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外壁にカビが発生する原因や対処法とは?費用相場や予防方法なども解説

2021.10.23
 外壁に汚れを見つけて、このまま放置しても問題ないのか心配している方も多いでしょう。

汚れを擦ってもなかなか取れない、いったんきれいにしてもすぐに同じ場所が汚れてしまうといった場合、単なる汚れではなく「カビ」が発生している可能性があります。

外壁のカビは塗膜が劣化しているサインであることに加え、放置するとどんどん進行してしまうため、早めに対処することが大切です。

そこで今回は、外壁にできた汚れがカビかどうかを見分ける方法や放置するリスク、対処法や費用相場などを解説します。

外壁の汚れはカビ?


外壁が汚れているのを見つけたものの、
「本当にカビ?」
と疑問を持っている方もいるでしょう。

外壁に付着する汚れには、カビと似たものに「コケ・藻」があり、見た目が似ているので見間違える可能性があります。

実際に、外壁に発生しやすいのはコケや藻であり、カビが発生する確率はそれほど高くありません。そのため、「外壁にカビが発生したと思っていたら、実はコケだった」というケースも多く、見分け方のポイントを押さえておくことが大切です。

外壁の汚れ「カビ」と「コケ・藻」の見分け方

カビといえば「黒カビ」をイメージするかもしれませんが、「緑カビ」「白カビ」「赤カビ」などが発生することもあり、緑カビはとくにコケ・藻とそっくりの見た目をしています。

コケや藻は植物の一種なので緑色の見た目をしていますが、黒カビや白カビ、赤カビなど、コケや藻ではない色の汚れであれば、カビだと判断できるでしょう。ただし、単なる汚れである可能性もあります。

また、緑カビとコケ・藻の判断が付かない場合は、発生場所を確認することをおすすめします。緑カビは「温度:20〜30度」「湿度:60%以上」「養分:皮脂やホコリ、ダニなどがあるところ」の3つの条件が揃うと繁殖しやすくなり、外壁でいうと湿気の溜まりやすい日陰を好みます。

一方、コケや藻は植物なので、水分さえあれば光合成を行って生息可能であり、日が当たりやすい外壁に発生することもあります。

このように、色や発生場所からどちらかを判断できる場合が多いですが、わからない場合は業者に点検してもらうのがおすすめです。

外壁にカビが発生しやすい立地条件と原因


外壁にカビが発生したまま放置するとさまざまなリスクがあり、早めに対策することが大切です。

ただし、効果的な対策をしたり、そもそも発生しないように予防したりするためには、外壁になぜカビが発生するのか、原因や発生しやすい場所を把握しておくことがポイントとなります。

ここでは、カビが発生しやすい外壁の立地条件や発生原因について解説します。

カビが発生しやすい立地条件

カビが発生しやすい外壁の立地条件は、以下のような立地が挙げられます。

・日当たりが悪い場所
・風通しが悪い場所
・外壁のすぐ近くに植栽・植木鉢がある
・山や森、林、田んぼに近い
・凹凸のある外壁

日当たりや風通りが悪い外壁は、湿気が溜まりやすく涼しいため、カビが繁殖するのに好条件となります。北側の外壁や室外機の裏側、周囲の建物と隣接している箇所などが挙げられるでしょう。

また、外壁のすぐ近くに植栽・植木鉢がある外壁も、カビが繁殖しやすい状況といえます。植物を置くことで外壁の風通りが悪くなるうえに、植物自体に水分を含んでいるため、周辺の湿度が上昇してカビが発生しやすくなるのです。さらに、植物からの胞子でカビが発生するケースもあり、周辺の山や森、田んぼなどから飛んできた胞子が付着してカビが生えてくることもあります。

このほか、立地条件だけでなく、外壁材の種類もカビの生えやすさに影響します。たとえば、リシン・スタッコ仕上げなどの凹凸のある外壁は、凹凸の隙間に水分や汚れが溜まりやすく、凹凸のない外壁よりもカビが発生しやすいといえます。

カビが発生する原因

カビの胞子は常に空気中を漂っており、一般家庭では1㎡あたり100〜1,000個のカビの胞子が浮遊していると言われています。

胞子は植物の種のようなもので目には見えませんが、それがある場所に落下、定着し、そこで以下の3つの条件が揃えば発芽し、さらに胞子を増やすという流れでカビが繁殖します。

・湿度:湿度60%以上で繁殖しやすくなり、70〜90%で最も繁殖しやすくなる。
・温度:20〜30℃で最も繁殖しやすくなる。10℃前後でも生えますが、繁殖スピードは遅い。
・養分:皮脂やホコリ、ダニなどがあるところ。

以上の3つの条件が揃うとカビが発生する原因となります。外壁の温度は変えられませんが、風通しをよくして湿気が溜まらないようにする、こまめに掃除して汚れが溜まらないようにするといった対策は可能です。

カビが発生する原因を認識しておくことで、効果的な対策を見つけやすくなるでしょう。

外壁に発生したカビはすぐに除去すべき理由とは?放っておくとどうなる?


