場を50〜60万円程度と認識しておくだけでなく、より正確に「自宅の屋根塗装でいくらかかるのか」を把握するためには、屋根塗装にかかる費用の内訳を知っておくことが大切です。

屋根塗装の費用の内訳を、大きく4つの項目に分けると以下のとおりになります。

・塗料・材料費(20~25%)
・足場代(15~20%)
・人件費(30%)
・諸経費・運営費(30%)

ここでは、それぞれの費用の内訳について詳しく解説します。

塗料・材料費(20%)

屋根塗装では、塗料代が必要になるのはもちろん、養生やコーキングなどの消耗品も材料費に含まれます。

屋根塗装にかかる費用のうち、塗料・材料費は約20%が目安であるものの、こちらの項目が最も費用が変動しやすいポイントとなります。とくに、グレードの高い塗料とグレードの低い塗料では価格差が出やすく、どのような塗料を採用するのかによって、見積もりに占める塗料・材料代のウエイトが変わります。

なお、一般的な塗料の単価は以下のとおりです。

塗料の種類 塗料の単価(1㎡あたり・3回塗りの合計) 一般的な2階建て30坪屋根塗装に必要な塗料の費用(89㎡あたり)
ウレタン塗料 1,500~2,500円 133,500~222,500円
シリコン塗料 2,300~3,000円 204,700~267,000円
フッ素塗料 3,800~4,800円 338,200~427,200円
無機塗料 4,500~5,500円 400,500~489,500円

塗料代としてかかる費用については後ほど詳しく解説しますが、同じ塗料でも種類によって価格差が大きいことがわかります。ただ、無機塗料やフッ素塗料は価格が高い分、耐用年数が長く、メンテナンスコストを抑えやすい傾向にあります。

足場代(15~20%)

屋根塗装では、足場代に塗料・材料費と同等の費用がかかります。

屋根塗装は高所作業となるため、たとえ平屋でも安全かつ安定した体制で作業するために足場は必要不可欠なものです。なお、自宅でいくらの足場代がかかるのかについては、おおまかに計算可能です。


【足場代の計算方法】
足場代=足場面積×単価(㎡)

たとえば、30坪2階建ての住宅の平均的な足場面積は228㎡であり、1㎡あたりの単価は600〜1,000円程度です。

そのため、「228㎡(足場面積)×600~1,000円(1㎡あたりの単価)=136,800~228,000
円」が相場だとわかります。

人件費(30%)

屋根塗装は単に塗料を塗るだけでなく、塗装前の点検や見積もり作成、養生、高圧洗浄、付帯部分の塗装工事などさまざまな工程があり、すべての工程に営業担当者や職人が関わっています。

人件費という項目は見積書に記載されていないことが大半ですが、業者は作業工程ごとにかかる工数をあらかじめ計算し、その分の費用が見積もりに含まれています。

諸経費・運営費(30%)

屋根塗装では、諸経費や運搬費も人件費と同等の費用がかかります。

諸経費や運搬費とは、現場の管理代や塗料や高圧洗浄機などさまざまな道具・材料を運ぶのにかかる費用などのことです。また、職人が現場に行くためのガソリン代などもこちらの費用に含まれます。

諸経費が安すぎると、現場の管理が適当であったり、アフターフォローが充実していなかったりする可能性があります。相場とかけ離れた諸経費である場合、見積もりを提示された際に何にどのような費用がかかっているのか質問してみましょう。
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屋根塗装でかかる項目ごとの費用相場


屋根塗装にかかる費用の内訳について解説しました。総額としてかかる費用の相場を把握しておくだけでなく、何にどのような費用がかかるのかを把握しておくことで、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。

ここでは、実際に屋根塗装にかかる費用の相場を、

・塗料の費用相場
・その他の項目と費用相場

の2つにわけて解説します。

塗料の費用相場

屋根塗装に必要な塗料の費用相場は以下のとおりです。

塗料の種類 塗料の単価(1㎡あたり・3回塗りの合計) 一般的な2階建て30坪屋根塗装に必要な塗料の費用(89㎡あたり)
ウレタン塗料 1,500~2,500円 133,500~222,500円
シリコン塗料 2,300~3,000円 204,700~267,000円
フッ素塗料 3,800~4,800円 338,200~427,200円
無機塗料 4,500~5,500円 400,500~489,500円

なお、屋根塗装では「下塗り・中塗り・上塗り」という合計3回の塗装工程があります。こちらでは、3回塗りを行った場合の単価から、2階建て30坪屋根に必要な塗装面積を参考に、塗料代としてかかる費用を算出しています。

