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家の基礎にヒビ発見!これって放置しておいても良いの?

2022.03.12


 ある日突然、自宅の基礎にひび割れが発生しているのを発見したら、多くの方があわててしまうでしょう。
基礎にひび割れが発生する原因は、気温の変化や経年劣化などで発生するものから地盤沈下や地震などで発生するものまで様々です。
またひび割れの幅もヘアークラックと呼ばれる微細なものから、構造クラックと呼ばれる幅広なものまであって、一般の方にはどんな場合にはどの様に対応したらよいのかわからないのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、基礎にひび割れが発生する原因やひび割れのチェック方法、ひび割れの状態ごとの補修方法などを詳しく紹介します。


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基礎にひび割れが発生する原因

基礎にひび割れが発生する原因には、主に次のようなものがあります。

・乾燥収縮
基礎のひび割れの原因ではこれが最も多く、基礎コンクリートの打設後の乾燥が原因でコンクリート内部の水分が蒸発し、収縮することでひび割れが発生します。

・気温の変化
コンクリートは温度が急激に下降することで縮む性質があり、その際に生じた力がコンクリートの引張強度を上回るとひび割れが発生します。
気温が高い夏場に施工された基礎に多く見られる症状です。

・不同沈下
地盤が悪い場所に建築された住宅に多く見られる症状で、地盤が不同沈下することで建物が傾き、基礎に大きな力がかかってひび割れが発生します。
外壁のひび割れや雨漏りに繋がるケースも多く、傾きの度合いによっては日常生活にも支障をきたすほか、建物の安全性にも重大な問題が生じることが多いので注意が必要です。

・地震
経年劣化や鉄筋量の不足などで基礎強度が低い場合には、地震によってひび割れが発生することがあります。
築年数の古い建物ほど発生することが多いので、大きな地震の後には基礎にひび割れが発生していないかどうかを確認しておくと良いでしょう。

・コンクリートの中性化
基礎の鉄筋はアルカリ性のコンクリートで保護されていることで錆びを防いでいます。
しかしコンクリートは吸水性の高い素材なので、長い間雨や大気中の二酸化炭素に晒され続けると、コンクリート内部のカルシウム化合物が中性化してしまいます。
そして徐々に鉄筋の保護機能が失われることでコンクリート内部の鉄筋が錆びて膨張し、基礎にひび割れが発生するようになります。

・施工不良
鉄筋量の不足(施工ミス、手抜き工事等)やコンクリートのかぶり厚さ(コンクリートの表面から鉄筋までの距離)の不足などの施工不良が原因でコンクリートがひび割れしているケースも少なくありません。
築年数が浅いのにも関わらず基礎に数多くのひび割れが見られる場合には施工不良が疑われます。

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補修すべき基礎のひび割れの種類

基礎のひび割れにはいくつかの種類がありますが、大きくは「ヘアークラック」と「構造クラック」の2つに分けることができます。

ヘアークラックとは、ひび割れ部分の幅が0.3mm未満の微細なクラックのことで、基礎の表面にうっすらとひび割れが見える状態のものです。
基礎施工時の乾燥収縮で発生する場合と、基礎が徐々に経年劣化することで発生する場合がありますが、ヘアークラックは原則として「補修不要のひび割れ」に該当します。
ただし多数のヘアークラックが基礎の同じ面に集中して発生している場合には、何らかの構造的な不具合を抱えている可能性があります。
このような場合には、専門家に調査・診断を依頼する必要があります。

尚、ひび割れの幅は、「クラックスケール」というものを用いて測定します。
クラックスケールはホームセンターやインターネットなどで300~500円程度で購入することができるので、一度ご自身で購入してご自宅のひび割れの幅を測定してみると良いでしょう。

そして幅0.3mm以上0.5mm未満のものは「補修が望ましいひび割れ」、幅0.5mm以上のものは「著しいひび割れ」に相当し、構造クラックに該当します。
基礎の表面だけでなく、内部の鉄筋までひび割れが届いていたり、基礎を貫通して反対側の面(建物の内側、床下から確認可能)までひび割れしていたりするので、このような場合には早急な補修や補強工事が必要になります。
放置し続けると経年劣化や地震などでさらにひび割れが大きくなり、建物の構造強度にも悪影響を与えることになります。

尚基礎はコンクリート打ち放しの場合と、表面がモルタル仕上げになっている場合がありますが、ひび割れについてはどちらの場合も同じ基準を用います。(日本ホームインスペクターズ協会ホームインスペクションマニュアルより)

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基礎のひび割れの補修方法

基礎にひび割れが見られる場合には、ひび割れの幅や深さに応じて補修方法が異なります。
この章ではひび割れの補修方法を紹介します。

・シール工法 
ひび割れ幅が0.3mm未満のヘアークラックを補修する場合には、シーリング材(コーキング材)を充填してひび割れを補修します。
ひび割れ部分から雨水の侵入や炭酸ガスの侵入を防止するための最も簡易的なメンテナンス方法ですが、仕上がりに難があるのがデメリットです。
ただし微細なひび割れの補修方法なので、必ずしも必要になるものではありません。


・樹脂注入工法
ひび割れ幅が0.3mm以上1.0mm未満の場合には、エポキシ樹脂(構造用接着剤として使用されるもの)を注入してコンクリート内部まで浸透させ、健全なコンクリートと同等の性能まで復元します。

・Uカットシール材充填工法
ひび割れ幅が1.0mm以上の場合には、専用の電動工具(ディスクグラインダー)を使用してひび割れ部分をU字型(またはV字型)にカットし、溝にシーリング材などを充填してからポリマーセメントで埋め戻します。


・ビックス工法
ひび割れ表面に設置したパイプにゴムチューブを使用した特殊注入器具を設置し、ゴムの圧力で時間をかけてエポキシ樹脂をひび割れの奥深くまで注入していく工法です。
幅0.1mm以下の微細なひび割れにも樹脂を充填することができます。

・アラミド繊維シートの貼り付け
鋼材の約7倍の引張強度があるとされるアラミド繊維シートを基礎に貼り付け、その上からモルタルなどを塗布して表面を平滑に均して仕上げます。
軽微なひび割れ補修に使用するには高額な費用がかかりますが、耐震性を向上させる役割が期待できるので耐震補強工事や公共工事にも数多く採用されています。

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まとめ

基礎にひび割れが数多く発生していると建物の不同沈下が疑われると共に、大型地震が発生した際の建物強度に不安を感じる方も多いと思います。
ヘアークラック(幅0.3ミリ未満のひび割れ)であればそれほど気にかける必要はありませんが、深刻なひび割れが見られる場合には早めに専門家の診断を仰ぎ、必要に応じて適切な補修工事を行うことが大切です。
また本記事ではひび割れの幅について紹介しましたが、基礎が上から下までひび割れしている場合には、たとえヘアークラックであっても決して安心できません。
本記事を読んで少しでも不安を感じる様であれば、早めに専門家に相談してみましょう。


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