外壁のカビが気になるものの、「とくに悪い影響がないなら放置しても問題ないのでは?」と考える方もいるでしょう。

しかし、外壁に発生したカビを放置するのはさまざまなリスクがあるため、放っておくのはおすすめしません。

ここでは、外壁のカビを放置するとどうなるのかについて解説します。

住宅の美観を損ねる

外壁のカビは目に見える位置に発生するため、住宅全体の美観を損ねる原因となります。家の外観は第一印象を決める重要なポイントであり、カビが生えた外壁はマイナスの印象を与えかねません。

近隣の住宅からも良い印象を持たれにくくなるため、常に清潔な状態を維持するようにしましょう。

除去がむずかしくなる

カビが発生したばかりの段階であれば表面的なものであり、比較的簡単に除去することが可能です。しかし、放置して時間が経過すると、カビは外壁の中に深く浸透したり、広がったりするため除去するのがむずかしくなります。

深刻化したカビは家庭でできる清掃ではきれいに除去できないことがあり、業者に依頼して取り除いてもらう必要が出てくるため、費用もかかるでしょう。

アレルギーの原因になる

外壁のカビは、アレルギーの原因になるリスクがあります。

外壁で繁殖したカビの胞子が風や換気扇などを通じて室内に入り込み、居住者の健康を害する恐れがあるのです。

とくに小さな子どもや高齢者、アレルギー体質の方はカビによる健康被害を受けやすいとされており、頭痛やめまいなどの症状のほか、肺アスペルギルス症という命にも関わる危険な病気を引き起こすリスクもあります。

さらに、カビの胞子は人体に悪影響を及ぼすだけでなく、室内でカビを繁殖させる原因にもなります。

建物の寿命を縮める原因になる

カビは水分を含む性質があり、外壁のカビを放置しているということは、常に外壁が湿っている状態となります。

外壁が湿ったままの状態が続くと、外壁を含む建物全体を劣化させる原因になるほか、コケや藻が繁殖しやすくなります。コケや藻もカビと同様に水分を含む性質があるため、建物の老朽化を進める原因となるでしょう。

なお、カビは外壁にダメージを与えてしまいますが、すでに外壁塗装の効果が切れて防水性を失った結果、カビが発生している可能性も考えられます。カビを取り除くことも大切ですが、カビの発生原因によっては外壁の再塗装も検討しましょう。

外壁にカビが発生したときの対処法と費用相場


外壁のカビを放置するリスクについて解説しました。リスクを知ると「早くカビを取り除かなければ……!」と考える方も多いでしょう。

しかし、外壁にカビが発生したときの対処法は「自分で除去する」「業者に除去してもらう」という2つの選択肢があります。ここでは、最適な方法を選択するためにも、対処法ごとの特徴を費用相場について解説します。

自分で除去する

手の届く範囲に発生している表面的なカビなら、自分で除去することも可能です。

スポンジと水を用意し、カビが発生している外壁に水をかけつつスポンジで擦ってみましょう。カビが落ちたら流水で流し、しっかりと乾燥させます。その際、乾燥が不十分だと再びカビが発生する原因となるため、十分に乾燥させることが大切です。

また、スポンジで強く擦り過ぎると外壁を傷つける原因となるため、優しく擦るように心がけましょう。

業者に依頼して除去してもらう

「水洗いではカビが落ちない」
「高所作業になる」
「外壁を傷つけないか心配」
など、自分でカビを除去するのがむずかしいと感じた場合は、速やかに業者に相談することをおすすめします。

適切な方法で完全に除去してもらえるため、外壁を傷つけたり、再発したりするリスクを抑えられます。業者に依頼した場合のカビの除去方法は主に3つの選択肢があり、それぞれの特徴を費用相場を解説します。

高圧洗浄

高圧洗浄とは、高圧洗浄機という機械を使用し、強力な水圧で外壁をクリーニングする作業のことを指します。

軽度なカビの場合、高圧洗浄を行うケースが多く、高圧洗浄費は1㎡あたり200〜300円、さらに水道代は1,000〜2,000円ほどかかります。

なお、高圧洗浄を行うのに何平方メートルかかるのかについては、以下の計算式で算出できます。
・高圧洗浄を行う面積=延べ床面積(坪数×3.3㎡)×係数(1.2倍)

こちらの計算式を使って30坪の住宅の面積を計算します。
・延べ床面積(30坪×3.3㎡)×係数(1.2倍)=118.8㎡

つまり、30坪の住宅全体の高圧洗浄を依頼する場合、118.8㎡×300円=35,640円となり、2,000円の水道代をプラスすると、35,640円+2,000円=37,640円が相場だと算出できます。