一般的な2階建ての住宅の場合、シリコン塗料で20万円以上、フッ素塗料を採用すると30万円以上の塗料代がかかるとわかるでしょう。

ただ、塗料のグレードが高くなるほど単価がアップするものの、耐用年数が長くなるため、一回あたりの施工費用は高くても、将来的にかかるメンテナンスコストは抑えられる可能性があります。

その他の項目と費用相場

次に、塗料代以外の養生代や足場代などにかかる費用を見ていきましょう。

項目 計算過程(単価×面積) 合計
足場代 600円×228㎡ 136,800円
養生 300円×228㎡ 64,800円
高圧洗浄 200円×100㎡ 20,000円
下地調整(板金部分) 130円×30㎡ 3,900円
さび止め塗布(板金部) 780円×30㎡ 23,400円
下地調整(屋根部分) 400円×70㎡ 28,000円
タスペーサー設置(縁切り) 250円×100㎡ 25,000円
合計   301,900円

このように、塗料以外にかかる費用として、30万円が相場であるとわかります。

仮にシリコン塗料を使って屋根塗装をした場合、「20万円(塗料代の目安)+30万円(塗料代以外にかかる費用の目安)=50万円」となり、屋根塗装で必要は費用はおおよそ50万円であると計算できます。
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屋根塗装でかかる費用が変わる要因


屋根塗装の費用相場について解説しましたが、屋根塗装にかかる費用は家ごとに異なります。

では、屋根塗装をするうえで、どのような要因で費用が左右されるのかみていきましょう。

屋根の面積

当然ですが、屋根の面積によって必要な費用が変わり、屋根面積が大きくなるほど必要な塗料代が増える分、費用が高くなることが一般的です。

たとえば、同じ延床面積30坪の住宅でも、平屋と2階建てでは、平屋の住宅の方が屋根面積や約2倍になるため、屋根塗装の費用が高くなりやすいといえます。

屋根の勾配

見落としがちですが、屋根の勾配も費用を左右するポイントです。

屋根の勾配は「寸」という単位で表し、数字が大きくなるほど急になります。日本の家の屋根勾配は3.5寸(約19度)〜6.5寸(約33度)が一般的であり、6寸を超えると急勾配だといえます。

・緩勾配:勾配がわずかにある。0.5寸〜2.5寸勾配(約2.8~14.0度)
・並勾配:勾配がやや急。3寸〜5寸勾配(約16.7~28.8度)
・急勾配:勾配が急。6寸勾配以上(約31.0度以上)

屋根の勾配が急であるほど屋根面積が増えるため、費用が高くなりやすい傾向にあります。仮に、同じ坪数の住宅で比較した場合、緩勾配の屋根と勾配が急勾配の屋根では、塗装面積が約1.25倍になります。

屋根材の種類

日本の戸建てに使われている代表的な屋根材は以下のとおりであり、屋根材の種類によっても費用が左右されます。

・スレート屋根
・ガルバリウム鋼板
・ジンカリウム鋼板
・陶器瓦
・アスファルトシングル

安価な屋根とされるスレート屋根やアスファルトシングルに対し、ガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板、陶器瓦は屋根材自体の単価が高めです。単価が高い屋根材であるほど、慎重な取り扱いが必要になり、施工費用が上がりやすい傾向にあります。

 

屋根塗装の劣化具合

屋根塗装では、現状の屋根の劣化具合も費用を左右するポイントとなります。

というのも、屋根塗装ではいきなり塗料を塗るのではなく、現状の劣化状態を補修したうえで塗装を行うため、劣化状態が深刻なほど補修に手間がかかり、費用アップにつながるのです。

また、防水シートや屋根材が傷んでいるような深刻な劣化状態である場合、屋根塗装ではメンテナンスできないケースがあります。屋根塗装で補修できない場合は、カバー工法や葺き替えなどほかのリフォームが必要となり、より高額な費用が必要になるでしょう。
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屋根塗装の費用を安く抑えるコツ


屋根塗装は数十万円以上の高額な費用がかかるため、「できるだけ費用を抑えたい……」と考えている方も多いのではないでしょうか。

ここでは、屋根塗装の費用を安く抑えるコツを解説します。

グレードの高い塗料を採用する

屋根塗装の費用を安く抑えるなら、グレードの高い塗料を採用するのがおすすめです。グレードの高い塗料は塗料自体の単価が高額ですが、耐用年数が長いためメンテナンスサイクルを抑えられ、将来的にかかるメンテナンスコストが安くなりやすいからです。

塗料の種類 1㎡あたりの単価相場 屋根塗装での耐用年数
ウレタン塗料 1,500~2,500円 4~7年
シリコン塗料 2,300~3,000円 7~11年
フッ素塗料 3,800~4,800円 12~15年
無機塗料 4,500~5,500円 17~20年

