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自分の家の外壁の種類がわからない。どうやって調べる?

2022.05.13
近年の新築住宅の外壁材には窯業系サイディングボードやガルバリウム鋼板が数多く採用されていますが、色柄も豊富で他にも様々な外壁材があるため、一般の方が見ただけでは外壁材の種類を判別するのが難しくなっているといえます。
しかし外壁材の種類によってメンテナンスの時期や方法が異なるため、ご自宅に使われている外壁材の種類を知らなければ適切なメンテナンスを行うことができません。
そこで本記事では、種類ごとの外壁材の特徴や判別方法、それぞれのメンテナンスの仕方について紹介します。

外壁材の種類と特徴

一般的な戸建住宅の外壁には窯業系サイディングが最も多く使われていますが、近年はガルバリウム鋼板などの金属系サイディング張りの住宅が増えているほかに、昔ながらのモルタル塗りやALC、PC板など様々な外壁材があります。
主な外壁材の特徴は次のようになります。

・窯業系サイディング
セメントと繊維質などの原料を工場で板状に成型したもので、コスト、機能性、意匠性に優れ、色柄も豊富かつ施工も比較的容易なため、近年は住宅の外壁材の70~80%のシェアを占めています。
一方、素材自体は防水性が低くて吸水性が高いことや、シーリングのメンテナンスが必要になるなどといったデメリットもあります。

・金属系サイディング
溶融亜鉛メッキ鋼板やガルバリウム鋼板などの金属板を成型・加工して柄付けし、断熱材で裏打ちした外壁材です。
金属板の種類によってコストや耐久性が大きく異なりますが、窯業系サイディングの約1/4と軽量なため、新築住宅ばかりでなくモルタル外壁の重ね張り(カバー工法)のリフォームにも良く採用されています。
また耐凍害性にも優れているため、寒冷地でも数多く使用されます。
一方ではサビが発生しやすい、凹みや傷が付きやすい、酸性雨・塩害に弱いといったデメリットがあります。

・モルタル
現場でセメントと砂を混ぜて水を加えて練ったものを、職人が外壁に塗り付けたものです。
曲面にも施工することが可能で、継ぎ目のないシームレスな外壁となり、リシン・スタッコ・吹き付けタイル・タイル張りなど仕上げ方法にも自由度があります。
一方、表面にひび割れが発生しやすい、仕上げ方法によっては汚れやカビ、コケなどが発生しやすいといったデメリットがあります。

・ALC
工場でセメント・石灰・珪砂に発泡剤(アルミ粉末)を混ぜることで成型し、高温高圧蒸気養生したコンクリートパネルです。
重量がコンクリートの1/4と軽量で、断熱性、防火性、遮音性に優れているという特徴があります。
一方では、ALC自体は防水性が低くて吸水性が高い、シーリングのメンテナンスが不可欠といったデメリットがあります。

・PC板(プレキャストコンクリート板)
鉄筋を入れて工場で成型されたコンクリートパネルです。
強度が高く、耐震性、耐火性に優れています。
また現場打ちコンクリートと比較して、品質が安定しているのが特徴です。
一方、規格外の形や場所には対応できないためデザインの柔軟性に欠ける、パネル同士の接合部から漏水しやすいといったデメリットがあります。

外壁材の種類の見分け方

多くの方がご自宅に使われている外壁材の種類を知っていると思います。
しかし中古住宅を購入された方や相続で住宅を新たに入手した方などの中には、「自宅にどんな外壁材が使用されているのかわからない」という方もいるのではないでしょうか。
設計図書があればそれを見て調べることができますが、ない場合には現地を見て判別するしかありません。
そこで外壁材の種類の見分け方を紹介します。

➀はじめに外壁に目地があるかどうかで判断する
・目地のある外壁材
窯業系サイディング、ALC、PC板
・目地はあるが目立たない外壁材
金属系サイディング
・目地のない外壁材
モルタル

したがって外壁に全く目地(継ぎ目)がなければモルタルといえます。
また金属サイディングの場合には目地があるものの目立たなくする工夫がされているので、パッと見ただけではわかりにくく、注意深くチェックする必要があります。

②次に目地の方向と位置に注目する
窯業系サイディングの長さは3,030mmです。
したがって横張りの場合には必ず約3m以内ごとに縦目地(シーリング目地)があり、縦張りの場合は約3mの部分に水平方向の目地または水切り、幕板などがあります。
そしてALCの場合は、パネル1枚の幅が300~600mmのものがほとんどなので、300~600mmごとに継ぎ目のシーリング目地があります。
一方1枚のPC板の大きさは任意なので、目地の位置も任意になります。

➂外壁の厚みにも注目する
ALCの厚みは100mm以上のものが多く薄いものでも35mmなので、窯業系サイディングの約2倍の厚みになります。
したがって外壁がALCの場合には、窓が外壁面よりも内側にあることが多くなります。

➃外壁を叩いた音で判断する
窯業系サイディングやモルタル、ALC、PC板にはモルタルやコンクリートが用いられているのに対し、金属系サイディングは鋼板(金属板)なので、叩いた時の音や感じが異なります。
こうした違いからも判断することが可能です。
ただし下地に胴縁がある場合には、叩く場所によってわかりにくいことがあるので、場所をずらして何か所か叩いてみると良いでしょう。

外壁材の種類別メンテナンス方法

ここでは外壁材の種類ごとのメンテナンス方法を紹介します。

・窯業系サイディング
窯業系サイディングは工場出荷時にすでに表面に塗装が施してある(中には無塗装品もある)ので、新築時には塗装する必要はありません。
しかし塗膜にチョーキング現象(触ると手に白い粉状のものが付着する現象)が見られるようになったり、塗膜に色褪せや剥がれ、膨れなどが目立つようになったりしたら、塗り替え時期のサインといえます。
また併せてサイディングの継ぎ目の隙間を埋めるシーリング材の打ち替えなども行っておくことが大切です。

・金属系サイディング
金属系サイディングも10~15年が経過すると、チョーキングや色褪せ、カビ・藻・サビの発生などが見られるようになります。
このような症状が発生したら、塗り替えが必要です。

・モルタル
モルタル外壁は表面の塗膜で防水性を保っています。
しかし築年数の経過により塗膜のチョーキングや色褪せが目立つようになると、外壁内部に雨水が侵入して、やがてひび割れが発生するようになります。
したがってこのような状態になる前に、早めのメンテナンスが必要です。
ちなみにモルタル外壁にはシーリング目地がないので、目地のシーリング打ち替えは不要です。

・ALC、PC板
いずれも素材自体には吸水性があり、表面の塗膜が劣化すると雨水が浸み込むようになるので、塗り替えが必要になります。
塗り替え周期は、使用する塗料の種類によって異なりますが、一般的には10年を目安に早めに塗り替えることが大切です。
尚、その際には目地のシーリングの打ち替えも併せて行います。

まとめ

住宅の外壁材には様々な種類があり、種類によって見た目や性能はもちろん、メンテナンス時期やその方法、補修費用も異なります。
したがって、ご自宅の外壁の種類やその特徴を知っておくことが大切です。
本記事では外壁材の種類の判別方法を紹介しましたが、不安な様であれば一度プロの業者に見てもらっておくことをおすすめします。

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