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自分の家の屋根の種類がわからない。どうやって調べる?

2022.05.20
住まいの中でも屋根は紫外線や風雨、外気などに常に晒されているため、最も傷みやすい部位といえます。
したがって定期的なメンテナンスを欠かすことができませんが、屋根材にも様々な種類があり、種類によってメンテナンスの時期や方法も異なります。
しかし皆様の中には、ご自宅の屋根に「どんな屋根材が使用されているのかわからない」という方も少なくないのではないでしょうか。
そこで本記事では、屋根材の種類ごとの特徴や見分け方、メンテナンス方法について紹介します。

屋根材の種類と特徴

屋根材にはたくさんの種類がありますが、大きく分けると「瓦」「スレート(コロニアル)」「金属屋根」「アスファルトシングル」の4つに分けることができます。
それぞれの特徴を見ていきましょう。

・瓦
瓦は国内で最も古くから使用されている屋根材ですが、1995年の阪神・淡路大震災をはじめとする大地震によって大きな被害を受けることが多いため、現在の流通量は下落傾向にあるといえます。
主な瓦の種類は、陶器瓦、いぶし瓦、セメント瓦の他に、近年では軽くて割れにくい樹脂繊維混入軽量セメント瓦などがあります。
また形状もJ型(和瓦)の他に、S型(スパニッシュ瓦)、F形(平板瓦)など様々な種類があります。
瓦は他の屋根材と比較して防音性や耐久性が高い(耐用年数が長い)ことがメリットですが、重いために耐震性に劣り、高価なのがデメリットになります。
また近年では、施工できる職人も少なくなっています。

・スレート
スレートの中には天然スレートと、セメントに繊維状の素材を混ぜて薄く板状に加工した化粧スレートがありますが、住宅の屋根材として一般的に使用されているのは化粧スレート(コロニアル、カラーベスト)になります。
また、スレートに若干の厚みをもたせて瓦の形状に加工した厚型スレート屋根材も普及しています。
瓦よりも軽量で耐震性が高く、安価なのがメリットですが、割れやすく定期的に塗装が必要で、2004年以前に製造されたものには人体に有害なアスベストが含まれている可能性があります。
ただしアスベストが含まれていても、切断や破砕をしない限り危険はないので、DIYなどを行うのは避けた方が良いでしょう。

・金属屋根
金属屋根には昔ながらのトタン(亜鉛メッキ鋼板)や近年流行りのガルバリウム鋼板屋根の他に、銅板やチタン、ステンレス、ジンカリウム鋼板などの様々な種類があります。
また形状は縦葺きや横葺き、平葺きなどの平らな形状になることがほとんどですが、中には和瓦や洋瓦を模したものもあります。
軽量なため屋根のカバー工法のリフォームに良く採用され、耐震性が確保しやすいことや、防水性が高く複雑な形状の屋根にも対応できることがメリットです。
一方、防音性が低い(雨音がうるさい)、傷が付きやすい、塗装が必要になるといったデメリットがあります。

・アスファルトシングル
アスファルトシングルは、ガラス繊維にアスファルトを染みこませ、表面に細かな石粒を吹き付けたシート状の屋根材です。
軽量なので耐震上有利になる(屋根のカバー工法リフォームにも使われる)、割れない、デザイン性が高い、曲面などの複雑な屋根形状にも対応できる、などのメリットがあります。
一方、強風で飛散しやすい、表面の石粒が剥がれやすい、カビやコケが生えやすいといったデメリットも存在しています。

屋根材の種類の見分け方

屋根の適切なメンテナンスを行う上では、屋根材の種類を知っておくことが大切です。
そして住宅の屋根に使用されている屋根材の種類を判別するためには、設計図書があれば図面や仕上げ表を見て判断することができますが、設計図書がない場合には目で見て判断することになります。
一般的な化粧スレートや金属屋根、アスファルトシングルであれば目視で比較的容易に判別することができますが、瓦屋根の種類を判別するのは簡単ではありません。
一般的には、色・ツヤが良ければ陶器瓦(釉薬瓦)、独特の風合いであればいぶし瓦、瓦の角がギザギザであればセメント瓦といったように判別する方法があります。
また、金属系やスレート系の屋根材の中にも瓦の形に成型したものがあり、非常に紛らわしいので注意が必要です。
このように屋根材の種類を一般の方が目視だけで判別するのは非常に難しいものです。
屋根に登って身近なところで見極めようとするのはとても危険なので、あまり無理をせずに、施工した会社に問い合わせてみるか、専門家に調査を依頼することをおすすめします。

屋根材の種類別メンテナンス方法

屋根材は種類によって耐用年数が異なり、メンテナンス周期やメンテナンスの内容も異なります。
ここでは屋根材の種類別メンテナンス方法を紹介します。

・瓦
同じ瓦であっても陶器瓦やいぶし瓦の場合には耐用年数が非常に長く、塗装の必要はありませんが、セメント瓦の場合には塗膜で防水性能を確保しているので、定期的な塗り替えが不可欠になります。
しかしどんな瓦であってもメンテナンスは必要で、棟漆喰の詰め直しや瓦のずれ補修、破損した瓦の差し替えなど、定期的に点検を行ってこまめに補修することが大切です。

・化粧スレート
現在、国内で最も普及している屋根材が化粧スレートになります。
化粧スレートのメンテナンス方法として挙げられるのが塗装です。
化粧スレートは新築当時には表面が塗膜で保護されていますが、経年とともに塗膜が劣化すると、防水性能が徐々に低下していきます。
色褪せや色落ち、藻、コケの発生などが塗膜劣化のサインです。
定期的に塗り替えを行い、屋根材の防水性能の維持や回復をはかることが建物の寿命を長くすることに繋がります。

・金属屋根
化粧スレートと同様に、金属屋根の多くは塗膜の防水性能が低下するとサビが発生するようになり、そのまま長く放置し続けると最悪の場合には穴が開いてしまうことにもなりかねません。
したがってやはり定期的な塗り替えが不可欠といえます。
ただし同じ金属でも銅板やステンレス製の屋根の場合は、他の金属屋根のように塗り替えが必要になることはほとんどありません。

・アスファルトシングル
アスファルトシングルの耐用年数は20~30年と比較的長いのが特徴ですが、風に弱いため、時々屋根材の一部が剥がれてしまったり千切れて飛散してしまったりしていることがあります。
したがって定期的に点検を行い、剥がれや浮きが生じている部分を早めに補修しておくことが大切です。
また、表面の石粒が剥がれてしまっている場合には、塗装することで表面を保護することができます。
早期に不具合を発見してこまめに適切なメンテナンスを行うことで、屋根の葺き替えなどの大掛かりな改修工事になるのを未然に防ぐようにしましょう。

まとめ

屋根材には様々な種類がありますが、どんな屋根材であっても定期的なメンテナンスが欠かせません。
しかし屋根材の種類によって最適なメンテナンス時期やメンテナンスの方法が異なるので、ご自宅の屋根材の種類を知っておくことが大切です。
万一ご自宅の屋根材の種類がわからないのであれば本記事の内容を参考にしていただき、それでも不安な場合には、一度専門業者に見てもらっておくと安心です。
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