たとえば、30坪2階建ての住宅に屋根塗装を行う場合、シリコン塗料では約20万円、無機塗料では約40万円の塗料代がかかります。

さらに、先ほど計算したとおり、塗料代以外にかかる費用は30万円ほどであるため、1回あたりにかかる費用は以下となります。

【シリコン塗料で屋根塗装をする場合】
20万円(塗料代)+30万円=50万円

【無機塗料で屋根塗装をする場合】
40万円(塗料代)+30万円=70万円

そして、30年間で必要な屋根塗装の回数を数えてみましょう。

  10年後 20年後 30年後
シリコン塗料 再塗装 再塗装 再塗装
ウレタン塗料   再塗装  

シリコン塗料の場合、耐用年数7〜11年であるため、10年に一度、再塗装を行うと想定すると30年間で3回の屋根塗装が必要になります。

一方、無機塗料であれば20年の耐用年数が期待できるため、30年間のうちで再塗装を行うのは1回だけで済みます。

【30年間シリコン塗料で屋根塗装をする場合】
50万円(1回あたりの施工費)×3回=150万円

【30年間無機塗料で屋根塗装をする場合】
70万円(1回あたりの施工費)×1回=70万円

このように、一回あたりの施工費用は高額でも、長期的に見るとグレードの高い塗料の方が費用を抑えやすいといえます。

屋根塗装と外壁塗装を同時に施工する

屋根塗装を行う際、外壁塗装も同時に施工するとお得に施工できます。

屋根塗装や外壁塗装において、意外に費用がかかりやすいポイントが足場代であり、一般的な住宅で20万円ほどかかります。

しかし、屋根と外壁のメンテナンスを同時に行うと、足場代にかかる費用のほか、養生代なども1回でまとめられて別々に工事するよりもお得になるからです。

もちろん、1回あたりの費用は高くなりますが、よりお得にメンテナンスするなら同時施工を検討してみましょう。

相見積もりをとる

屋根塗装の費用を抑えるうえで、相見積もりを取るのもコツの一つです。

相見積もりを取ることで、自宅の外壁塗装にかかる費用の相場を見極めやすくなるほか、値段交渉もしやすくなります。また、相見積もりを取っている様子が業者に伝われば、契約を取ろうと積極的に値引きしてくれるケースもあるため、費用を抑えるうえで重要なポイントとなります。

ただし、多くの業者から見積もりを取ると比較が大変になるため、2〜3社に絞って見積もりを取るとよいでしょう。
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屋根塗装を行ううえで押さえておきたいポイント


屋根塗装で後悔しないために、費用面以外で押さえておくべきポイントを解説します。

機能性の高い塗料を採用するのも方法の一つ

屋根塗装の塗料のなかには、遮熱性や断熱性、低汚染性などを持たせた、機能性の高い塗料が存在します。

たとえば、遮熱性とは、太陽の光を反射する機能を持たせており、塗装面が高温になるのを防ぐ効果があります。屋根裏部屋などを設けており、夏に室内の温度が高くなって悩んでいる方におすすめです。

また、塗装面の熱を伝わりにくくする断熱効果や、雨水と一緒に汚れを落としてきれいな状態を維持しやすくしてくれる低汚染塗料などもあります。

塗料の価格や耐用年数だけでなく、機能性にも注目して納得できる塗料を選びましょう。

スレート屋根の塗装ではタスペーサーが必須

住宅の外壁材にスレートを採用している場合、屋根材同士の隙間を作って雨水の通り道を確保するために「タスペーサー」という道具を設置して屋根塗装をしなければなりません。

そのため、スレートの外壁材に屋根塗装を行うときは、見積もりにタスペーサーという項目があるか確認しましょう。本来なら業者が追加してくれているはずですが、依頼者自身も確認しておくことでトラブル防止につながります。

塗装面積で見積もりを算出してもらう

屋根塗装の見積もりを出してもらうときは、坪数ではなく「塗装面積」で算出してもらいましょう。

外壁塗装にも共通することですが、塗装工事はすべて「塗装面積」をもとに費用を計算するのが基本です。坪数では正確な費用を計算できず、相場より高い費用を請求されたり、後から追加費用を請求されたりするケースも少なくありません。

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まとめ

今回は、屋根塗装の費用について解説しました。

住宅の規模や塗料の種類などによっても変化しますが、屋根塗装は50〜60万円が中心の価格帯となります。ただし、もらった見積もりが適正価格かを判断するためには、総額だけでなく、内訳と内訳ごとの単価も把握しておくことが大切です。

また、屋根塗装で費用が変わるポイントや安く抑えるコツなども把握しておくことで、費用面でトラブルになるリスクを軽減できます。

後悔のない屋根塗装を行うためにも、今回の記事を参考にしてみてください。
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