バイオ洗浄

カビが深刻化している場合、高圧洗浄では落とせないこともあり、その場合はバイオ洗浄を行うのが一般的です。バイオ洗浄とは、バイオ洗剤を外壁表面に塗って細菌を分解し、そのうえで高圧洗浄を行うものです。

バイオ洗浄を行う場合は単価がアップし、1㎡あたり500〜800円、さらに水道代は2,000〜4,000円ほどかかります。

30坪の住宅全体に高圧洗浄を行う場合の面積はおおよそ118.8㎡なので、118.8㎡×800円=95,040円となり、4,000円の水道代をプラスすると、95,040円+4,000円=99,040円が相場だと算出できます。

外壁塗装

カビを除去しても、時間が経つと再発してしまう場合は、外壁塗装を行うのも選択肢の一つです。

カビは湿気が溜まりやすいなどの環境的な要因によって発生しているケースもあれば、外壁塗装の効果が切れて防水性を失ってことが原因である可能性も考えられます。外壁塗装の効果が切れている場合、再塗装を行うのがカビの発生を抑える最も効果的な方法です。

また、外壁塗装を行う工程で、高圧洗浄や必要に応じてバイオ洗浄が行われるほか、下地処理も実施されたうえで塗装されるため、再塗装後は外壁の状態が一新されます。

一般的な30坪2階建ての戸建ての場合、外壁塗装の費用相場は90〜140万円が中心の価格帯であり、カビの発生を抑えるなら低汚染塗料や防カビ効果のある塗料を選択するのがおすすめです。

外壁のカビは業者に依頼して除去してもらうのがおすすめ


発生したばかりのカビなら自分で除去できるケースもありますが、基本的には業者に依頼して除去してもらうことをおすすめします。

業者に依頼すると、カビの状態や範囲に合わせて最適な方法を提案してもらうことができ、根本解決につながることがおすすめの理由の一つです。

また、自分で行うと外壁を傷つけたり、高所作業で怪我をするリスクもあります。しかし、業者に依頼すれば、専門技術・知識を用いて対応してもらえるため、外壁が傷つく心配がなく、高所作業なら足場を組んで確保して作業してもらえるので安心して任せられます。

もちろん、自分で行うよりも費用はかかりますが、安全性や精度を考えると、自分でするよりも効果的に対処できるため、少しでも不安要素があるなら依頼することをおすすめします。
 

外壁にカビを発生させないための予防方法


家の美観を守りながら、家の劣化を防いだり、安全性の高い暮らしを実現したりするためには、外壁のカビ対策が欠かせません。

最後に、外壁にカビを発生させないための予防方法を見ていきましょう。
 

低汚染塗料や防カビ効果のある塗料で外壁塗装を行う

外壁塗装で採用する塗料選びは、カビの発生を予防するための重要なポイントとなります。

とくに低汚染塗料や防カビ効果のある塗料は、カビの発生を抑制する効果が期待でき、外壁の美観を保つために役立ちます。また、紫外線に反応して外壁表面の汚れを落とす効果のある光触媒塗料も、防カビ効果が期待できる塗料の一つです。

機能性の高い塗料は高額な傾向にありますが、費用対効果に注目して採用を検討してみましょう。
 

外壁の風通しや日当たりをよくする

カビは温度20〜30℃、湿度60%以上の環境で繁殖しやすくなります。

そのため、外壁の周辺の風通しを良くしたり、日当たりを確保するよう工夫したりすることで、カビの発生を抑えられます。たとえば、外壁の近くに置いている植木鉢を移動させたり、こまめに雑草を抜いたりすることで、風通しや日当たりが改善されるでしょう。
 

定期的にメンテナンスを行う

カビは温度や湿度のほか、養分がある場所を好みます。

ホコリなどの汚れがカビの養分となるため、清潔な状態を維持することが効果的な対策となります。数か月に一度は外壁の汚れを水で洗い流す、ひび割れを補修して水が溜まらないようにするなど、定期的にメンテナンスを行うようにしましょう。
 

まとめ

今回は外壁に発生するカビについて解説しました。

外壁のカビは以下の3つの条件がそろうと繁殖しやすくなります。
湿度:湿度60%以上で繁殖しやすくなり、70〜90%で最も繁殖しやすくなる。
温度:20〜30℃で最も繁殖しやすくなる。10℃前後でも生えますが、繁殖スピードは遅い。
養分:皮脂やホコリ、ダニなどがあるところ。

外壁のカビを放置していると、美観を損ねるだけでなく、住宅にダメージを与えたり、居住者に健康被害を及ぼしたりするリスクがあり、見つけたら早めに取り除くことが大切です。

ぜひ今回の記事を参考に、効果的な外壁のカビ対策を検討してみてください。
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