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ベランダやバルコニーの防水工事ってどんな方法があるの?

2021.12.23
住宅のベランダやバルコニーの床面は雨の影響を直接受けるので、建物内部への雨水の侵入を防ぐための防水機能が求められます。
また人が頻繁に歩行するので、ベランダ・バルコニーの床面には屋根の様な勾配がなく、どうしても一時的に水がたまりやすくなります。
そのためベランダ・バルコニーの防水には、単に防水性能が高いだけではなく、耐摩耗性能が求められます。
防水には様々な種類がありますが、本記事では主な防水の種類と、住宅のベランダ・バルコニーに良く使用されているFRP防水とウレタン防水のメリット・デメリット、工期、メンテナンス方法などを紹介します。

この工事、わたしの家だといくらかかる?

防水の種類

防水工事とは、雨水を遮断して建物内への漏水を防ぐ工事のことをいいます。
代表的な防水工事の種類には、アスファルト防水、シート防水、ウレタン防水、FRP防水の4つがあります。
それぞれの特徴は次のようになります。

➀アスファルト防水

合成繊維不識布にアスファルトをコーティングしたルーフィングと呼ばれる防水シートを、施工面に張り重ねていく防水工事です。
防水工事の中でも最も歴史があり、その防水性・耐水性の高さから、現在でもビルやマンションなどの大規模建築物の屋上の防水工事によく使われています。
トーチ工法、熱工法、常温工法(冷工法)など様々な工法があり、耐用年数は15~20年程度といわれています。

➁シート防水

ゴム製や塩化ビニールの防水シートを接着剤(接着工法)や専用の機械(機械固定工法)を用いて施工面に固定していく防水工事です。
アパート、マンションの共用部やビルや商業施設の屋上等でよくみられます。
耐用年数は10~15年程度で、広い面積でも一度にムラなく施工でき、施工期間が短いというメリットがあります。


➂ウレタン防水

ウレタン防水は、液体状の防水材を施工面に何度も塗り重ねていくことで防水効果を発揮させる工法です。
他の防水工事と比較してそれほど高い技術を必要としないため、塗装業者が施工するケースが多い様です。(ほかの防水工事は主に防水施工業者が施工を行います)
一戸建住宅のベランダ・バルコニー(密着工法)や、陸屋根・屋上・雨漏りしている箇所(通気緩衝工法)に使用されることが多く、耐用年数は8~12年程度です。

➃FRP防水

ガラス繊維でできたマットを施工面に敷き、上からポリエステル樹脂を塗装する防水工事です。
ウレタン防水とFRP防水を合わせて、塗膜防水と呼ばれることもあります。
耐久性や強度に優れているので、一戸建住宅のベランダ・バルコニーの他に屋上などでも使用され、耐用年数は10~12年程度です。
重いものを乗せても傷みにくく乾燥が早いので、工期を短縮することができます。
この工事、わたしの家だといくらかかる?

FRP防水のメリット・デメリットとメンテナンス方法

FRPとは繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics)のことで、プラスチック(ポリエステル樹脂)の中にガラス繊維や炭素繊維などを含めることで強度や耐久性を高めたものです。
軽量な上に耐水性にも優れているため、浴槽、ユニットバス、浄化槽、プール、ボート、自動車などに幅広く使用されています。
住宅ではベランダ防水のほかに、浴室の防水工事などにも利用されます。
FRP防水のメリット、デメリットには以下のような点があります。

・メリット

➀防水性、耐薬品性、耐候性、耐久性に優れている
➁軽量なため建物の耐震性に悪影響を及ぼすことがない
➂重歩行性に優れ、摩擦や重みに強い
➃硬化が早いため工期の短縮ができる
➄塗りムラができにくく仕上がりが均一になる

・デメリット

➀価格が高い
➁紫外線に弱い
➂伸縮性がないため割れやすい
➃工事中には独特の臭いが発生する
➄広い面積を施工する場合には適していない

FRP防水には様々なメリットがありますが、プラスチック素材を使用するので紫外線に弱いという弱点があります。
そのため防水層の上には「トップコート」を塗装して紫外線から保護する必要があります。
そしてトップコートが劣化してしまうと防水層が紫外線を直に受けるようになるので、防水機能が著しく低下してしまいます。
したがって、基本的に5年に1度のペースでトップコートの塗り替えが必要になります。
ただしトップコートはあくまでも防水層を保護するためのものなので、防水機能はありません。

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ウレタン防水のメリット・デメリットとメンテナンス方法

ウレタン防水は液体状のウレタン樹脂を塗り付け、塗布した樹脂が化学反応により硬化することで、ゴム状で弾性のある防水膜を形成する防水工事の一つです。
液体状の材料を使って現場で仕上げる工法なので、複雑な形状をした場所でも継ぎ目のない防水膜をつくれるのがメリットといえます。
ウレタン防水のメリット、デメリットをまとめると次のようになります。

・メリット

➀継ぎ目がないので高い防水効果が期待できる
➁複雑な形状や段差にも対応することができる
➂メンテナンスが比較的容易にできる(重ね塗りが可能)
➃軽量なので建物に負担がかからない

・デメリット

➀乾燥が遅く工期が長くなりがち
➁塗りムラが生じやすく、職人の腕の差が出やすい
➂施工中及び乾燥して硬化するまでは雨に弱い
➃メンテナンス頻度が高い
➄下地が乾燥していない状態で施工すると表面が膨らんでしまう

ウレタン防水は一般的にはFRP防水よりも安価ですが、乾燥時間が長いのがデメリットといえます。
そのためFRP防水であれば1~2日程度で終了する作業であっても、3~5日程度かかってしまうこともあります。
また5年に1度程度、表面のトップコートを塗り直す必要があるのはFRP防水の場合と同じです。
表面のトップコートが劣化してしまうと、施工面にひびが発生してトップコートが剥がれ、防水層がむき出しになってしまうので注意が必要です。

ウレタン防水には、下地に直接ウレタン樹脂を塗布する密着工法と、下地とウレタン樹脂が密着しないように下地に細かい穴の開いた絶縁シートを張り付けた上からウレタン樹脂を塗布する通気緩衝工法があります。
通気緩衝工法では同時に水分や空気を逃がすための脱気筒を設置することで、耐久性を高めることができます。
したがって定期的なメンテナンスを行うことで、通気緩衝工法の耐久性は半永久的ともいわれています。

この工事、わたしの家だといくらかかる?

まとめ

防水工事には様々な施工方法がありますが、戸建住宅のベランダ・バルコニーにはFRP防水かウレタン防水が採用されていることがほとんどです。
しかしいずれの場合であっても5年に1度のトップコートの塗り替えが必要になり、定期的な点検・補修を行うことが欠かせません。
ベランダ・バルコニーは雨漏りの原因になることも多いので、少しでも不安を感じるようなことがあったら、早めに専門業者に見てもらうようにしましょう。


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